ゴールデンレトリバーのマックスは階段でくつろぐのが大好きだった。マックスがよく座っていた木製の階段の塗装は剥げ、色がまだらとなってしまったほどだ。
そんなマックスも、2023年1月に13歳でこの世を去った。
飼い主はマックスと過ごした日々がどうしても忘れられず、心の傷は長い間癒えることがなかった。それから1年がたち、ようやく気持ちに整理をつけた飼い主は、DIYで階段の塗装をすることにした。
だけど全部を塗り替えることはどうしてもできず、マックスが一番よく座っていた1段を思い出として残すことに。マックスの名前とこの世にいた期間を刻んだ金属製のメモリアルプレートをつけ、マックスの体で色が抜けた階段は、永遠の記念として階段に刻まれたのだ。
ここを歩くたびにマックスのことを鮮明に思い出すことができるという。
愛するペットを失うことは、人生の中で最も痛みを伴うことの一つである。だが出会いがあれば別れがあるのは必然だ。
この悲しみを避けて通ることができないが、彼らはそれ以上の喜びや感動をもたらしてくれた。
この世から姿は消えても、家の中には彼らの痕跡がいたるところに残されており、一緒に尊い日々を過ごした事実は消えることはない。
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人は2度死ぬといわれている。1度目は物理的な死。そして2度目は誰の記憶からも失われた時の死だ。2度目の死こそが本当の死で、それはペットにも通じるのかもしれない。
シャリ・Bさんが飼っていた愛犬のゴールデンレトリバー、マックスは2023年1月に虹の橋のたもとに向かっていった。
シャリさんの家の階段は塗装がはげており、修繕が必要な状態だったが、どうしても直すことができずにいた。
なぜなら、特に色がはげている段はマックスのお気に入りの場所で、彼はそこに座ってくつろぐのが大好きだったからだ。
犬が一番よく座っていた段を残して記念プレートを設置
1年後、シャリさんはようやく気持ちに踏ん切りがつき、階段をDIYすることにした。だが全てではない。
マックスが多くの時間をすごした1段を記念に残すことにしたのだ。
他の段は家のデザインに合うように黒く塗装したが、その1段だけは、塗装を縁のみにしてマックスの体の跡をそのまま残したのだ。
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その段には金属製のプレートも設置した。金色のプレートには、MAXという名前と誕生日、この世を去った日が記されている。
マックスの肉体はこの世にはないが、その思い出は家族の心の中で永遠に生き続けている。この階段を踏むたびに、マックスが家にいた当時の記憶がよみがえるという。
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いつか別れがくるのはわかっていても、実際にその時が来るまでは永遠にこの状態が続いてゆくものだと思ってしまう。
それくらい、愛するペットと共に過ごす時間は驚きと感動の連続で、喜びに満ちているからだ。別れがつらいのは当たり前の感情で、それを癒すには時間が必要となる。
別れがつらいのは自然な感情で、無理に忘れる必要はない。完全に悲しみが消えることはないかもしれないが、共に過ごした楽しい記憶の方が鮮明になってくることもある。
彼らは記憶の中で元気に生き続けてくれているし、虹の橋のたもとで、飼い主が元気で笑って過ごせるよう、応援してくれているのだから、我々もそれに応えようじゃないか。
written by parumo
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