2023年カンヌ国際映画祭オープニング作品にして本国フランスで大ヒットを記録したジョニー・デップ出演最新作『ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人』より、ジョニー演じる国王の仰天モーニングルーティーンを捉えた本編映像と、作品を一足早く鑑賞した著名人たちからのコメントが解禁された。

【動画】ヴェルサイユの“謎ルール”が続々! 『ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人』本編映像

 本作は18世紀のフランスヴェルサイユの宮廷を舞台に、ルイ15世の最後の愛人となった“デュ・バリー夫人”ことジャンヌ・デュ・バリーの愛と波乱に満ちた生涯を描いた本格派エンターテインメント。実際の舞台となるヴェルサイユ宮殿にて大規模撮影が遂行され、シャネルが本作のためにデザインした衣装を提供し、ぜいを尽くしたフランス宮廷を見事に再現した。

 フランス国王史上一の美男にして問題児、“最愛王”の異名をもつルイ15世をジョニー・デップが自身初の全編フランス語で挑み、さらに『モン・ロワ 愛を巡るそれぞれの理由』(2015)の監督として知られるマイウェンが、本作では監督と脚本を手がけ、自ら主人公のジャンヌ・デュ・バリー役を演じた。

 この度、ジョニー演じる国王ルイ15世のモーニングルーティンを収めた本編映像が解禁。ヴェルサイユ宮殿に住まうルイ15世の朝は長い。大勢の親族や身分の高いヴェルサイユの住人たちに見守られながら、髭を剃り、カツラを装着し、メイクを施される。365日それを見届けなければならない周囲の人間たちも退屈そうで、特にルイ15世の娘の四姉妹は、不機嫌顔で時が経つのを待っている。

 着替えが済み支度が完了すると、四姉妹たちから退場していく。王に背を向けていいのは、王太子だけという掟の元、バタバタと音を立てて小刻みに下がっていく貴族たち。マジックミラー越しにそれを見るジャンヌも、あまりの仰々しさに終始笑いが止まらない。最後は、マジックミラーの向こうのジャンヌを見つめるルイ15世のカットで終了。本編ではそのほかにも、ヴェルサイユの仰天ルールの数々を垣間見ることができる。

 併せて解禁されたのは、本作に魅了された著名人たちから届いたコメントの数々。デヴィ・スカルノは「海賊でないジョニー・デップの姿も軽妙。シャネルが担当した衣装の数々も見もの」とコメント。俳優の真飛聖は「好奇心に満ちた人生を送りたいと願った女性が、18世紀のフランスで周囲からどれ程虐げられても、最愛の人への一途な愛を貫き、ヴェルサイユ宮殿で生きた時間というのは、とても尊くそれはそれは美しいものでした」と作品を称えた。

 フランス革命を描いた『イノサン』の漫画家・坂本眞一は「素朴なシャンパーニュの片田舎から、目も眩む豪華絢爛なヴェルサイユ宮殿の頂点にまで一気に駆け上がった少女の数奇な人生に没入体験するかのような映画」と評し、ミュージカルマリー・アントワネット』でマリー・アントワネット役を演じた女優の笹本玲奈は「ヴェルサイユ宮殿で撮影された美しい部屋や風景の中で、国王と夫人の感情の複雑さに焦点を当てたストーリーは、まるでタイムスリップして当時宮殿にいた人間として2人を見ている様な感覚になりました」と、作品に酔いしれたことを明かした。

 本作にはそのほか、18世紀の宮廷を描いた『傾国の仕立て屋 ローズベルタン』の漫画家・磯見仁月、美容家の神崎恵、『王妃の離婚』『ナポレオン』などで知られる作家の佐藤賢一、歴史を面白く知るコテンラジオを運営するCOTENの代表・深井龍之介などがコメントを寄せている。

 映画『ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人』は、2月2日より全国公開。

※著名人コメント全文は以下の通り。

<コメント全文>

■磯見仁月(漫画家『傾国の仕立て屋 ローズベルタン』)

秘密の鍵穴から、ヴェルサイユの日常を覗き込むような感覚に陥る。歴史物には作り手が、史実の人物をどう愛したのかが、如実に現れる。デュ・バリー夫人と国王の駆け引きに滲む、等身大の愛を愉しむには、贅沢過ぎる逸品だろう。

■神崎恵(美容家)

「彼女と共にいたい。日が昇る時も。日が沈む時も。それだけだ」。あまりにも鮮烈なラブストーリー。ジャンヌのもつ無邪気さと凛々しさ。奔放でありながらも深々と染み入る包容力。愛を授かる女の理由が美しく目の前を流れていく。そしてルイ15世の言葉以上の愛情表現、これもまた心掴まれるシーンのひとつ。

■坂本眞一(漫画家『イノサン』)

素朴なシャンパーニュの片田舎から、目も眩む豪華絢爛なヴェルサイユ宮殿の頂点にまで一気に駆け上がった少女の数奇な人生に没入体験するかのような映画。贅沢なセットやシャネルの美しい衣装に酔いしれました!

■笹本玲奈(俳優)

ヴェルサイユ宮殿で撮影された美しい部屋や風景の中で、国王と夫人の感情の複雑さに焦点を当てたストーリーは、まるでタイムスリップして当時宮殿にいた人間として2人を見ている様な感覚になりました。

佐藤賢一(作家『王妃の離婚』)

ジョニー・デップフランス王ルイ15世!?いや、これが意外な当たり役だ。キャスティングは全て、丁寧な歴史解釈に基づいているのだ。作られた歴史絵巻というより、歴史そのものを覗いたような気分になる。

デヴィ・スカルノ(国際社交家)

フランスの栄光をきわめたルイ15世の最後の公妾、ジャンヌ・デュ・バリーを演じるのは監督と脚本をも手がけたマイウェン。目を奪われる壮大・華麗で豪華絢爛(けんらん)なベルサイユ宮殿。海賊でないジョニー・デップの姿も軽妙。シャネルが担当した衣装の数々も見もの。

■深井龍之介(株式会社コテン代表取締役CEO)

歴史上稀に見る、デュバリーの成り上がりの人生は身分社会を遂に乗り越えた! 革命という大きな歴史の波が彼女を襲うまでは……。フランス絶頂期と大革命の狭間にある美しい愛の物語を多くの人に楽しんでほしいです。

真飛聖(俳優)

好奇心に満ちた人生を送りたいと願った女性が、18世紀のフランスで周囲からどれ程虐げられても、最愛の人への一途な愛を貫き、ヴェルサイユ宮殿で生きた時間というのは、とても尊くそれはそれは美しいものでした。

映画『ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人』場面写真 (C)Stephanie Branchu ‐ Why Not Productions (C)2023‐WHY NOT PRODUCTIONS‐FRANCE 2 CINEMA‐ FRANCE 3 CINEMA‐LA PETITE REINE‐IMPALA PRODUCTIONS