スーパーマーケットで売っている、お手頃な鶏むね肉。高たんぱくでカロリーも低く、毎日の食卓の味方ですが、パサつくことが多いですよね。

鶏むね肉がパサパサになるのは、加熱により繊維が縮むことが原因の1つなのだとか。

本記事では、『鶏むね肉の繊維を断つ切り方』で、食感を劇的に柔らかくする方法を紹介します。

鶏むね肉をまな板に置いた写真

鶏むね肉を柔らかくする切り方

鶏むね肉の切り方のポイントは繊維を断つこと。はじめは難しいかもしれませんが、覚えたら意外と簡単です。

まず、繊維の向きを見定めましょう。割り箸で指した部分をよく見ると、鶏むね肉にうっすらと繊維の筋が入っているのが分かるでしょうか。

鶏むね肉の繊維の筋を箸で探している写真

本記事では分かりやすいように、繊維の向きに合わせて白い線を引いてみます。

鶏むね肉の繊維の筋の向きを白線で記した写真

ほかの鶏むね肉もチェックしてみましたが、同じように繊維の筋を確認することができました。

鶏むね肉の繊維の筋の向きを白線で記した写真

繊維の筋を確認できたら、横に寝かせていた鶏むね肉をまな板に対して垂直に置きます。

その後、赤い線に沿って包丁で3等ぶんにカットしましょう。理由は、場所によって入り方が異なる繊維をカットしやすくするためです。

鶏むね肉の繊維の方向に対し包丁でカットする部分を赤線で記した写真鶏むね肉の繊維の筋の向きに合わせて上下左右と3つにカットしていた写真

鶏むね肉を3等ぶんにカットし、切った1つの塊を見てみると、繊維の筋が横に入っていることが分かります

カットした鶏むね肉の断面図から見て繊維の筋の向きが分かる白線を記した写真

繊維を断つことが切り方のポイントなので、横に繊維が入っている場合は、繊維に対して垂直に包丁を入れましょう。

赤線に沿って鶏むね肉をカットしている写真

また、切り分けた別の塊を見てみると、こちらは繊維が斜めに入っています。

カットした上下左右の『左右』の部位の肉の繊維の向きを白線で記した写真

この場合も、繊維の筋を断ち切るイメージで、赤い線のように包丁で切っていけばOKです。

繊維の向きに対して赤線通りにカットしている写真

今回はじめて繊維を意識して切ってみましたが、意外と繊維の筋が見えるのであまり悩むことなく、切ることができました!

『繊維を断ちきるように切った鶏むね肉』と『普段通りに包丁で切った鶏むね肉』を並べ比較している写真

『繊維を断ち切るようにカットした鶏むね肉』と、『普段通りに包丁でカットした鶏むね肉』にしっかり火を通し、家族に食べてもらいました。

すると、「比較するまでもなく食感がまったく違う!」と家族全員が驚くほどの違いが生まれました。

かたくなる、パサつくなどの悩みがつきものだった鶏むね肉が、切り方1つで驚きの柔らかさになる方法。

あなたの食卓に鶏むね肉が並ぶ日が多くなるかもしれませんね!


[文/キジカク・構成/grape編集部]