レゾンデートル株式会社(東京都新宿区)は2023年10月、20~50代の既婚者男女4,000人を対象にセックスレスに関するアンケート調査を行いました。日本で最大規模かつ最新のセックスレスに関する実態調査です(2024年1月時点)。今回はその第4報を紹介します!

セックスレスはもはや日本の社会問題です。セックスレス夫婦の割合は年々増加しており、多くの調査では5~6割に達するとの結果が出ています。

第1報(https://healmate.jp/survey/sexless_actual)では、20代~50代既婚者の68.2%が配偶者とセックスレス傾向にあり、このうち43.9%が完全なセックスレス状態(完全レス)と報告しました。

今回の第4報も第3報(https://healmate.jp/survey/sexless_whendo)と同様に「レス当事者」を対象とした調査です。第1報の回答者4,000人のうち「完全レス」と回答した人の中から無作為に635人を抽出し、「レスの原因は夫・妻のどちらにある?」「レスになった具体的なきっかけは?」「レスの原因はなに?」などを尋ねました。

【結果のポイント】
●男性は「妻」、女性は「自分」に原因があると考える人が多い
→男性:妻に原因28.1%、自分に原因22.5%、両者に原因49.4%
→女性:夫に原因20.0%、自分に原因31.4%、両者に原因48.6%
→20代男性では「妻に原因」(43.8%)という回答が最多

●きっかけは「妊娠・出産」が男女とも約25%で最多
→男性:(妻の)妊娠・出産23.8%、子どもの成長16.9%、配偶者との関係悪化12.8%
→女性:妊娠・出産24.8%、子どもの成長10.5%、配偶者との関係悪化10.2%
→男女とも最大は「きっかけは特にない」で3割以上

●原因は「女性側の性欲減退」が最も多い
→男性の回答:妻の性欲減退34.1%、疲れているから28.4%、自分の性欲減退25.3%
→女性の回答:自分の性欲減退40.3%、疲れているから31.4%、夫の性欲減退23.2%
→20代女性で自分の性欲減退が46.7%、30代男性で疲れているからが38.8%と突出

【調査概要】
・調査タイトル:夫婦のセックスレスに関する実態調査 第4報
・調査期間:2023年10月23日12月18日
・調査対象者:20~59歳の既婚男女4,000人(男性2,000人、女性2,000人)
・調査方法:インターネット(セルフ型アンケートツールFreeasyを利用)
・エリア:全国
・調査機関:レゾンデートル株式会社(https://raisondetre-inc.co.jp/
・調査報告の掲載先:https://healmate.jp/survey/
・発表日:2024年1月26日

【調査対象者について】
次の通り男女、各年代とも均等なサンプルになっています。

・20代:男性500人(12.5%)、女性500人(12.5%)
・30代:男性500人(12.5%)、女性500人(12.5%)
・40代:男性500人(12.5%)、女性500人(12.5%)
・50代:男性500人(12.5%)、女性500人(12.5%)
※( )内は全体(4,000人)に占める割合

回答者は全都道府県に分布しており地域的な偏りはありません。回答者数に占める割合も、例えば北海道4.2%(日本の人口に占める道民の割合は3.9%)など人口構成割合と似た傾向を示しています。








1)夫と妻のどちら側にセックスレスの原因がある?

第1報(https://healmate.jp/survey/sexless_actual)では、既婚者の約7割が配偶者とセックスレス傾向にあり、4割以上が完全なセックスレス状態と判明しました。では、この夫婦間のセックスレスは、自分と相手のどちら側に原因があると回答者は考えているのでしょうか。もちろん、回答者の自己認識の話です。尋ねたところ、円グラフのようになりました。

結果は、男女とも「どちらにも同等に原因がある」という答えが約5割になりました。次に多かったのは、男女とも「妻に原因がある」でした。夫婦間セックスレス(以下、夫婦レス)では、女性の3人に1人が「自分に原因がある」ととらえていることになり興味深い結果です。その理由は、後半で明らかになります。








2)セックスレスのきっかけになる出来事はあったのか

選択肢から一つを絞る形で「セックスレスのきっかけになった出来事はなにか」を尋ねたところ、次の結果になりました。最も多い回答は「きっかけは特にない」で35%前後となりましたが、男女とも「妊娠・出産」がきっかけと回答する人が25%近くになりました。








3)セックスレスの原因はなに?

男女別に「セックスレスの原因はなにか」を尋ねました。原因は複合的でしょうから複数の選択肢を選べる複数回答としています。

グラフの通り、男性の場合、一番の原因に「相手(妻)の性欲減退」をあげています(34.1%)。次は「疲れているから」(28.4%)、「自分の性欲減退」(25.3%)という順です。女性の場合は、「自分の性欲減退」が4割以上と突出しているのが特徴です。

男女の違いでは、女性で「元々したくなかった」が14%に上ることが注目されます。妊娠・出産やある程度の年齢になったタイミングで「元々したくなかったのでセックスをしなくなった」という人が一定層いることを示すでしょう。








年齢層別に結果を分析すると、女性は20代から「自分の性欲減退」を原因とする割合が4割をこえることが注目されます。20代では「疲れているから」も4割を超えて突出しており、「妊娠・出産」に伴う慣れない乳幼児の育児が負担になっていることが想像できるでしょう。また、40代で「自分の性欲減退」を原因とする割合が明らかに低下することにも注目されます(28.8%)。

◎調査の目的
私どもレゾンデートル株式会社(東京都新宿区)は、「結婚後の新たな生き方」を提案する既婚者向けメディアやネットサービスの展開を行うシステム開発です。現代の夫婦関係のあり方や多様性を把握し、今後のサービス開発に向けた市場動向を探るため、今回の調査を企画しました。







配信元企業:レゾンデートル株式会社

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