スーパーカーを社用車で経費計上……ってマジか? どうして認められるのかを考えてみた

この記事をまとめると

フェラーリなどのスーパーカーの費用を「社用車」として経費で落としている会社が存在した

■きちんと「社有車」としての利用履歴を証明できるかどうかがカギ

■前例があるものの、ケースバイケースでもあるので詳細は税理士などに相談するのが確実だ

スーパーカーの費用を経費で落とせる!?

 社用車というと、ライトバンや軽自動車、あるいは不動産屋さんがお客さんを乗せるコンパクトクラスの各国産車を思い出すのがデフォルトかと。ですが、かつてフェラーリを社用車として税務申告した出版社があったそうです。「そんなの通るわけねーだろ」、というのが一般的な反応でしょうが、じつはこれ、経費として認められたとか。まったく、どんな手を使ったらフェラーリを経費で落とせるのでしょう。庶民には縁がなさそうですが、節税情報としては聞き捨てなりません。税務署をギャフンといわせるのも、また楽しからずや!

 そもそも、経費で落とせる社用車というのに車体価格の制限はありません。フェラーリだろうとブガッティだろうと、はたまたロールスロイスだって税務署は文句つけられないのです。ただし、社用車として認められるためにはそれなりの理由、根拠が必要なことは言うまでもありません。たとえば、業務運行記録なんて書類ですね。もっとも、「何月何日、得意先のA社に乗っていったとか」、「お客さまを駅まで迎えに行った」など、言い訳程度の内容で大丈夫みたいです。上述のフェラーリの場合は、自社で発行していた雑誌などの長期テストや、表紙撮影に使ったなど業務の記録も万全。税務署も口をつぐむしかないのです。

スーパーカーを経費で落とせる可能性が存在していた

「そうはいっても、ウチは代々続くソバ屋だしなぁ」「プライベートでも乗りたいから、社用車って扱いは難しい」、そんなご懸念もあるかと思いますが、ソバ屋さんの場合は「仕入れや出前に使ってる」という記録や証拠がいくらかでもあれば問題なし。また、プライベートで利用する場合も、業務利用の記録さえあれば大丈夫だそう。

理由があれば無理な話じゃない!?

 ただし、私用で乗った際のガソリン代や高速代を経費計上することはできませんので、その線引きを明確化しておけば税務署はクリアできるはず。また、経費として認められるのは法人だけですので、いくら儲かっていても、自営業の方は「社用車」としての購入はできません。このあたり、開業医が軒並み医療法人化していることでもおわかりになるかと。

 なので、「高額なスーパーカーは経費として認められません」などとほざく税務署員は「情報が古い」と笑ってあげてください。ちなみに、プロスポーツ選手や芸能人が超高額車に乗っているのも社用車と似たニュアンスで、「ファンや子どもたちに夢を与える」という立派な業務として認められているのです。

スーパーカーを経費で落とせる可能性が存在していた

 なお、社用車の減価償却は新車の場合で6年となります。つまり、経費計上して節税はできるのですが、6回(年度)に分けられるということ。これが4年落ちの中古車だったりすると償却が1年と認められる場合もあり、その際は1年で全額を経費計上できます。利益に波があるような商売ならば、こちらのほうが手っ取り早く節税効果があるでしょう。

 いまや、2000万円以上のクルマはその9割が損金、すなわち経費が落ちる仕組みで購入されているというデータもあるそうです。税金は国民の義務とはいえ、できたら節税できるに越したことはない、そうお考えでしたら、ぜひ前出の社長を見習ってみてはいかがでしょう。

スーパーカーを経費で落とせる可能性が存在していた

※この記事の内容はフィクションであり、必ずしもフェラーリを経費計上できることを保証したものではありません。実際に経費計上しようとお考えの方は、お抱えの税理士にご相談ください

スーパーカーを経費で落とせる可能性が存在していた

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