5人組男女混成ダンス&ヴォーカルグループ「lol」が1月17日、5thアルバム「Life is」をリリースした。

約1年半ぶりとなるアルバムのコンセプトは「人生」。壮大にも感じられるコンセプトだが、そこにはファンと共に歩んできたグループとして積み重ねが感じられるものとなっていた。

アルバムについて、そしてこの1年でのグループとして、個人としての成長について聞いた。

アルバムで感じるグループとファンの「人生」

――今回のアルバムのコンセプトにはどういった経緯で至ったのでしょうか。

honoka 人生がテーマなんですけど、うちらもデビューして8年目になります。
応援してきてくれたファンの人もともに大人にもなっているし、それこそ昔来てくれていた人がお母さんになってきてくれたりもしていて。
状況が変化していく中でお互いにいろんな経験をしたことを人生のハイライトとしてまとめたときに、お互いシェアして共感できることってあるよね、という中から、こういうテーマで、アルバムを作ろうということになりました。

――わりとすぐに決まったんですか?

honoka そうですね。いろんな経験を、1曲1曲でできたらいいよね、という話があって、その中から、「これを全部アルバムにしたら『人生』がぴったりじゃない?」という話からどんどん、どんどん深くなっていって「Life is」という形に決定しました。

――曲を聴いているとそれこそ人生を感じられるような。

honoka そうですね。捉え方や感じ方も人それぞれだと思うんですけど、すごくバラエティーに富んだアルバムになっています。めっちゃ明るい曲もあれば、バラードもあるし、それぞれのお気に入り曲があればいいなって思っています。

――そんな中から、みなさんご自身の推し曲を1曲ずつ教えてください!

小見山 僕の推し曲はリード曲の「Life is」ですね。感謝がテーマになっているんですけど、日ごろ伝えづらいことが多いと思うんです。でもこの曲を聴いたら、「ちょっと伝えてみようかな」という気持ちにもなってくれるんじゃないかな、と僕は勝手に思っています。曲調も明るいですし、この曲を聴いて明るい気分になって、歌詞も見てもらって、身近な人やお世話になっている人に感謝を伝えてみようかな、と思ってもらえたら嬉しいですね。

佐藤 僕は「愛のFlavor」。
結構トラックが好きで、おととしの6月ぐらいからずっと推してたんです。前回のアルバムにも入れたかったんですけど入らなくて、今回はどうしても入れたいですって言って、入れさせてもらったっていう経緯があったし、作詞もさせてもらったので思い入れは強いですね。

――作詞面でのこだわりはありますか。

佐藤 んー……ちょっとダサイというか、なんかサブイ。
英語の曲って、和訳するとサムイじゃない。

honoka 確かに、確かに。

佐藤 いや日本語だったらそれ歌えないよ、というようなそれぐらいクサさをちょっと意識はしましたね。あとは男女の絡みの曲なので、hibikiと共作させてもらったんですけど、そういった点での男女の意志のぶつかり合いというか、駆け引きがあるので注目してほしいですね。

moca 私は「チグハグLOVE」です。これはみんなの推し曲でもあるんですけど、虹色侍ずまさんにプロデュースしていただいた楽曲で、人生の中のテーマだと初恋に当たります。聴いただけで誰しもが経験したことがある甘酸っぱい初恋を、思い出したり共感できるような歌詞になっていてすごくかわいいんです。

――振りもかわいいですよね。

moca そうなんですよ。私たちの中でも「チグハグ」というワードを印象付けたいよねって何回も振付師さんと相談して、ハートをずらしていく振りで「チグハグ」をイメージしました。ラスサビでは、ペアでやったりして。ファンの人も一緒にハートを作ってくれるので、そこは一緒に踊れるポイントでかわいいかなって思いますね。

hibiki 「You...」が好きですね。今回のアルバムで唯一のバラードがなんですけど、アルバム作っているとき、最初はハッピーハッピー系の曲調が多くて。でも人生をテーマにしているんだし、今言った「チグハグLOVE」で初恋があるんだったら失恋もあるんじゃない? という話からこの曲が最後に追加されたんです。すごくいいフックになっているな、と思っていて、「You...」がアルバムをまたちょっと深みのある形にしてくれたな、というところで、好きですね。

――選曲はみなさんで話し合って決めた形なんですか?

hibiki 最初にいろんな曲を聴いて「この曲いいよね」って話しながら、コンセプトと照らし合わせたり。今回だったら、このアルバムを引っ提げてツアーをやることを念頭に置いて作って、組み合わせて。ディレクターさんと相談しながらやっていくんですけど、いろいろ試行錯誤して何度も何度も考え直して、作り直していましたね。今回はそれで時間がかなりかかりました。

――制作期間はどれぐらいだったんですか?

honoka めっちゃかかったよね。6月末ぐらいから曲集めを始めていたので、わりと今回は苦戦しました。
で、私は「RAISE ME UP」がイチオシ曲です。初期段階で、曲をたくさん聴いた中で全員一致で決まった曲なんです。
前回のアルバムはバラードやちょっと大人っぽいナンバーが多かったのと、最近リリースする曲も結構楽しい曲や明るめの曲が多かったんですけど、久しぶりにガッツリダンスナンバーで。昔はそういう曲が多かったんですけど、久しぶりにライブでもガッツリ踊れるので、個人的にはテンションがめちゃくちゃ上がりました。

――ツアーが控えているということでやっぱりセトリ的なのも思い浮かべつつ、なんですね。

honoka そうですね。前回はそれを考えずに、やりたい曲を並べていったので、今回は最初にコンセプトも決まっていない状態で「ライブでああいう曲ほしいよね」という話し合いからどんどん曲が決まっていきました。

年々グループのことが好きになる

――1年半ぶりのアルバムというところで、グループとしての成長を感じる部分はありますか?

honoka 前回の「AMBER」は、それぞれが作詞に挑戦したり、1曲ずつみんなが挑戦する形だったんですけど、今回は全員で話し合って、わりと役割分担してできたアルバムかな、ということは思います。みんなが支え合いながら作り上げたことは成長の一つとしてあるかな。

――これまでの積み重ねの中から自然とそうなった?

honoka 自然の流れもそうですけど、単純に何回もライブを重ねていくうちに、5人の意見とか、求められているものや、こういう曲だったら次はこういう曲、というような流れと、あとはそれぞれの好みを話し合った上で出来上がっていった感じですかね。

――個人で成長したな、と実感する部分はありますか?

小見山 個人的成長は……いっぱいあるんですよね。

honoka おーっ。

小見山 本当に個人的に、でいいんですよね。

――もちろんです!

小見山 ベストボディジャパンっていう大会に出たんですけど、半年ぐらい減量をしてて。今までは撮影やライブに向けて減量していたんですけど、結局そんなに絞りきらずに終わって、またちょっと太って、という繰り返しだったんですよ。
大会にも興味ありましたし、1回本気でどこまで行けるのかやってみたい、ということで挑戦してみたら、いい感じに。日本6位だったんですけど。

――すごい……!

小見山 自分ってここまでできるんだ、ということがわかって、自信に繋がったというか、心の変化というか。そこは変わったかなと思います。

――メンタル面にも良い影響があったんですね。

小見山 そうですね。やったらできる、と。でもやらなかったらできない。

――確かに。

小見山 食べたら太る(笑)。

honoka めちゃくちゃシンプル(笑)。

moca 今年、初めて舞台に出させていただいたんですけど、キャストが全員女性なんですよ。8年間やってきた中でそういう環境がなかったので、とても新鮮な気持ちでした。そこにいることで、気付きとかこういう立ち回りをしたらいいんだ、ということが見えてきて。

――その中ではどういう役割だったんですか?

moca lolでは最年少なんですけど、その中だと真ん中なんです。一番下に16歳の子がいて。

honoka へーっ。

moca 自分より年下がいるという感覚がなかったので、どう接したらいいのか分からなかったんですけど、そういう気づきはありましたね。

――グループに戻ってきて、活きたものもあったり?

moca いや、安心の方が勝っちゃいました(笑)。

honoka でも、mocaって基本的にお姉ちゃんじゃない? 気質は。

小見山 妹がいるんだから。

honoka しっかりしてるし。

moca でも、帰る場所があるって思ったのは大きかったですね。

hibiki 確かに。

honoka 次、あなただから。確かに、って言うてる場合じゃないんよ。

hibiki (笑)。でも、この間hibikiも初めて舞台に出演して、全く違う人たちと触れ合って、帰ってくる場所があるっていいなと思ったんです。グループがあるっていいな、ってまたさらに、グループへの愛が大きくなりました。唯一甘えられるし。家族よりも一緒にいるんじゃないの、っていうぐらいだから。

honoka ねー、一緒にいる時間、もう長いよな。

hibiki 年々グループが好きになります。

――いいですね、素敵な言葉!

hibiki あとは良くも悪くも大人になったな、っていろんな面で思います。
なんていうんだろ、ドライっていう言い方はあれですけど、諦めるところは諦める、が早くなりましたね。その分いろんなことが見えている証拠でもあるので。
昔は若さゆえの「寂しいから誰かといたい」とかもあったけど、1人の時間で何ができるだろう、って考えたり、一つ一つの時間を愛せるようになったかな、と思います。

honoka それぞれ個人の仕事が増えて、私もソロでライブしているときに思うのが、すごく支え合っているグループだな、っていうことですね。
1曲全部歌うことも今まではなかったし、MCを1人で回すこともないし、ってなったときに、喋るのはめちゃくちゃ好きなんですけど、基本的には頭のボキャブラリーとか引き出しがなくて。でもグループでいるときはやっぱり助けてくれる人がいるんですよね。「honoka何言ってんねん、こうやろ」みたいな支え合いとか。誰かが歌詞飛んでも歌ってくれる人がいるとか、マイクトラブルがあってもフォローしてくれたり。そういうことに一歩外に出てみて初めて気づきましたね。普通に当たり前だと思ってた環境は、5人だからできてることだし。それぞれが助けてくれるところがあったり、苦手なところ得意なところが、バランスが取れていてすごくいいなって思いました。

佐藤 僕は辛ラーメン

honoka 辛ラーメン?(笑)

佐藤 5日連続ぐらいで食ってて。

honoka 記録やん、それ。

佐藤 それでお腹が強くなってきました(笑)。

――どうしてまた毎日……。

佐藤 いやなんかハマってるんですよ。

honoka わかる、食べちゃうんよな。

佐藤 今はカスタムしまくってます。

hibiki 何が一番おいしい?

佐藤 切ったニンニクごま油で焼いて。

honoka 本格的!

佐藤 きのことバラ肉とコチュジャンを入れて。

honoka めっちゃ入れる! アレンジってチーズぐらいかと思った。

佐藤 醤油入れて炒めてから、そこに水と酒と入れて、一回煮てから……。

honoka また変なことになるんじゃない?(笑)

佐藤 麺入れて、煮込んで最後に白ネギと青ネギどっちも入れて。

hibiki スープとかやくいつ入れた?

honoka・moca (笑)。

佐藤 でもスープなしで辛ラーメン作ったことあるよ。

honoka それだったらもう麺だけ買ってきたほうがいいよ。

佐藤 キムチを炒めるんですよ、最初に。

honoka でもおいしそう。

hibiki それが成長にどう繋がるの?

佐藤 作るのがうまくなった。

――料理の腕があがったんですね。

佐藤 でもこの前honokaと料理作る企画があって、基本僕何でも作れちゃうんですよ。
で、自分がずっと作りたかったものがあって、それがきのこクリームの、結構本格的なやつで。

honoka めっちゃ本格的だったよね。

佐藤 やったことないのになんかいけるかなと思ってチャレンジしたら、よくわかんない味になって。マジで表現できない味だった。

honoka 別にまずくないんですけど、味を表現する言葉が見つからない味になってた(笑)。

佐藤 だんだん食べていて味が分かってくるみたいな。

――辛ラーメンから料理にハマったんですか?

佐藤 いや、最初は鍋にハマっちゃったんですよ。1人鍋にはまって、キムチ鍋の素に辛ラーメンの麺を入れてたんです。

honoka あー、絶対おいしい!

佐藤 そうしたら。辛ラーメンよりうまいじゃん、って。ちゃんとした料理屋になれるようにがんばります(笑)。

honoka 料理屋になるんや~(笑)。食べに行こ。

今年は5人でキャンプに!?

――2024年、グループとしてどんな年にしたいですか?

小見山 アルバムが1月にリリース、ツアーが2月からなので、ファンのみなさんからしたら、lolから始まるわけなので、アルバムも良い反応をいただいて、ツアーも良い結果を残したら、本当にファンのみなさんにとっても素敵な1年のスタートになるかな、と。そこを僕たちがサポートじゃないですけど、ファンのみなさんが、今年は楽しい1年に、素敵な1年になるかもって思ってもらえるように頑張りたいなと思います。

――ツアーの構想もできつつあるんですか?

小見山 まだほんのちょっとですね。

moca 仮でセットリストをちょっと決めたぐらいですね。

小見山 片手突っ込んだぐらいです(笑)。

moca 2部制なんですけど、1部と2部とガラッと変えようって話してて、どっちも見に来てもらえるようなライブを作れたらいいな、と思っています。

――ちなみに、来年5人でやってみたいなみたいなことあります?

honoka キャンプ! でもずっとみんなには嫌がられてるんですけど。

moca 予定決めて予約してくれたら行く。

honoka マジで!? マジでするよ?

hibiki 確かに。

honoka 運転しないよ?

小見山 しない言わへん、でけへんやん。できる人が言うんやで。

honoka (笑)。

――免許は……。

honoka ないんです(笑)。バイクだけです。

――テントの組み立てができたり?

honoka できないです(笑)。

moca キャンプしたいだけなんですよ。

honoka ただの言い出しっぺです。

――得意な人がいたりは。

小見山 ちっちゃいころはお父さんと行ってましたけどね。本当にちっちゃかったんで、ほとんどやってくれてたんですよ。

――じゃあ、2024年はアルバムとツアーでスタートして、どこかのタイミングでキャンプに。

honoka はい、打ち上げキャンプします!(笑)

取材・文:ふくだりょうこ 撮影:山﨑優祐

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<リリース情報>
lol 5thアルバム『Life is』

発売中

lol『Life is』ジャケット

2022年10月『AMBER』以来、約1年ぶり5作目となるフルアルバム。
全10曲収録のアルバムに加え、付属のBlu-ray Discには、2023年8月開催のアニバーサリーライブのメモリアル映像やアルバム収録曲のMVなどを収録。さらに初回限定盤には、2023年4月8日に行われた「lol live tour 2023 -AMBER-」の東京ファイナル公演の映像を収録。

●初回生産限定盤(CD+Blu-ray):10,000円(税込)

・10曲収録
・2023年4月のライブツアーファイナル公演 2部(夜公演)+2部で歌唱してない1部(昼公演)の楽曲 ※初回限定盤のみ収録
・2023年8月の8周年ライブのメモリアル映像
・表題楽曲Music Video
・表題楽曲Music Video Making

購入リンク:
https://lol-JP.lnk.to/Life_is_1

●通常盤(CD+Blu-ray):4,500円(税込)

・10曲収録
・2023年8月の8周年ライブのメモリアル映像
・表題楽曲Music Video
・表題楽曲Music Video Making

購入リンク:
https://lol-JP.lnk.to/Life_is_2

ミュージックカード:2,500円(税込)

・10曲収録

購入リンク:
https://shop.mu-mo.net/mitem/AVZ1-63497A

<ライブ情報>
lol live tour 2024』

2024年2月3日(土) 広島・SIX ONE Live STAR
2024年2月10日(土) 愛知・SPADE BOX
2024年2月12日(月・祝) 大阪・OSAKA MUSE
2024年2月17日(土) 東京・池袋Harevutai
2024年2月24日(土) 福岡・DRUM Be-1

lolのチケット情報はこちら:
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2346909

lol