大谷とメッツの具体的な交渉はなかったようだ(C)Getty Images

 MLBの2024年シーズンも開幕が迫っている。昨年のシーズンオフ、エンゼルスからフリーエージェント(FA)となっていた大谷翔平の去就が全米を賑わせた。前代未聞の偉業を達成し続けている二刀流スターの獲得に各球団が動いたが、大争奪戦はドジャースへの入団で決着。契約内容は10年7億ドル(当時のレートで約1015億円)と、超大型契約を締結した。

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 大谷の移籍先有力候補として様々な球団の名前が挙がっていたが、意外にも“金満球団”のメッツは争奪戦から早々に撤退した。そんなメッツについて現地時間1月25日(日本時間26日)、現地メディア『Dodgers Way』は記事を配信し、当時の舞台裏について報じている。

 大富豪スティーブコーエンオーナーを擁するメッツメジャーでも屈指の資金力を誇っているため、当初は大谷の獲得に積極的に動くと予想されていた。しかし、争奪戦に本格的に加わることはなかった。

 同メディアはそんなメッツについて「メッツが恥をかく番はすぐにやってきた。オオタニ狂騒曲で顔に泥を塗ることになってしまった」と指摘。その理由については「メッツはここ数年で選手たちに多額の資金を費やしており、オオタニのFAにまつわる話題で有力候補であるかのように思われたにもかかわらず、ここ10年で最大のFA選手から連絡さえもらえなかったことを恥ずかしく思ったのだろう」と記載した。メッツとは接触がなかったようだ。

 さらに、「メッツジャイアンツと同じような船に乗っている。FA選手の最終目的地であるロサンゼルスを追い求めるための駒でしかなく、踏み台なのだ」と辛口な意見を綴った。

 同メディアはメッツの現状についても言及。「コーエンの法外な出費戦略はうまくいっておらず、2024年はチームにとって過渡期の年になると公言している。FA選手にとっては、おそらく受け入れがたいほどの矛盾に満ちた、不安定な成績が続いているのだ」とチームの戦略を批判した。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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