UEFA女子チャンピオンズリーグ(UWCL)のグループステージ第5節が24日から25日にかけて行われた。

グループC

3ポイント差に4チームがひしめく混戦の同組では、なでしこジャパンのDF熊谷紗希とDF南萌華を擁する最下位ローマが、24日にホームで3位バイエルンと対戦した。両日本人選手はフル出場を果たしている。

序盤から攻勢に出たローマは、33分にバレンティナ・ジャチンティのゴールで先制に成功。87分に南がレア・シューラーに競り負け、同点弾を献上したものの、90+3分にマヌエラ・ジュリアーノの技ありボレーで再びリードを奪った。

だが、90+6分にセットプレーからまたもシューラーに同点弾を許し、2-2のドローでタイムアップを迎えた。

グループCのもう1試合は、パリ・サンジェルマン(PSG)がアヤックスに3-1で勝利。この結果、順位は以下の通りに。最終節はバイエルンvsPSGアヤックスvsローマとなり、ローマのグループステージ突破は、勝利した上での他会場の結果次第となる。

◆UWCL グループC順位表
首位:PSG(勝ち点9)
2位:アヤックス(勝ち点7)
3位:バイエルン(勝ち点6)
4位:ローマ(勝ち点5)

グループA

4連敗ですでにグループステージ敗退が決まっているローゼンゴードだが、門脇真依がホームのベンフィカ戦で意地を見せた。

2トップの一角で先発フル出場した門脇は、1-2とビハインドで迎えた82分に同点ゴールを奪取。6のスルーパスに反応して、GKとの一対一を冷静に制した。

裏を狙った一度目のタイミングではボールが出てこなかったが、ポジションを取り直して再びスペースへパスを要求。海外実況も「素晴らしい動き」と伝えた。

ローゼンゴードとベンフィカは2-2の引き分けで試合を終え、ベンフィカはクラブ史上初のグループステージ突破が決定。すでにベスト8入りを決めているバルセロナは、フランクフルトと2-0で退けている。

なお、今冬に加入したローゼンゴードのMF谷川萌々子と、フランクフルトのFW千葉玲海菜は、グループステージ向けメンバーの登録期間の関係でベンチ外となっている。

◆UWCL グループA順位表
首位:バイエルン(勝ち点15)☆
2位:ベンフィカ(勝ち点8)☆
3位:フランクフルト(勝ち点4)
4位:ローゼンゴード(勝ち点1)

グループB

大会最多8度の優勝を誇るリヨンがザンクト・ペルテンを7-0と一蹴。ノルウェー女子代表FWアダ・ヘゲルベリが、史上初となる単独クラブでのUWCL60ゴールを達成している。

また、スラヴィア・プラハを1-0で下したSKブランが、初の準々決勝進出を決めている。

◆UWCL グループB順位表
首位:リヨン(勝ち点13)☆
2位:SKブラン(勝ち点10)☆
3位:スラヴィア・プラハ(勝ち点4)
4位:ザンクト・ペルテン(勝ち点1)


▽グループD
チェルシーの浜野まいかはメンバー外だったが、チームはスタンフォードブリッジレアル・マドリーに2-1で勝利。グループステージ突破を確定させた。


◆UWCL グループD順位表
首位:チェルシー(勝ち点11)☆
2位:ヘッケン(勝ち点8)
3位:パリFC(勝ち点7)
4位:レアル・マドリー(勝ち点1)

☆はグループステージ突破チーム