AKB48・本田仁美の卒業コンサート「本田仁美卒業コンサート~夢と希望に満ちた道~」が1月26日神奈川パシフィコ横浜 国立大ホールで開催された。

【写真】本田仁美、大盛真歩、千葉恵里の3人で「ハート型ウイルス」を披露

■同期メンバーなど19人が出演、矢吹奈子もサプライズで登場

2014年にチーム8の栃木県代表としてAKB48入りした本田は、2018年には日韓共同プロジェクト「PRODUCE48」を経てIZ*ONEの一員に。韓国を中心にグローバルな活動を見せ、2021年5月にAKB48に復帰すると中心メンバーとして活躍。59thシングル「元カレです」(2022年)、61thシングル「どうしても君が好きだ」(2023年)ではセンターを務めた。2023年8月30日にグループの公式YouTubeで卒業を発表。1月28日(日)に東京・AKB48劇場で行われる卒業公演で約10年間のアイドル人生にピリオドを打つ。

この日の公演には、本田の他、同期メンバーの岡部麟、小栗有以、小田えりな、倉野尾成美、下尾みう、高橋彩音、永野芹佳、橋本陽菜、選抜で活動をともにした大盛真歩、柏木由紀、佐藤綺星、田口愛佳、千葉恵里、向井地美音、村山彩希、山内瑞葵が出演した他、本田に憧れている18期研究生の秋山由奈、成田香姫奈がお手伝いメンバーとして参加。さらに、IZ*ONEの元メンバー・矢吹奈子らが観客にサプライズで登場した。

■ダンスナンバーを中心に全26曲

ライブは、本田がIZ*ONEの活動を終え、AKB48に復帰したライブでも披露した「涙の表面張力」で幕開け。ダンサー4人を従えてソロで得意のダンスを見せつける。そして、初めて選抜入りした曲「NO WAY MAN」、初センター曲「元カレです」など、思い入れのある曲をパフォーマンス。

最初のMCでは、本田が「卒業発表したのが一昨日に思えるくらい(約5カ月は)あっという間でした。今日は10年間の感謝を込めてパフォーマンスができたら」と意気込んだ。

その後は本田らしいダンスナンバーを中心ながら、「ハート型ウイルス」などのキュートな曲、元チーム8の9人で「抱きしめちゃいけない」、そしてチーム8のオリジナル曲「夢へのルート」を披露する場面も。本田は全26曲すべての曲に参加した。

■本田仁美「花を枯れさせたくないです。そのために卒業後は…」

アンコールにはドレス姿で登場した本田は、大島優子のソロ楽曲「泣きながら微笑んで」を歌い上げると、卒業のスピーチへ。

「私はAKB48に加入した10年前、チーム8という新しい土壌に種を植えてもらいました。地元の栃木県から毎週新幹線で通って、さまざまな活動を通して貴重な経験をさせていただき、学びの毎日でした。

ですが、なかなか握手会の数が伸びなかったり、一緒に頑張ってきた同期がどんどん選抜に選ばれるようになって、種から小さな芽を出したものの、その芽は伸びず、それでも応援してくださるファンの皆さんの期待に応えられない申し訳なさで、自分に自信を失なってしまったこともありました。

でも、皆さんはずっと変わらず私を信じてくださり、温かい日差しになってくださり、応援という栄養を与え続けてくれました。皆さんが降り注いでくださったたくさんの栄養のおかげで、私はまた大きな一歩を踏み出すことができ、花を咲かせることができ、そして今日を迎えられたと思っています。つらくて、悔しくて、たくさんの涙で前が見えなかった日もあったけど、今日私の芽にはキラキラ輝く夢と希望の光で溢れています。

こんなにもすてきな景色の中で、世界にたった一つの美しいドレスを纏い、大好きな人たちに卒業を見守ってもらえる私は、世界一の幸せ者です。お世話になったすべての方々に感謝を伝えたいです。10年間本当にありがとうございました。

私は明後日の劇場公演をもってAKB48を卒業しますが、私のアイドルとしての原点はAKB48であることに、これからも一生変わることはありません。秋元(康)先生が紡ぎ出す唯一無二の世界観でメンバーたちとパフォーマンスができた誇りと思い出を胸に、また新たな道へ歩んでいこうと思います。

私にはまだかなえたい夢があります。秋元先生からも『本田の人生なんだから好きなことをしなさい』と背中を押していただきました。卒業発表して約半年間、今後についてたくさん悩み、考えました。でも,今日のステージを通しても思ったんですけど、やっぱり私は歌って踊って、こうして皆さんからの応援を受けることが本当に一番幸せを感じて、自分が大好きなことなんだなって思いました。

挑戦することは怖いことでもあるけど、ほんの少しの勇気で想像できないくらい広くて美しい世界が見られることを皆さんが教えてくださいました。だから、卒業後も皆さんの力で咲かせてくださったこの花を枯れさせたくないです。

そのために卒業後は少しだけの充電期間とお休みを頂きたいと思っています。ですが、充電後はまた新たな本田仁美をお見せすることを絶対に約束します。少しの間だけ待ってくださるとうれしいです。今日までの10年間、どんな時も味方でいてくれて、私の夢と希望でいてくださって、本当にありがとうございました」。

その後、韓国語でもあいさつ。さらに、「できるかわからないけど」と短いながらも中国語でファンに感謝を伝えた。

最後はこの日二度目となる「どうしても君が好きだ」を笑顔で披露。「今日は私の人生で最高に忘れられない幸せな一日になりました。本当に楽しかったです! 皆さん、大好きです。ありがとうございました!」とファンに別れを告げた。

AKB48「本田仁美卒業コンサート~夢と希望に満ちた道~」

1月26日神奈川パシフィコ横浜 国立大ホール

<出演者>

本田仁美、大盛真歩、岡部麟、小栗有以、小田えりな、柏木由紀、倉野尾成美、佐藤綺星、下尾みう、高橋彩音、田口愛佳、千葉恵里、永野芹佳、橋本陽菜、向井地美音、村山彩希、山内瑞葵

<お手伝いメンバー>

秋山由奈、成田香姫奈

<サプライズゲスト>

矢吹奈子、インディアンスニューヨーク

セットリスト

00.Overture

01.涙の表面張力 / 本田

02.だらしない愛し方 / ALL-小栗

03.NO WAY MAN / ALL-小栗

04.元カレです / ALL-小栗

05.どうしても君が好きだ / ALL-橋本

06.ハート型ウイルス / 本田・大盛・千葉(+秋山・成田)

07.奇跡は間に合わない / 本田・高橋・永野

08.エンドロール / 本田・佐様・田口・橋本

09.思い出以上 / 本田・倉野尾・下尾・村山・山内

10.抱きしめられたら / 本田・柏木・向井地

11.She's gone / 本田・岡部・小栗・村山

12.この涙を君に捧ぐ / 本田・小田

13.必然性 / 本田・矢吹

14.永遠より続くように / ALL(+秋山・成田)

15.唇にBe My Baby / ALL(+秋山・成田)

16.Make noise / ALL-小栗

17.僕たちは戦わない / ALL-小栗

18.言い訳Maybe / ALL-小栗(+秋山・成田)

19.抱きしめちゃいけない / 本田・岡部・小栗・小田・倉野尾・下尾・高橋・永野・橋本

20.夢へのルート / 本田・岡部・小栗・小田・倉野尾・下尾・高橋・永野・橋本

21.私たちのReason / ALL-小栗(+秋山・成田)

22.スクラップ&ビルド / ALL-小栗(+秋山・成田)

アンコール

EN1.泣きながら微笑んで / 本田

EN2.ジワるDAYS / ALL(+秋山・成田)

EN3.タンポポの決心 / ALL(+秋山・成田)

EN4.どうしても君が好きだ / ALL(+秋山・成田)

※高橋彩音の高は正しくは「はしご高」

チーム8メンバーとのパフォーマンスでエイトポーズを見せる本田仁美/※ザテレビジョン撮影