極寒のシカゴで線路上に炎が燃え上がる

今月15日の午後、米イリノイ州シカゴおよびその近郊に路線を持つ通勤鉄道”Metra”の作業員が、鉄道の線路上に火を灯す光景がみられた。この緊急事態に普通ならば驚くことだろう。

しかし、これはシカゴ近郊に住む人々にとっては見慣れた光景だったのである。

深刻な寒波に見舞われたこの地域では、線路の凍結などにより鉄道の遅延など多くの支障が生じていた。そこで、作業員らはレール上に設置されたガスヒーターに点火し、スイッチの部分や凍結した線路を溶かす作業をはじめたのだ。

その光景はまるで線路が燃えているかのように見えるため、初めて見る人たちを驚かせるが、実際には線路そのものが燃えているわけではない。これらのヒーターは手動で点火する必要があり、スイッチの部品や線路にたまった氷を溶かすのに役立っている。

線路上にたまった氷はレール上で車輪のスリップを引き起こすだけでなく、スイッチの動作速度を遅くしたり、動作を完全に停止させたりすることもあるといい、氷点下になる真冬でも市民が不便なく鉄道を利用できるのは、24時間体制で働く作業員の方々のおかげだということですね。

参照元:YouTubeNBC Chicago

【一体なぜ】極寒のシカゴで線路上に炎が燃え上がるも実はこれ見慣れた光景なんです!