【家電コンサルのお得な話・164】世界最大のテクノロジー見本市であるCES(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー) 2024が日本時間の1月10(開始2:00)~12日まで開催された。この見本市に出品されて注目を集めた製品のひとつが、エコフローテクノロジー(正浩創新科技:中華人民共和国広東省深セン市)の「EcoFlow DELTA Pro Ultra」である。

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●200V電圧対応でIHヒーターやエアコンにも対応



 エコフローテクノロジーは、2017年に数名のバッテリ専門のエンジニアが「夢を実現させる」ため設立した企業である。業界トップクラスのポータブル電源や太陽光発電技術、家庭向けのスマートエネルギーソリューションを手掛けており、日本ではエコフローテクノロジージャパン(東京・江東)が販売等を担っている。

 EcoFlow DELTA Pro Ultraは、停電・緊急時と普段使いの両方に適した大容量の家庭用蓄電池。1台のバッテリで6kWh容量、6000W出力、5.6kWのソーラー入力と、業界最高峰のスペックを誇っている。200Vの電圧に対応しており、IHクッキングヒーターやエアコンなどの家電製品にも対応できる。

 また、蓄電池業界では初となる独自の冷却構造X-Coolingによって、24時間継続使用の負荷にも耐えることができ、10年間以上、安心して使用できるという。日本では1月18日に新たに発売されたばかりである(価格は図1参照)。

 ポータブル電源をする際、最も重要なポイントは「容量」と「出力」である。容量(Wh)というのは、そのポータブル電源に貯めることができる電気の量のことで、大きければ大きいほど長時間の給電に使用することができる。

 また、ポータブル電源の定格出力は、使用したい電気機器がそのポータブル電源で稼働するかどうかを判断するための重要な数値である。ポータブル電源につなげて使用したい電気機器の消費電力(W数)が、ポータル電源の定格出力以下であることを必ず確認することが望まれる。

 エコフローのホームページでは、こういったポータブル電源のポイントなどをわかりやすくまとめた「防災ハンドブック」がダウンロードできる。製品の詳細やポータブル電源の使用シーンなどを知りたい方は、ぜひ、ホームページに立ち寄っていただければと思う。(堀田経営コンサルタント事務所・堀田泰希)

■Profile

堀田泰希

1962年生まれ。大手家電量販企業に幹部職として勤務。2007年11月、堀田経営コンサルティング事務所を個人創業。大手家電メーカー、専門メーカー、家電量販企業で実施している社内研修はその実戦的内容から評価が高い。
図1 EcoFlow DELTA Pro Ultraの価格と外観