エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』(22)を生みだしたA24と、『パラサイト 半地下の家族』(19)を配給した韓国のCJ ENMが初の共同製作で贈る『パスト ライブス/再会』(4月5日より公開)。本年度アカデミー賞で作品賞と脚本賞にノミネートされた本作が、auスマートパスプレミアム会員であれば、いつでも割引価格で鑑賞できる対象作品に決定。さらに全国のTOHOシネマズにて、同会員を招待するau試写会も実施されることになった。

【写真を見る】幼なじみの2人が36歳となった24年後再会する7日間を描く

本作は、ソウルで初めて恋をした幼なじみの2人が、36歳となった24年後、NYで再会する7日間を描いたラブストーリー。物語のキーワードは「運命」の意味で使う韓国の言葉“縁(イニョン) ”。見知らぬ人とすれ違った時、袖が偶然触れるのは、前世(PAST LIVES)でなにかの“縁”があったから。久しぶりに会った2人はNYの街を歩き、互いの人生について会話を弾ませながら「選ばなかった道」に想いを馳せる。「もしもあの時、あなたとの未来を選んでいたら—」。この再会の結末に、美しく切ない涙があふれだす。

本作で鮮烈な長編映画監督デビューを飾るのは、セリーヌ・ソン。12歳の時、家族と共にソウルからトロントへ移住し、その後NYに移った自身の原体験をもとにオリジナル脚本を執筆。その新たな才能が、いま世界を虜にしている。主人公のノラ役には、Netflix配信のドラマシリーズ「ロシアン・ドール」で注目され、声優として『スパイダーマン スパイダーバース』(19)にも参加、ハイブランド「ロエベ」のモデルも務めるグレタ・リー。幼なじみのヘソンに役は、NYとベルリンで俳優としてのキャリアを重ね、2009年よりソウルを拠点に活躍するユ・テオ。彼は本作で、英国アカデミー賞主演俳優賞にノミネートされた。

アーサー役には、『キャロル』(15)や『マネー・ショート 華麗なる大逆転』(15)などに出演、ケリー・ライカート監督『ファースト・カウ』(19)で主演を務めたジョン・マガロがキャスティングされ、存在感を放っている。

1月23日に、映画賞の大本命である第96回アカデミー賞のノミネート作品が発表され、『オッペンハイマー』(3月29日公開)や『キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン』(23)、『バービー』(23)などと肩を並べ、作品賞、脚本賞と主要2部門にノミネートされた。本作は、賞レースの幕開けを飾るゴッサム賞での作品賞受賞をはじめ、受賞は叶わなかったもののゴールデン・グローブ賞で作品賞(ドラマ部門)賞、非英語作品賞、監督賞、脚本賞、主演女優賞(ドラマ部門)の5部門にノミネート、第58回全米映画批評家協会賞で作品賞を受賞するなど、目の肥えた批評家たちから熱烈に支持され、現在(1月25日時点)、223の映画賞へノミネート、76受賞と賞レースを席巻している。

さらに、IndieWire誌やHollywood Reporter誌、Rolling Stone誌など複数の海外メディアが「ベストムービー」に挙げ、毎年映画ファンが注目するオバマ大統領のお気に入り映画にも選出。すでに公開を迎えた各国では、共感と絶賛の嵐が巻き起こり、映画レビューサイトのロッテントマトでは98%の高評価を獲得。

そんな『パスト ライブス/再会』が、auスマートパスプレミアム会員であれば、土日や祝日も含め、公開期間中はいつでも一般・大学生1,100円、高校生以下900円で鑑賞できる。加えて同伴者も1名まで割引価格で映画観賞券を購入できる点もうれしいところ。さらに今回、全国のTOHOシネマズにてau試写会の実施も決定!全国合計1,000組2,000名のauスマートパスプレミアム会員が招待される。アカデミー賞最有力作品として、さらなる期待を集める本作をぜひひと足先に鑑賞して。

文/山崎伸子

本年度アカデミー賞で作品賞と脚本賞にノミネートされた『パスト ライブス/再会』/[c]Twenty Years Rights LLC. All Rights Reserved