ATMのモニター部分にガムテープで貼られた魚。実に不気味な光景だ。英語で生臭いことや怪しいことを「FIshy(フィッシー)」と言うが、まさにそのものである。
アメリカ、ユタ州を中心に発生している「ATM魚貼り付け事件」は十数件以上に及び、犯人は犯行を自身のInstagramに投稿していたようだ。
なんと日本のATMに貼り付けている動画も投稿されている。これらの投稿がきっかけで、17歳の少年が逮捕された。
いったいなぜこんないたずらを思い付いちゃったのか?ATMにガムテープやダクトテープなどで魚が張り付けられている様はとても異様だ。
お金を下ろす気も失せるというものだ。もしかしたらそれが狙いだったかどうかはわからないが、アメリカ、ユタ州のATMを中心にモニターに魚を張り付ける行為を行っていた17歳の少年が逮捕された。
SNSの投稿で犯人が特定され逮捕
この少年はInstagramの「fish_bandit84」というアカウントを通じて、犯行の様子を投稿しており、これがきっかけで逮捕につながったという。
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ハンドルネームは「The fisherman」でその下に「ART」の文字があるから、本人はアート活動の一環だったのかもしれないが、器物破損の容疑で逮捕に至った。
Instagramを見ると、最初の投稿は2023年8月となっており、それ以降繰り返し犯行を行っていた模様。
2023年11月3日には、日本の駅構内にあるATMでも同様の行為を行っていた。
警察によると、同州プロボとオーレムで合わせて13件から14件の報告があり、そのうち2件が器物損壊として訴追されるに至った。
特に注目されたのは、2023年11月に警察のパトカーにも魚が貼り付けられた事案だ。プロボ警察によると、このいたずらはパトカーの清掃にかかる費用が発生し始めた時点で、公式に犯罪と見なされた。
少年は、TikTokにもアカウントを持っており、同様の投稿を行っていたという。
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この少年の名前や身元は明かされていないが、少年司法と青少年局に送致されたという。
一見、斬新なアート活動のようにも思えるが、公共財への損害や清掃費用の発生など、社会に対する影響を考慮すると、決して軽視できない迷惑行為である。
近年ではSNSで注目を集めるために、若者による過激な行為が問題になっているが、一生を棒に振ることもあるので、何か目立つことを思いついても、脳内で妄想だけにとどめておくことが正解かもしれない。
References:Teen facing charges for allegedly taping fish to ATMs in Provo / Teen charged for fishy business taped on Utah County ATMs / written by parumo
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