安田は中軸へと成長が期待されている(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 越年交渉ということもあり、大きく注目を集めていたロッテ佐々木朗希1月27日に12球団で大トリとなった契約更改会見を行った。

 会見では、焦点となっていたメジャー挑戦に関して「将来的にメジャーリーグプレーしたい」と意思を示しながらも、まずは目の前のシーズンに集中する意向を示した。一方、交渉が長引いたことで様々な報道も飛び交い憶測を呼んだこともあり、ファンに対して心配をかけたと謝罪する場面もあった。

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 何はともあれ、最速165キロ右腕は2024シーズンも幕張で腕を振ることになった。シーズンでは離脱することなく年間通して先発ローテーションを守るなど、安定したパフォーマンスを残すことが期待されている。

 また2005年以来の優勝を目指すチームでは打線の底上げも必須とされる。長打力が課題とされるチームでは本格覚醒が待たれている選手もいる。

 今季が高卒7年目を迎える17年のドラフト1位、安田尚憲も更なる飛躍が期待されている選手のひとり。昨季は自己最多の122試合に出場、打率・238、9本塁打、43打点。CSファーストステージ第3戦で見せた「幕張の奇跡」など4度のサヨナラ打でも存在感を示した。一方、夏場の不振が長引くなど好不調の波を少なくすることも求められそうだ。

 また和製大砲として一段とレベルアップが求められているのは山口航輝だ。昨季は自己最多の115試合に出場、打率・235、14本塁打、57打点をマーク。2年連続2桁本塁打は評価されるも、主砲と期待されるからには30本塁打以上をマークするなどチームを引っ張る打棒を示せるか。

 また打線のキーマンとしては18年のドラフト1位、藤原恭大にも期待したいところ。昨季は自身最多の103試合に出場、打率・238、3本塁打、21打点。要所で活躍は見せたものの、3人ともに共通するのは年間通して、レギュラーとして安定した成績を残すことが期待されている。

 チームでは昨季、本塁打王に輝いたグレゴリー・ポランコが残留、オフにはDeNAから過去に本塁打打点王に輝いたネフタリ・ソトが移籍と打線に厚みも増しただけに、これら中軸に期待する選手が伸びしろを示せるかでさらに勝ち星に上積みが図れそうだ。

 開幕投手はすでに小島和哉が内定、佐々木、種市篤暉らを中心とした先発投手陣がしっかり機能し、投打がかみあえば、リーグ4連覇を目指すオリックスとも互角の戦いが期待できる。

 昨季は「ミラクルロッテ」と粘り強い戦いでファンの心もつかんだ。懸案の佐々木の契約問題も決着、仕切り直しのキャンプインとなりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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