乃木坂46が25日〜27日、神奈川県ぴあアリーナMMにて「34thSGアンダーライブ」を開催。最終日の27日公演では14名のアンダーメンバーが全26曲を圧倒的な熱量で披露し、座長を務めた5期生の中西アルノは「私たち14人は選ばれてこのステージに立っています。私は今ここにいることに誇りを持っています」と声を震わせながらも力強く語った。

【写真】乃木坂46「34thSGアンダーライブ」ライブフォト

 今回のアンダーライブは、34thシングル「Monopoly」のアンダーメンバーである14名が参加。3期生からは伊藤理々杏、阪口珠美、佐藤楓、中村麗乃、吉田綾乃クリスティー、4期生から佐藤璃果、清宮レイ、林瑠奈、松尾美佑、矢久保美緒、5期生から岡本姫奈、小川彩、奥田いろは、中西アルノが参加した。

 開演を告げる「OVERTURE」に続き、ステージに14人が勢ぞろいすると、中西の「アンダーライブ最終日、全員行くぞ!」の掛け声とともに、「マシンガンレイン」からスタート。小川センターの「自惚れビーチ」、阪口の「口ほどにもないKISS」とアップテンポな楽曲を繰り出し、清宮の「生まれたままで」と展開。序盤から会場を引き込んでいく。

 メンバーが「アンダーライブ」の旗を掲げるアバンタイトルのようなインストに続き、アンダー楽曲の中でも人気の「錆びたコンパス」を松尾センターで力強くパフォーマンス。伊藤&林ダブルセンターの「さざ波は戻らない」、中西の「ここにいる理由」と続く。

 最初のMCでは佐藤楓が進行を担当し、今回の座長の中西が、「本当にあっという間に千秋楽が来てしまって、感慨深い」としみじみ。また、今年初のアンダーライブということで、小川、中西、松尾、佐藤楓が2024年の目標を語るコーナーもあった。

 続くブロックでは、「乃木坂配信中」の新春おみくじで3組に分かれたユニットが「全部 夢のまま」(優柔不断なプリンセス:伊藤、阪口、中村、清宮、岡本)、「大嫌いなはずだった。」(ぴんくちゃん:吉田、佐藤璃果、林、矢久保、奥田)「遠回りの愛情」(なんでもやさん:佐藤楓、松尾、小川、中西)をそれぞれ個性的にパフォーマンス。ユニット曲ラストの「遠回りの愛情」では、中西と小川のボーカルでしっとりさせたかと思えば一転、乃木坂46ライブでは定番の「ハウス!」で、会場を一気に盛り上げる。

 「優柔不断なプリンセス」メンバーのMCと、吉田がバーのマスターにふんして、メンバーのお悩み相談に答えるミニコーナーで会場をひとときの間、ほっこりさせると、中西、伊藤、林らが「三角の空き地」「涙がまだ悲しみだった頃」をムーディーに歌い上げた。

 松尾センターの「My rule」、佐藤楓センターの「Hard to say」と続くと、突如ステージに3機のドラムセットが登場。中西、松尾、小川が華麗なスティックさばきでセッションを繰り広げ、ファンから驚きの声が上がる。するとそのまま、「Under's Love」へ。3人の迫力の生ドラムでのパフォーマンスに、曲が終わると惜しみない拍手が送られた。

■私たち14人は選ばれてこのステージに立っています

 MCを挟むと、いよいよライブも後半戦。重低音のイントロが流れると、中西自身がオリジナルのセンターを務める「Actually...」へ。曲間では中西が叫びにも似た声を張り上げる圧巻のパフォーマンスを見せた。ここからはオリジナルセンターの楽曲が続く。「届かなくたって...」ではセンター佐藤楓のサイリウムカラーである赤色に会場が染まり、ロックテイストの松尾センター「踏んでしまった」、中村センターの「悪い成分」と畳み掛けると、アンダーライブでは欠かせない「日常」へ。小川が中心に立ち、気迫の込もったパフォーマンスに観客は割れんばかりの歓声で応えた。

 本編最後のMCでは中西がライブへの思いを語った。「乃木坂に加入してから、もうすぐで2年になるんですけど、やっと少しずつ、周りのことも見れる余裕ができてきたのかなって思います。このライブ1つ作るのに、たくさんの方が関わってくださっていて、みんなの期待に応えるために走り続けた3日間でした」と振り返った中西は、「この中で、たくさん自分自身とアンダーライブとアンダーメンバーと、乃木坂46と向き合ってきました。みんな優しくて、温かくて、努力家で。それに加えて、こんなにたくさんの愛を送ってくださる方々がいっぱいいて。乃木坂46って最強なんですよ。だから私たちもこのアンダーライブ、史上最強を更新し続けます」と決意を語った。

 本編ラストの楽曲として34thシングルのアンダー曲「思い出が止まらなくなる」を終えると、中西は「全部出し切ったって言えるライブができたと思います」と満身創痍の表情。息切れ切れになりながらも、「私たち14人は選ばれてこのステージに立っています。私は今ここにいることに誇りを持っています」と声を震わせながらも力強く話し、深く礼をすると、本編のステージを終えた。

 アンコールでは、中西の切ないボーカルが印象的な「誰よりそばにいたい」、続いてライブで盛り上がるには欠かせない「ロマンスのスタート」「あらかじめ語られるロマンス」で会場は一体に。ラストは「乃木坂の歌」。乃木坂サイリウムカラーに染まる中で終演したが、アンコールを求めるファンの声は止まず、ダブルアンコールへ。再び「思い出が止まらなくなる」を披露した。最後に中西のリクエストで14人で手をつなぎ、深く礼をすると、多幸感溢れる中で、本公演は幕を閉じた。

乃木坂46「34thSGアンダーライブ」セットリスト

 乃木坂46「34thSGアンダーライブ」(Day3)のセットリストは以下の通り。

1.マシンガンレイン
2.自惚れビーチ
3.口ほどにもないKISS
4.生まれたままで
5.錆びたコンパス
6.さざ波は戻らない
7.ここにいる理由
8.全部 夢のまま
9.大嫌いなはずだった。
10.遠回りの愛情
11.ハウス!
12.三角の空き地
13.涙がまだ悲しみだった頃
14.My rule
15.Hard to say
16.Under's Love
17.Actually...
18.届かなくたって...
19.踏んでしまった
20.悪い成分
21.日常
22.思い出が止まらなくなる

アンコール
1.誰よりそばにいたい
2.ロマンスのスタート
3.あらかじめ語られるロマンス
4.乃木坂の歌

【ダブルアンコール
思い出が止まらなくなる

乃木坂46「34thSGアンダーライブ」 (C)乃木坂46LLC