image credit:LibertyPuzzles/facebook
好奇心旺盛なペットの前でジグソーパズルの組み立てなどもってのほか。特に小さなピースを盛大に広げる行為はやってはいけない。
その理由はむろん、ペットにピースが奪われたり食べられたりするからだ。慎重に組んでても隙あらば破壊、最後の1個が行方不明なんて事案でも疑いが濃厚となる。
というか、食用じゃないピースを口にされる事態も避けたいわけで、やっぱり目が届かないとこでやるのが一番ってことになる。
ところがアメリカには、そんなペットのマグショットを展示するパズルメーカーがある。「恥の壁」と呼ばれるその展示は、憎めない「犯人」の写真を大量に飾ったものだという。
【画像】 ピースを台無しにしたペットの写真を飾るパズルメーカー
アメリカのコロラド州のジグソーパズルメーカー、リバティパズルの工場では、ピースを台無しにしたペットの写真でユニークな展示を行っている。
image credit:LibertyPuzzles/facebook
パズルメーカーにとっては、動物とはいえ許しがたい犯行をおかした「犯人」のはずだが、ここのスタッフはみんな動物好きで、いたずら好きで愛らしいペットの姿を眺めて喜んでいる。
魚や洗濯機も！動物以外も紛れ込む「恥の壁」
「恥の壁」と呼ばれる壁は、憎めない犯人の写真だらけだ。その数は現在500枚を超える。
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パズル愛好家にとっては究極の罪人だが、写真はすべて人間以外だ。
犬や猫はもちろん、オウムやウサギや豚、さらにはどいうわけだか魚などバラエティーに富んでいる。
さらによくよく見ると、ロボット掃除機はまだしも、実行犯というべきか「ピースを傷つけた」という罪で洗濯機の写真まで紛れ込んでる。その詳細は不明だが、犯人であふれる壁は今やすっかり有名になった。
新しいピースを送る見返りに犯人の写真を要求
リバティパズルは、レーザーカットの木製パズルで有名なメーカーだ。約20年もの歴史ある同社は、近ごろ新しいピースが欲しいという要望を受けるようになり、それに応じる技術を開発した。
リバティパズルのスタッフ、カミー・ケネディさんはこう語る。
パズルに何時間も何日も費やした結果、ピースが欠けていることに気づくことほど最悪なことはありません。パズルメーカーである私たちはそれを良く知っています。
image credit:LibertyPuzzles/facebook
また頼まれるのはたいていペットに奪われて失くしたり、噛まれたりして壊れたピースだった。ペットの写真だらけの「恥の壁」はそこから誕生した。
20年前の「恥の壁」
同社は新しいピースを送ってほしいというお客の要望に応じる代わりに「犯人」の写真を要求する。それが同社の交換ポリシーだという。
同社とお客の両方を笑顔にするポリシー
ユニークなそのポリシーは、同社とお客の両方を笑顔にしている。
お客は破壊的なペットの写真のシェアを楽しみ、同社のスタッフはその写真を喜んで受け取ってはかわいい「犯人」から成る「恥の壁」拡張をわくわくしながら楽しんでいるのだ。
image credit:LibertyPuzzles/facebook
カミー・ケネディさんにとってもこの壁はなくてはならないもののようだ。
わが社はペットにフレンドリーな会社ですから、その面白いマグショットを見ると、追加の仕事を受けた私たちのショックも和らぐんです。
「金魚って」「鳥はガチ」「いつか壁でパズルを」の声
おなじみRedditで、パズル愛好家が工場で見学した「恥の壁」をシェア。すると大反響となりさまざまなコメントが寄せられた。
パズルのピースを食べたり、傷つけたりしたペットたちの写真。失ったり破損したピースを取り寄せたいお客は、代金のかわりに「犯人」の写真を送らなければならない。
The "Wall of Shame" at a puzzle factory I visited
byu/hybridginger inMadeMeSmile
・犯行をさらされた犬たちは気の毒だけど思わず笑っちゃうわ。シェアしてくれてありがとう。パズルの人も可愛い「犯人」の写真で癒されてんだね。
・今すぐここのパズルを買わなくちゃ！パズルそのものも素敵だし「恥の壁」のアイデアもすごく可愛い！
・こりゃすごい。いつかこの壁ごとパズルになったらいいなあ！
・金魚ってどういうこと？
・リバティパズルのパズルはめちゃくちゃすばらしいよ！高価だけどクールだよ。
・猫の数が少ないことにまず驚いた。テーブルの上に何百ものピースがあれば最高の猫ホイホイになるはずなんだが。てか金魚と鳥の写真なんてある？みんなよく見てるなあ。
・魚にウケた。
・確かに魚は予想外。鳥はあったけど金魚だと？
・ルンバの写真があったら笑う。
・鳥は絶対いるでしょう？うちの鳥たちは餌並みにピース食べようとたからね。私のパズル全部やられたよ。
細かなサービスに応じる一方で、ユーモアを忘れることなくお客とも良い関係を築くリバティパズル。創造的でおおらかなスタッフの人柄もうかがえる「恥の壁」はますます人気を呼びそうだね。
References:thedodo / LibertyPuzzles/facebook / reddit / newsweek / libertypuzzles/instagramなど /written by D/ edited by parumo
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