アストン・ヴィラに所属するニコロ・ザニオーロが、自身の賭博違反を振り返った。25日、イタリアメディア『スカイスポーツ』がコメントを伝えている。

 現在24歳のザニオーロは2018年夏にインテルからローマに完全移籍。2018-19シーズンのセリエAでは27試合4得点を記録し、リーグの年間最優秀若手選手に選ばれた。しかし、22-23シーズンには、契約延長交渉でローマとの関係が悪化し、冬の移籍市場でガラタサライへ完全移籍。新天地となったトルコでは公式戦12試合に出場して5ゴール1アシストを記録し、チームのリーグ優勝にも貢献した。その後、ガラタサライを離れ、昨夏にアストン・ヴィラレンタル移籍で加入。今季は公式戦24試合の出場で2ゴールを記録している。

 そんなザニオーロは昨年10月、違法賭博問題の容疑者としてトリノ検察庁、イタリアサッカー連盟(FIGC)からの捜査を受けた。しかし、サッカー賭博には無関係だったとして厳しい処分を免れた。

 イタリア紙『ガゼッタ・デロ・スポルト』のインタビューに応えたザニオーロはこの賭博スキャンダルについて「僕はカジノのような遊びはしたが、賭け事はしていない。いずれにせよ過ちであり、それを否定することはできない。ただ、僕は違法サイトであることを知らなかった。自分が何をしていたか分かっていたので怖くはなかった」と振り返った。

 続けて「僕たちにはお金があり、ほとんどの人が買えないようなものを買うことができるが、僕たちサッカー選手はしばしば孤独を強いられ、一人でいることが多い。僕たちに近づいてくる人の多くは、僕たちが有名だからだ。レストランやクラブに行くと、みんなが僕たちに注目するし、僕たちが何か愚かなことをしたり言ったりすると、数秒以内に全世界が知ることになる。そしたら、僕たちは家でタブレット携帯電話を持ち、時間を潰すためにゲームをすることがある。それだけだ。あまり賢明ではないかもしれないが、それが真実だ」と自身の賭博スキャンダルの背景を明かした。

自身の賭博スキャンダルについて語ったザニオーロ [写真]=Getty Images