フリクションに人気のニュアンスカラーほか、専門家が教えるホットなアイテム3選

【ベストバイ文具3選】専門家が2023年に買ってよかった“私的文具大賞”とは?併せて知りたい2024年のトレンドも!の画像一覧

2023年も様々なヒット文具が登場し、新たなトレンドも注目されました。そんな文具シーンの中から、特にこれぞというカテゴリーを厳選し、代表的なヒットアイテムを紹介します! 今回は文具の識者部門です。文具の専門家が2023年に買ってよかったという私的大賞を発表。さらに2024年のトレンドも予想してもらいました。

【1】人気のニュアンスカラーがフリクションに!手帳と合わせたくなるシンプルなデザイン

パイロット 消せるボールペン『フリクションWaai』

【菅さんが選んだベストバイ大賞】
パイロット/消せるボールペンフリクション Waai』
各¥253
問い合わせ:パイロットお客様相談室 TEL:0120-281610

メディア出演やプロデュースなどで活躍する菅さんの2023年ベストバイは、消せるボールペンフリクションシリーズの新作。トレンドを取り入れたくすみ色のインクと新形状のボディデザインが特徴。ボディは握りやすい細軸で、ペン先や軸後部などに丸みのあるデザインを採用している。インクは黒を含め全8色。マーカーは数量限定発売。

若者に注目されるフリクションの登場
「ゲルインク系ボールペンで流行しているニュアンスカラーがフリクションに登場しました。これまでは事務用品のイメージが強かったフリクションシリーズにこの色が揃い、学生にも受け入れやすくなったと思います。2023年は推し活文具が盛り上がりましたが、他にも、動画配信サービスで急激に広まった韓国文化ブームの影響でニュアンスカラーブームが継続し、韓国系文房具が注目されたのもトピックですね」(菅さん)

2024年のトレンドは?
「推し活ブ ームによって、文具は趣味で使えるものも豊富にあると広く一般に知られました。それによって、今年も趣味の世界の文具が増加すると予想します。また、K-POP人気から動物関連をモチーフとした推し活グッズも出てくるのではないでしょうか」(菅さん)

文具ソムリエール/菅 未里さん

選んだ人:文具ソムリエール/菅 未里さん
文具の専門家としてテレビ・雑誌への出演、イベ ントや講演、執筆などで活躍。商品プロデュースも多数行う。

【2】ノートや書籍を開いたまま留める最適解、大きく直線的で本を傷つけない

サンスター文具 ウカンムリクリップ

【高木さんが選んだベストバイ大賞】
サンスター文具/ウカンムリクリップ
各¥660
問い合わせ:サンスター文具 TEL:03-5835-0094

クラウドファンディングで文具の製作などを行う高木さん。2023年のベストバイは、本を開いたまま固定するクリップ。漢字の部首「うかんむり」の形状を採用することで、開きたいページが固定できる。中央をはさまないので開きグセがつきにくく、書籍に優しいのが◎。グリップは大きく開き、厚めの書籍でもOKだ。楽譜本やレシピブックに。

絶妙な位置で書籍を固定中央部分をはさまないので、書籍が傷みにくいのがメリット。厚めの本を固定したいときは、上下2個使いするとさらに安定感が増す。

カラバリ豊富。2個使いも◎ニュアンスカラーなど全6色を用意。ウォータークリアを使えば、はさんだ部分が隠れることがなく、しっかり深めにはさんでも安心だ。

ガバッと大きく開く持ち手部分が大きくフラットな形状だから、つまんで広げても指が痛くなりにくい。大きく開いて狙ったところにはさみやすいのもいい。

本を留める際の長年のモヤモヤを解消!?
「以前から、ノートや書籍を開いたまま留めておくのに、女性用の大型ヘアクリップがいいと思っていました。実際は曲線的なフォルムのため使いにくいのですが、その最適解がウカンムリクリップです。長年のモヤモヤがスッキリした人も多いのではないでしょうか。2023年の文房具業界は、コロナ禍で根付いた『趣味の文具』の世界がさらに 発展したように感じます。Me Timeを大事にする人が増えたのでしょう」(高木さん)

2024年のトレンドは?
「若い男性の木製ペン、成人女性のガラスペンがコレクションとしても定着してきた昨今。今年はそれを収納するケースや革小物など、周辺グッズへの波及がありそうです。また、そういったペン人気の余波を受けて、中高年男性の万年筆ブームが再燃するかも」(高木さん)

株式会社ノウト/高木芳紀さん

選んだ人:株式会社ノウト/高木芳紀さん
文具雑貨メーカー・ノウト(ノベルティ研究所 )代表。文具の製作、文具イベント、メディア出演などで活躍中。

【3】まるでノートの一部のような一体感!使いたいときにサッと出せて快適

ゼブラ ピタン

【福島さんが選んだベストバイ大賞】
ゼブラ/ピタン
各¥1,320
問い合わせ:ゼブラお客様相談室 TEL:0120-555‐335

Webショップ「&mew」や「himekuri」シリーズなどで、文房具の企画を行う福島さん。2023年のベストバイは、ホルダー付きのペン。専用ホルダーが付属し、磁力で固定できるボールペン。専用ホルダーにはクリップが搭載されており、ノートや手帳などに取り付ければペンを一緒に持ち運べる。ペンは発色のいいジェルインクを採用し書き味サラサラ。

頻繁に書くものに取り付けておきたい
「自宅で家計簿ノートに装着して使っていますが、ペンを探す手間がなく書きたいときにサッと書けてとても快適。頻繁に書き込むものに付けておくと、ふとした瞬間に使いたくなってもスマートにペンを取り出せます。ピタンもそうですが、2023年は特定の用途やシーンに特化した文房具が話題となった年でした。自分のニーズに細かくフィットするアイテムが求められているのかもしれません」(福島さん)

2024年のトレンドは?
「手持ちの文房具の活用を促すアイテムが増えるのではないかと思います。例えば、すでに持っているペンやマスキングテープの活用を促すアイテムなど。手持ちの文房具をどんどん使ってもらえば、さらに新しい文房具を購入してもらえるので、業界の盛り上がりが期待できます」(福島さん)

文具プランナー/福島槙子さん

選んだ人:文具プランナー/福島槙子さん
文房具の企画・提案のほか、メディア出演などで文房具の魅力を発信。「himekuri」シリーズプロデューサー。

撮影/坂下丈洋(BYTHEWAY)

【ベストバイ文具3選】専門家が2023年に買ってよかった“私的文具大賞”とは?併せて知りたい2024年のトレンドも!