アフリカの一部地域では、いまだに呪術師(呪術医:ウィッチ・ドクター)の力を信じている人々がいる。
呪術師は超自然的な特殊能力を持ち、病気や怪我を癒し、人々のトラブルを解消してくれるとされ、地域住民から一目置かれる存在だ。
ウガンダで、女性の呪術医がミツバチを操って、バイク泥棒を捕らえるというニュースが伝えられた。
泥棒の男は、まるで手錠代わりのようにミツバチに手首の周りを囲まれた状態で、警察に連行されたという。
A Witch doctor Using Bees to Arrested Motorcycle Thief In Koboko Northern Uganda!
ウガンダのコボコ地区でバイク泥棒がミツバチの大群に捕まった。
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目撃者によると、蜂の大群がどこからともなく現れ、泥棒を取り囲んで動けなくしたという。
その仕業は、この地域の伝統的な呪術医として知られる女性によるものだったようだ。
呪術医が呼び寄せたと思われるミツバチは、泥棒を拘束しただけでなく、コボコの中央警察署まで護送した。
この異例の逮捕劇は、窃盗犯とされる男がオートバイを盗んだ後、逃走を図った際に展開された。
手錠のようにミツバチが男の手首を取り囲む
この光景で人目を引いたのは、ミツバチの大群が容疑者の男の手首を手錠のように囲み始めたことだった。
[もっと知りたい!→]これがニホンミツバチの超攻撃「熱殺蜂球」だ!
困惑しながらも蜂の手錠に囲まれたまま、中央警察署まで連行された男の姿は、驚いた野次馬たちの群れによってカメラに収められた。
男が到着した警察署でも、奇妙な光景に警官たちは混乱したようだ。
1人の警官は「催涙ガスも銃弾も使う必要のない逮捕でよかった」と言っていたという。
おそらく、こうした非暴力的な逮捕劇はウガンダでは滅多に起こらないのだろう。
野次馬たち同様、警官たちも思わずスマホを手にして、ミツバチの手錠をつけた男の様子を撮影したようだ。
本当に呪術医の魔力なのか?
地域では、伝統的な女性呪術医が神秘的な正義の形としてミツバチの介入を画策したのではないかという噂が流れているが、真相はどうなのだろうか。
2022年にもアフリカのケニアの村で同様の出来事があった。家畜の盗難事件が発生した際、呪術医がやはり蜂を操り、3人組の犯人を追い詰めたのだ。
コボコ中央警察署はこの事件に関する公式声明をまだ発表しておらず、世間はこの異常な出来事についての説明を待ち望んでいるそうだ。
References:African magician handcuffs thief with bees in Uganda/ written by Scarlet / edited by parumo
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