超音波による電気・磁気の可視化技術である、音響誘起電磁法(Acoustically Stimulated Electromagnetic method, 以下ASEM法)の社会実装を目指すASEMtech株式会社(本社所在地:東京都小金井市、代表取締役:生嶋健司、新実信夫、以下ASEMtech)は、2023年12月に実施したシードラウンドにおいて、株式会社みらい創造機構の運営する、みらい創造二号投資事業有限責任組合、BPキャピタル株式会社の運営する、TUAT1号投資事業有限責任組合を引受先とする第三者割当増資にて1億円の資金調達を実施しました。併せて株式会社みらい創造機構の執行役員/パートナーの高橋遼平氏が取締役に就任いたしました。

ASEMtechは、大学発のセンシング技術であるASEM法を医療・ヘルスケアや産業分野に社会実装し、「未病・予防」、「安心・安全」に貢献することを目指す大学発スタートアップです。今回の第三者割当増資で調達した資金を用いて、運動器官(骨、腱・靭帯)のコラーゲン線維評価にフォーカスした医用試作機「ASEMmed」を開発し、医療機器として薬事申請を実施し、クリニック・スポーツクラブに試験導入してまいります。併せて、インフラ保守や品質評価を目的とする産業用非破壊検査機器の基本プラットフォーム「ASEMindtec」を開発し、顧客企業のニーズに応える製品を提供してまいります。


  代表取締役 社長 生嶋健司(左)、副社長 新実信夫(右)


私たちの技術:音響誘起電磁法(ASEM法)
東京農工大学の基礎研究により、超音波照射によって生体組織や材料に電気や磁気が生じることを発見しました。この超音波によって誘起される電磁信号(ASEM信号)をセンシングする技術を事業化します。通常の超音波検査(エコー法)では内部構造や異物を検査していますが、ASEM法は生体組織や産業マテリアルの結晶性に起因する“劣化や変性”といった新たな情報を可視化します。ASEM法は送信側の観点では超音波計測ですが、受信側の観点ではアンテナを用いた電波計測となります。


          ASEM法の原理

このASEM法をベースとした計測プラットフォームを幅広く提供し、健康寿命を延伸する医療・ヘルスケア―サービスや産業分野の非破壊検査に貢献したいと考えています。
引受先のコメント
株式会社みらい創造機構 執行役員/パートナー 高橋 遼平
生嶋CEOとは、創業前の22年初頭から事業化に向けた議論を始めました。ASEM法という技術の新規性、汎用性は素晴らしく、医療業界、産業界、双方において普遍的な価値を提供し続けてくれると感じております。
ASEMtech、今般協調投資頂いたBPキャピタル、その他パートナーの皆様を交えたALL ASEMtechで、より良い社会の構築に貢献していきたいと思います。
BPキャピタル株式会社 チーフキャピタリスト 濱村 晃司
東京農工大学における研究成果の社会実装を支援するTUATファンド立ち上げ直後から生嶋CEOはじめ東京農工大学関係者およびみらい創造機構と議論を進めてきました。
ASEM法は革新的な技術であり、様々な分野での展開が可能な技術です。多くの付加価値を社会に提供することができると確信しております。ASEMtech船の乗組員として、事業成長に共に取り組んで参ります。
ASEMtech株式会社 代表・生嶋健司のコメント
物質は「歪むと電圧が生じる」という圧電効果を有しているため、超音波の音圧を印加すれば同様に多くの物質に電気が発生するだろうと考え、ASEM法の発明に至りました。とくに、骨や腱・靭帯などの生体組織においても圧電効果が観測され、その信号特性がコラーゲン線維の結晶性・配向性と深くかかわっていることを見出してきました。ASEM法は、これまでにない新たな生体情報を可視化しますが、既存の超音波診断機器との親和性が高いため、患者、医療従事者に大きな負担をかけることなく医療現場にメリットをもたらすものと考えております。
ASEMtech株式会社について
【会社概要】
社名:ASEMtech(エイセムテック)株式会社
本社所在地:〒184-0012 東京都小金井市中町二丁目24番16号 東京農工大学小金井キャンパス
先端産学連携研究推進センター(URAC)106
代表取締役:社長兼CEO 生嶋健司
         副社長 新実信夫
事業内容: ASEM法に関わる医療応用機器の研究開発、設計、製造、販売、賃貸
   ASEM法に関わる産業用非破壊検査機器の研究開発、設計、製造、販売、賃貸
設立: 2023年11月
HP:https://asem-tech.com/

配信元企業:ASEMtech株式会社

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