当社は、九州大学発の創薬ベンチャー企業である株式会社SENTAN Pharma(本社:福岡県福岡市、代表取締役:松原 正東、永井 朋子)(以下、「SENTAN Pharma社」といいます。)と資本業務提携契約を締結いたしましたので、お知らせいたします。

1.SENTAN Pharma社について

SENTAN Pharma社は、独自のナノ・マイクロ粒子化技術を用いて、さまざまな疾患に対する治療薬開発を行う創薬ベンチャー企業であり、医薬品向け創薬事業と健康食品向け予防医学事業を展開しています。創薬事業においては、溶解性・吸収性の改善や投与量の削減を目的としたナノ粒子化技術や、1回の投与で薬効が長期間持続する長期徐放性注射剤向けのマイクロ粒子化技術をベースとした、共同研究開発や医薬品開発支援を行っています。また、予防医学事業においては、ナノ粒子化によって吸収性を大幅に改善した、食べられるナノ粒子「フーディクル」を開発し、これまでに3製品が上市されています。

近年開発される低分子医薬品の多くが難溶解性である中、同社のナノ粒子化技術は、吸収性の改善による投与量や投与回数の削減など、患者のQOL(Quality of life:生活の質)の向上に寄与するほか、通常の製法では製品化が困難とされてきた革新的な医薬品の創出につながるものとして期待されています。

【SENTAN Pharma社概要】

2.資本業務提携の目的

当社グループは、医薬品需要の増加、QOLの向上、健康志向、予防医学の意識向上をメガトレンドと捉え、ヘルスケア分野を企業価値向上のマテリアリティ(重要課題)としています。また、研究技術戦略「Brilliance through Chemistry 2030」において、「医療」を新規事業ターゲットドメインの一つとして定め、人・動物のヘルスケアに関する課題へのソリューション提供に向けた取り組みを進めており、「世界の人々の健康と福祉に貢献する」という当社と共通した理念を掲げるSENTAN Pharma社との協業により、ヘルスケア分野における研究開発を加速できるとの判断に至りました。

当社では、SENTAN Pharma社との資本業務提携により、医薬品原薬のナノ粒子化、マイクロカプセル化の医薬品開発支援事業・CDMO(医薬品受託製造)事業を共同で展開するとともに、同社の技術を活用した新製品の開発を推進することで、ヘルスケア分野における中長期的な事業拡大を目指します。

また、当社の重点事業であるアグリビジネスにおいて、同社のナノ粒子化技術を活用することにより、化学農薬の使用量低減による、環境負荷の低減と持続的農業生産に資する取り組みを推進します。

3.資本業務提携の内容

医薬品・動物用医薬品の原薬のナノ粒子化、マイクロカプセル化の医薬品開発支援事業・CDMO事業をSENTAN Pharma社と共同で展開するとともに、同社の技術を活用した医薬品原料、予防医薬品原料、および農業化学品の共同開発を推進し、当社グループのリソースを活用したマーケティング活動により、国内外での展開を図ります。

当社は、新たな価値を化学の力で創造し、「社会への貢献」を通じ「企業価値の向上」を実現することをミッションとしています。 SENTAN Pharma社との資本業務提携により、オープンイノベーションの推進による新たな企業価値の創造を目指すとともに、ヘルスケアに関する課題へのソリューションを提供していく所存です。

                                      以上

■日本曹達株式会社について


日本曹達は1920年の創立以来、独自の技術とノウハウを蓄積し、農薬、医薬品、特殊化学品など高機能・高付加価値の化学製品を提供してきました。また、化学物質を取り扱う企業として、レスポンシブル・ケアの考え方を常に意識し、環境、安全、健康に配慮した事業活動を行ってきました。これからも独創的な技術や製品を通じて、新たな価値を創造し、豊かな社会づくりに貢献していきます。

参照URL:日本曹達株式会社 ( https://www.nippon-soda.co.jp/ )

【お問い合わせ先】
日本曹達株式会社 総務部 広報・IR課
TEL:03-6366-1920  Email:info@nissogr.com

配信元企業:日本曹達株式会社

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