寒い冬は毎日のように活躍するエアコン。部屋を暖めるために、温度を少し高めに設定している人は多いでしょう。

寒さを感じると、つい温度を上げてしまいがちですが、設定温度を1度上げると、消費電力量が10%上昇することを知っていますか。

本記事では、三菱電機株式会社(以下、三菱電機)のウェブサイトに掲載されていた、暖房が効率よく部屋に届く角度を紹介します。

暖房が効率よく届く角度とは

なかなか部屋が暖まらない時、できるだけ部屋全体に温風を届けようと、エアコンの向きを上向きにしていませんか。しかし、これは適切ではないのだとか。

温かい空気は上昇する性質を持っているため、せっかくの温風が上に溜まってしまい、下は冷たい空気のままになってしまうそうです。

三菱電機のウェブサイトでは、効率よく部屋を暖めるポイントの1つとして、エアコンの風向き角度を60度以上の下向きに設定することを紹介していました。

Point 1

風向きを下向きにし、床や足元に風が届くようにする。

暖房の吹き出し角度を60°以上「下向き」の設定にすると、上にたまりやすい温風も床に届くようになります。また風速が弱いと温風が床に届く途中で舞い上がってしまうため、暖房運転では風速「強め」がおすすめです。

三菱電機株式会社 ーより引用

上下の風向や風速の自動モードがあるエアコンは、自動モードに設定すると自然と暖まりやすい強さや角度になるそうです。

エアコンの写真

※写真はイメージ

また、部屋の中でよく過ごす場所に風を向けたり、直接肌に当たらないようにしたりすることもポイントだといいます。

Point 2

「部屋の中で多くの時間を過ごす場所」に風を向ける。

部屋全体をあたためるのではなく、部屋の中でも、ソファーやダイニングなど人がよく居るエリアに向けてフラップを調整するのがおすすめ。特に人は足元があたたかいと寒さを感じにくくなるため、足元を中心にあたためると効果的です。

※エアコンの上下の風向き調整はリモコンでできますが、左右の風向き調整がない機種の場合は、手動で風向きの調整を行ってください。

三菱電機株式会社 ーより引用

Point 3

エアコンの風を肌に直接当てないようにする。

エアコンの風を肌に直接当てると乾燥しやすくなります。風向きを自分がいる位置からエアコン一台分くらい空けた場所に設定するのがおすすめです。

三菱電機株式会社 ーより引用

どれもすぐに実践できそうですよね。設定温度を上げずに部屋を暖めることができれば、温かいだけでなく節電にもなり、一石二鳥です。

電気代が高騰している冬は、ちょっとした工夫で乗り越えましょう!


[文/AnyMama(エニママ)・構成/grape編集部]

出典
三菱電機株式会社
※写真はイメージ