シント=トロイデンのMF伊藤涼太郎が、チームを救う同点弾をFKで決めた。

28日、ジュピラー・プロ・リーグ第22節でヘントと対戦したシント=トロイデン。日本人選手では、MF山本理仁とMF藤田譲瑠チマが先発。伊藤とDF小川諒也はベンチスタートとなり、DF橋岡大樹、FW岡崎慎司、日本代表に帯同中のGK鈴木彩艶は欠場となった。

試合は、開始早々の2分にヘントに先制点を許す苦しい展開に。その後もヘントに何度かチャンスを作られるものの耐えていた中、後半の63分に藤田に代わって伊藤が起用される。

だが、74分のPKは相手GKに阻まれ追いつけないシント=トロイデン。それでも試合終盤の90分に伊藤がチームを救う。

ボックス左手前のやや角度のない位置でFKを獲得すると、キッカーは伊藤。相手の守備陣が中へのクロスを警戒する中、相手の意表を突いた伊藤のキックはゴール左下へ。鋭いシュートが相手GKの逆を突きゴールネットを揺らした。

伊藤のゴールには、ファンも「天才」、「上手すぎる」、「センスの塊」と反響が寄せられている。

さらに、伊藤がアルビレックス新潟に在籍していた頃の2023年4月に行われたアビスパ福岡戦で決めたFKに似ていると話題に。「トラウマが…」「既視感しかない」、「まんまそれ」と、その試合でハットトリックを決められてしまった福岡のファンからの悲鳴にも近いコメントも寄せられていた。

なお、試合はその後ヘンクが2人目の退場者を出し、さらに観客席から発煙筒が投げ込まれるなど大荒れに。その間ゴールは生まれず、伊藤のゴールで追いついたシント=トロイデンは、1-1で引き分けている。