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 赤ちゃんにとって飛行機の移動はいろいろとハードルが高いものだ。だがロミーちゃんの人生初の空の旅は心配どころかむしろ楽勝、それどころかラッキーなイベントになったようだ。

 先日、初めて赤ちゃん連れで飛行機に乗った家族が、たまたま隣に乗り合わせた女性との心温まるエピソードを披露した。

 機内でも母親におとなしく抱っこされてたロミーちゃん(5カ月)が熱心に見つめていたもの。それは近くの座席で女性がしていた編み物だった。

 そしてまもなく着陸というそのとき、うれしいサプライズが!なんとかわいいロミーちゃんのためにと、その女性が手持ちの毛糸で編み上げた帽子をプレゼントしてくれたのだ。

【画像】 赤ちゃん連れの家族と飛行機で出会った女性とのエピソード

Stranger Crochets Hat for Baby on Plane Ride

 ほほえましいニュースと大反響を呼んだのは、アメリカのニュージャージー州在住のレヴィーン・ケリーさん夫妻と愛娘ロミーちゃん(5カ月)と、たまたま同じ飛行機に乗り合わせていたミーガン・ルビンさんとのエピソードだ。

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 今年1月初め、レヴィーンさん夫妻は愛娘ロミーちゃんとメキシコ旅行をした帰りの機内で、とても心温まる体験をした。

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女性がロミーちゃんに編みたてニット帽をプレゼント

 搭乗中の母親のケリーさんが、おとなしく抱かれているロミーちゃんをふと見ると、彼女があるものを熱心に見てることに気づいた。

 それは通路を挟んで隣の座席の女性がしている編み物だった。ロミーちゃんは生まれて初めての飛行機より、生まれて初めて見る編み物に夢中だったのだ。

 赤ちゃんといえば、特に離着陸のとき気圧の変化で耳が痛くなり泣き出すこともあったりするが、ロミーちゃんの場合はそこもクリアできてたもよう。

 初めての旅でもリラックスしてる愛娘にほっとしていたであろうご両親。ロミーちゃんを魅了する編み物のおかげもあって、家族はおだやかに過ごせたようだ。

 そしてまもなく到着になったその時、驚きの出来事が。なんと先ほどの女性が、ロミーちゃんに、と編みたてのニット帽をプレゼントしてくれたのだ。

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 この短時間でこっそりと、手持ちの毛糸で娘のためにちょうど良いサイズの帽子を編んでくれていたなんて、とすっかり感激したケリーさんはこうコメント。

人生でこれほど仕事が早い人を見たのは初めてです。それが私たちのためになるものとは思っていませんでした。見知らぬ人に良いことをして他のみんなを明るい気分にさせるとはなんてクールな方法でしょう

ロミーちゃんに心奪われ編まずにいられなかったかぎ針編み作家

 その女性ミーガン・ルビンさんは、実はかぎ針編み作家で、自分の作業をひたすら眺める愛らしいロミーちゃんに気づいてからは、すっかり彼女にメロメロになっていたそう。

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 そしていてもたってもいられなくなり、彼女のために猛烈に何か編みたくなった。

 だが到着まであと1時間だったため、つばの無いビーニー帽にきめた。奇しくも持ってた毛糸がロミーちゃんの服の色と一致していたこともひらめきの後押しになった。

正直言って編まずにいられなかったの。もうあまりにも可愛くって「ただ者じゃない赤ちゃんだ」と思ったから。

禅のようにすべてを忘れて没頭できたすばらしい場でした。糸から何かを生み出すことはとてもやりがいがあります。宇宙をこの手に抱えているような感じですよ。

 そんな心境だったという彼女はインスタグラムでこうコメント。

この週末にメキシコから帰る飛行機で、素敵な新しい友達ができました。ママの@kellylucとパパの@instajake63は、生後5ヶ月のロミーちゃんを交代で世話するとても優しい両親でした。

他の子どもたちが泣いたり文句を言っている中、ロミーちゃんはとにかく落ち着いてて、クールに私のかぎ針編みの作業を見つめてた。(それで私はメロメロに)愛らしい彼女は特注の帽子にふさわしい赤ちゃんです!ケリーもジェイクもシェアしてくれてありがとう。与えれば与えるほど得るものは大きいものですね。

「やさしい世界」「その帽子は貴重」とユーザーの声

 この出来事はたちまち話題となり、夫妻とルビンさんのインスタグラムにも数十万ものいいねがつき、こんなコメントが寄せられた。

・私も同じようなことがありました。化学療法で髪が減ったとき、隣の座席の女性がかぎ針編みで紫色の花がついたヘッドバンドを作ってくれたんです。たった1時間のフライト中にですよ?感激しました!
・信じられないくらいやさしい世界
・今までの中でいちばんやさしい意思表示。
・ルビンさんは素晴らしい人だ。私は旅行中に赤ちゃんや子供連れがいたらできるだけ手助けしたりするぐらいでこれといった才能はないけど、こういう風にさっと編んでプレゼントなんてすばらしい!
・ルビンさんはひらめきの塊だ。
・その帽子はかなり貴重だな。

 こんなふうにさりげなく何かをサッとジャストサイズで作り上げ、プレゼントできるなんてとてもすてきだ。レヴィーンさん一家にとっても良い思い出になっただろう。

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 自分ならできても折り紙ぐらいだよ…なんて思ったけれど、問題は赤ちゃんを飽きさせないレベルのパフォーマンスに昇華できるかどうかだ。ほかにおすすめがあったらぜひ教えてほしいな。

References:goodnewsnetwork / insideedition / hindustantimes / youtubeなど /written by D/ edited by parumo

 
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やさしい世界。飛行機で隣に座った赤ちゃんの為、着陸までに帽子を編んでくれた女性