パリ・サンジェルマンPSG)がミラン所属のポルトガル代表FWラファエルレオンに関心を寄せているようだ。28日、フランスメディア『テレフット』やスペイン紙『スポルト』が伝えている。

 PSGを巡っては“絶対的エース”であるフランス代表FWキリアン・エンバペとの現行契約が今年6月30日で満了に。クラブは慰留に向けた動きを見せているものの、現時点で新契約の締結には至っておらず。かねてから関心が明らかになっているレアル・マドリードへの移籍が再び噂されるなど、来シーズン以降の去就は不透明になっている。

 今回の報道によると、PSGは今シーズン終了後のエンバペ退団の可能性を考慮し、一線級のアタッカーの獲得を検討しているとのこと。R・レオンについても同クラブが関心を寄せている選手の1人であり、来夏の移籍市場での補強計画にその名前が含まれているようだ。現在24歳の同選手は2019年夏に加入したミランでここまで公式戦通算189試合に出場し49ゴール42アシストをマーク。今シーズンからは背番号「10」を託されている。

 レオンは昨年6月にミランとの契約を2028年6月末まで延長。さらに、契約解除条項の金額は1億7500万ユーロ(約280億円)程度にまで上るとされており、こうした財政的負担が獲得交渉の妨げになる可能性が高いと各メディアは指摘している。なお、PSGのルイス・カンポスSD(スポーツディレクター)はリール時代にレオンの獲得に尽力したとのこと。同氏の存在が交渉の鍵を握る可能性もありそうだ。

 現時点で具体的な交渉はスタートしていないものの、PSGは今後も動向を注視していくものと見られている。果たしてR・レオンリーグ・アン復帰を果たすことになるのだろうか。エンバペの去就ともに大きな注目が集まる。

PSGからの関心が報じられたミランのR・レオン [写真]=Getty Images