通信型ドライブレコーダーの「STZ-DR10」と防塵・防水仕様の「STZ-DR30」がバージョンアップ

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JVCケンウッドから通信型ドライブレコーダーの「STZ-DR10」と防塵・防水仕様の「STZ-DR30」がバージョンアップして登場した。保守・管理できるクラウド型ツールを新たに搭載、複数端末の遠隔一元管理を実現することで、船舶、建機向けモビリティサービスや製造業向けエッジAIカメラなど、新たな分野での活用が期待される。

通信型ドライブレコーダーの機能をさらに大きく拡大

近年、万が一の交通トラブルに対応するドライブレコーダーの普及が急速に進んでいるが、企業の社会的責任が増す中、宅配車両や業務用車両に通信型ドライブレコーダーを搭載し、車両の走行経路や運行状況などを一括管理できるテレマティクスサービスも大きな注目を集めている。

今回登場したモデルは、そうした通信型ドライブレコーダーをさらに進化させたもの。遠隔で保守・管理できるクラウド型ツール「Vieureka Manager サービス」のクライアントを搭載し、複数端末(通信型ドライブレコーダー)の遠隔一元管理を実現した。これにより、ブラウザから複数の端末とアプリの状態監視、遠隔一元管理ができるので、問題発生時もスピーディに現地に駆け付けることなく対応できる。

遠隔で保守・管理できるクラウド型ツールのクライアントを搭載。複数端末の遠隔一元管理を実現した

また通信型ドライブレコーダーはこれまで自動車で使用されていたため、シガーソケットからの給電仕様となっていたが、このモデルではAC電源(100V〜240V)に対応しアダプターを付属する。

船舶や建機向けモビリティサービスへと広がる可能性

今回のバージョンアップでは、自動車やバイクへの搭載にとどまらず、船舶や建機向けモビリティサービス、製造業での使用も想定し、Wi-FiやLTEなどのネットワーク機能を搭載して、映像や位置情報などのデータ通信、音声通信にも対応できることも注目される。

自動車・バイク向けモデルの開発で培った技術を生かして、-20〜60℃までの幅広い温度環境や激しい振動下でも正しく作動する信頼性の高さも大きなポイントとなるだろう。さらに、防塵・防水仕様の「STZ-DR30」は、船舶や建設機械への設置など屋外使用にも適している。

防塵・防水仕様の「STZ-DR30」は、船舶や建設機械への設置など屋外使用にも対応する

衝撃を検知するGセンサーやジャイロセンサーなどの各種センサーも搭載し、AIによる映像センシングも搭載可能となっているので、その活躍分野はさらに広がることだろう。

通信型ドライブレコーダーの「STZ-DR10」「STZ-DR30」の発売は2月を予定している。

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