スピリチュアリストの江原啓之がパーソナリティをつとめ、番組パートナーの奥迫協子とお送りするTOKYO FMのラジオ番組「Dr.Recella presents 江原啓之 おと語り」。
1月28日(日)の放送では、リスナーの皆さまからお寄せいただいた、さまざまな相談メッセージを紹介。江原がアドバイスをお届けしました。

江原啓之



<リスナーからの相談>
23歳になる娘についての相談です。

娘は昨年5月から地方に配属になり、初めての1人暮らしをして、新入社員として頑張っていたのですが、仕事が本格的に忙しくなった頃、疲れと寂しさで心身に不調がきて、実家に帰ってきました。

2ヵ月休職したのちに復職しましたが、やはり週末になると「1人は寂しい……」と落ち込んで、「実家に帰りたい」と言います。なかなか気の合うお友達ができず、つらそうです。

親としては、逃げるのではなく、自分で乗り越えて、縁があった場所で楽しみを見つけていってほしいと思うのです。でも、「私の気持ちなんてわからない!」と怒って聞き入れてくれません。まだ1年も経っていないのですから、すぐに楽しい生活なんてできるわけがないと思うのです。そう思いつつも、離れていると心配で……。こんなとき、親としてどう接したらいいでしょうか?

<江原からの回答>
江原:昔からカウンセリングをしていて思うのは、人ってみんな同じではないんです。私は、遠くに放して強く育つ子と、懐のなかに入れて育つ子がいると思っているんです。だから、みんな同じように巣立たせて、「そこでやれ」っていうのは、私は違うと思います。

相談者さんのお家の場合も、娘さんが休職したぐらいですから、やはり合う・合わないがあると思うんです。

ときどき、「いや。そんなの甘い」などと言う人もいますが、これは体力と似ていると思うんです。人間には、体力がすごくある人と、もともと体力のない人っていますよね。体力のない人に「だらしない」とか「鍛えが足りない」とか言うのは、ちょっと違うと思うんですよ。

だから娘さんときちんと話をして、娘さんが本当に今の状況に向かないのであれば、「いつでも帰っておいで」と言ってあげると、その言葉が“お守り”になると思います。

無理をさせて娘さんが身体を病んでしまったら、親は絶対に悔やむと思うんです。「自分が厳しく言ってしまったからかな……」って思うはずなんです。そうなる前に「もう限界だと思ったら、いつでも帰っておいで」って言ってあげるほうが良い。

「だらしない」「それぐらい頑張りなさい」などと言わずに、「やれるだけやって、ダメだったらいつでも帰っておいで」と言ってあげてください。そして、娘さんが帰ってきたときは、何も言わなくていい。大好物を作ってあげるのもいいでしょう。さりげないことで良いのです。そういうふうに励ましてあげることが大切なんじゃないかなと、私は思います。

人間、どこかで押し・引きが分からなくなってしまうときがあります。みんな一辺倒に「乗り越えろ!」と言っても、いろいろな人がいる。

ある人が言った言葉で、いつも自分の心に留めている言葉があるんです。高山(こうざん)帯に生育する植物「高山植物」ってありますよね。それは高山だから美しく咲ける。その高山植物を川辺に持ってきたら、枯れてしまうんです。

そして、川辺の柳の木は、川辺にあるからきれいなんです。高山に持っていっても枯れてしまう。人も同じです。その人に一番合う場所がある。だから、なんでもかんでも「みんな高山」とか「みんな川辺」などと、決めないほうが良いのです。

奥迫協子、江原啓之



●江原啓之 今夜の格言
みんなちがって、みんないい


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1月28日(日)放送分より(radiko.jpのタイムフリー)
聴取期限 2月5日(月)AM 4:59
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<番組概要>
番組名:Dr.Recella presents 江原啓之 おと語り
放送日時:TOKYO FM/FM 大阪 毎週日曜 22:00~22:25、エフエム山陰 毎週土曜 12:30~12:55
出演者:江原啓之、奥迫協子
番組Webサイト:http://www.tfm.co.jp/oto/
江原啓之「やはり合う・合わないがある」職場、人間関係…離れて暮らす娘を案じる相談者に届けた言葉