飛行機

ある男性が飛行機内での恐怖体験を明かし、注目を集めている。アメリカの『NEW YORK POST』やインドの『Indiatimes』が報じた。

 

■飛行機トイレの鍵に異変が…

16日、インド南部のベンガルールに暮らすソフトウェア技術者の男性(37)が、格安航空会社の「スパイスジェット」を利用した。

同機は午前2時10分に、ムンバイからベンガルールに向け離陸。間もなくして男性はトイレに行き、用を済ませて鍵を開けて出ようとした瞬間、異変に気が付いた。鍵がびくともせず、ドアが開かなかったのだ。

 

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■乗務員も助けられず

男性はドアを叩き客室乗務員たちに助けを求めたが、ドアは外側からも開けられない。そこで客室乗務員らは「開けようとしましたが、できません」と書かれたメモを、ドアの隙間から男性に向けて差し出した。

続けて「パニックにならないでください。あと数分で着陸するので、便座のふたを閉めて座り、安全を保ってください」と書かれており、男性は結局100分間も閉じ込められていたという。

 

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■「怖さが増して放心状態に」

さらに男性は、着陸時の振動で負傷。他の搭乗客が降機した後も、作業員がドアを開けるまで20分も要したそうだ。

また男性の体には打撲傷があったにもかかわらず、医療援助は得られなかった。当時のことを男性は「段々と怖さが増してトラウマになり、放心状態になっていた」と明かす。

 

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■世間からも同情の声

航空会社は謝罪の言葉とともに、ペットボトルの水と60ドル(約9,000円)相当のバウチャー券をお詫びとして提示した。しかし男性はそれを断り、現在はインド民間航空総局に当て、同社の対応について苦情を申し立てているようだ。

航空会社はメディアに対し、「乗務員たちは精一杯の援助と指導をしました」「お客様にご迷惑をおかけしたことをお詫びします」と述べ、全額を返金する方針を示している。

世間からも「閉所恐怖症じゃなくても怖い」「トイレっていうのがまたトラウマだろうな」といった同情が寄せられた。

飛行機トイレに数時間も閉じ込められた男性 「放心状態になった」と恐怖体験明かす