オドーアがいかに日本野球にアジャストできるかでチームの浮沈にも関わってきそうだ(C)Getty Images

 まもなくキャンプイン。4年ぶりのV奪回を狙う巨人で新助っ人、ルーグネッド・オドーア(前パドレス・29)への期待が高まっている。

 背番号は「23」に決定、メジャーでは主に二塁手として活躍したが、日本では外野手登録となり、右翼の定位置を争うと見られている。

【新外国人獲得】巨人オドーアは『ロッテポランコよりも上』中日ディッカーソンは『打率を残せるスイング』新加入の助っ人外国人選手について語ります!!

 メジャー通算178発、568打点をマーク。阿部慎之助監督はあえて、クリーンアップではなく6、7番を任せたい意向も示しているが、昨年までバリバリメジャーリーガーだった助っ人がチームに合流することでどんな上積みをもたらすのか。球界内からも様々な考察の声が上がっている。

 現役時代は大洋(現DeNA)で活躍、引退後は日本代表コーチも務め、現在は野球評論家として活躍する高木豊氏は1月28日までに自身のYouTubeチャンネルに「【新外国人獲得】巨人オドーアは『ロッテランコよりも上』中日ディッカーソンは『打率を残せるスイング』新加入の助っ人外国人選手ついて語ります!!【プロ野球】」と題した動画を更新。巨人、中日の新助っ人の今後を独自の目線で占っている。

 まず巨人の助っ人オドーアに関しては「色々な期待を持ってもいいのかな」ときっぱり。足も使えるなど「トータル的にいえば、すごいいい選手」と評価した高木氏。

 一方、打撃面の不安材料としてはタイミングを取る時に大きく足をあげるフォームであることから、そこを日本の投手陣がうまく攻めることは十分考えられるとした。「そこらへんでアジャストがしっかりできるかどうか。ここらへんが課題になるのかな」として、さらには大振りのスイングも影響し、「カットめのボールをインサイドに集められたとき、どういう対処ができるのか」と課題をあげた。

 期待する本塁打に関しては「20本ぐらいはいけるかな」とした。打率に関しては広角に打てることを評価しながら、日本投手の変化球攻めにどう対応できるかが打率を残せるかのポイントになるとした。

 その上でオドーアに関しては「ポランコよりは総合的に上かなと思うよ」とコメント。守備、走塁面など総合的にかつて巨人に在籍、昨季はロッテ本塁打王に輝いたグレゴリー・ポランコの名前を挙げながら、活躍に太鼓判を押す場面もあった。動画内では中日に加入した新助っ人のアレックス・ディッカーソンについても語っている。

 オドーアは年齢的にもまだ若く、現役感あふれるメジャーリーガーが加入することでナインも喜びの声をあげている。

 果たしてV奪回の使者となれるか。キャンプには2月中に合流予定だとされる。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

巨人の新助っ人オドーアにかかる期待と不安 高木豊氏が指摘した日本野球に「アジャストできるかどうか」のポイントとは