連日取り沙汰されているバルセロナの次期監督探しだが、ブライトンを率いるロベルト・デ・ゼルビ監督も候補に挙がっているようだ。29日、スペイン紙『マルカ』が報じている。

 27日のビジャレアル戦後、「6月30日をもってバルセロナの監督を退任することを発表したい」とシャビ監督が今シーズン限りでの退任を表明。今年に入ってからスーペルコパ・デ・エスパーニャとコパ・デル・レイのタイトルを立て続けに失い、そしてラ・リーガで首位ジローナとの勝ち点差が『11』に開いたことで、「クレとしてこの状況を続けることができない」と身を引くことを決断した。

 クラブ上層部が次期監督探しに着手するなか、これまでにミチェル氏やハンジ・フリック氏、ラファエル・マルケス氏といった候補者の名前が浮上。『マルカ』によると、三笘薫を擁するブライトンロベルト・デ・ゼルビ監督もそのひとりという。ボトムハーフ定位置だったブライトンを史上初のヨーロッパリーグに導いた手腕はさることながら、バルセロナが求める「欧州での指導実績」、「若さとエネルギー」、「勝利への渇望」の3つのプロフィールに合致することが、関心を惹く要因のようだ。

 一方で『マルカ』は、ブライトンがデ・ゼルビ監督に対して、2026年夏に満了を迎える現行契約の1年延長と、今現在の倍となる2000万ユーロ(約32億円)の契約解除条項の設定を目指していると指摘。それでもバルセロナ側は、同指揮官の招聘が最善の選択肢のひとつとにらんでいると併せて報じている。

 スペイン未開拓のデ・ゼルビ監督だが、果たして、バルセロナシャビ監督の後任として据えるのだろうか。

バルセロナの次期監督候補に浮上するデ・ゼルビ監督 [写真]=Getty Images