リスアニ!」がプロデュースする、全曲生バンドによる演奏をバックにした音楽フェスリスアニ!LIVE 2024」Day1となる“SATURDAY STAGE”が1月27日日本武道館にて開催。アイドルマスター シャイニーカラーズ(イルミネーションスターズコメティック)、ASCA内田雄馬JUNNAFictionJunctionMyuk、次世代を担うアーティストをフューチャーした“UPCOMING ARTIST”枠としてasmi、SennaRin、UniteUp!の計9組が出演した。

イルミネーションスターズ(アイドルマスター シャイニーカラーズ)

■トップバッターはアイドルマスター シャイニーカラーズ

1日目のトップバッターは、2024年春からTVアニメの放送を控える「アイドルマスター シャイニーカラーズ」より、イルミネーションスターズコメティックの2組。

まずはイルミネーションスターズ近藤玲奈(風野灯織役)、峯田茉優(八宮めぐる役)が登場し、フレッシュなポップチューン「PRISISM」とエモーショナルな光を湛えた「Twinkle way」を続けて披露すると、川口莉奈(斑鳩ルカ役)、三川華月(鈴木羽那役)、小澤麗那(郁田はるき役)からなるコメティックバトンタッチし、浮遊感と激しさが同居した「くだらないや」、フォーメーションでも魅せながらアップテンポに駆け抜けていく「平行線の美学」をパフォーマンス。それぞれ対照的な輝きで観客を魅了した。

そしてイルミネーションスターズは「BRIGHTEST WHITE」で晴れやかに、コメティックが「無自覚アプリオリ」で熱狂的に締め括り、リスアニ!バンドの生演奏をバックにしたレアなライブで、各々のアイドルとしてのカラーを示した。

内田雄馬アグレッシブなステージで会場を盛り上げる

続いてステージに上がったのは「リスアニ!LIVE」初参戦となる声優アーティストの内田雄馬。自身のバックバンドを引き連れ、歌唱だけでなくアクティブな動きでも楽しませるアグレッシブなステージングで、武道館を一気に自分色に染め上げた。

「Comin' Back」(TVアニメ「灼熱カバディ」EDテーマ)から始まり、「Hope」(TVアニメ「デッドマウント・デスプレイ」第2クールEDテーマ)、「SHAKESHAKESHAKE!」(TVアニメ「怪病医ラムネ」OPテーマ)といったアニメタイアップ曲を連発しつつ、「Relax」でノリノリのアクションを見せるなど、自身のアーティスト性もアピール。

ラストはTVアニメ「あひるの空」EDテーマ「Over」で、限界を感じさせない爽快な歌声を会場中に響き渡らせた。

■“UPCOMING ARTIST”たちも各々の魅力を発揮

ここからは“UPCOMING ARTIST”の3組が連続で登場。いずれも「リスアニ!LIVE」には初参加となる。

まずはソニーミュージック発の多次元アイドルプロジェクト「UniteUp!」より、11人のキャストからなるUniteUp!が揃いの衣装でステージに立ち、2月14日(水)リリースの1st EPの表題曲でもある最新曲「ELEVEN」を、息の合った振付やフォーメーションと共に披露した。

そしてTVアニメ「UniteUp!」のOPテーマでもある代表曲「Unite up!」では、アイドルならではのキラキラしたパフォーマンスで観客を魅了。普段はPROTOSTAR、LEGIT、JAXX/JAXXの3ユニットで活動する彼らだが、11人集まったときの可能性は無限大ということを改めて感じさせるようなステージとなった。

作曲家・澤野弘之のプロデュースで2022年にメジャーデビューを果たしたSennaRinは、TVアニメ「BLEACH 千年血戦篇」のEDテーマ「最果て」でライブをスタート。ダークかつトライバルな曲調とパワフルなボーカルで、武道館をディープな世界観で包み込んだ。

そこからアッパーな「NOD」を畳みかけたのち、アニメ「銀河英雄伝説 Die Neue These 激突」テーマソングとして知られる壮大なバラードmelt」では、楽曲のスケール感に負けないどころかそれを凌駕するような、力強くも包容力のある歌声を展開した。

そしてTikTokなどのSNSで人気を集める数々の楽曲を歌い、“SNSで最も使われる歌声”とも評されるシンガーソングライター・asmiが登場。

まずは、MAISONdes feat. asmi, すりぃ名義で歌ったTVアニメ「うる星やつら」第2クールOPテーマ「アイワナムチュー」で、にぎやかに盛り上げると、続いて「TikTok流行語大賞2022」にもノミネートされた中毒性の高いポップチューン「PAKU」を披露。さらにasmi feat. Chinozo名義による、カラフルジェットコースターのように展開するナンバー「ドキメキダイアリー」(TVアニメ「ポケットモンスター」OPテーマ)をパフォーマンスし、キャッチーで耳に残る独特の歌声の魅力を客席に届けた。

Myukが多彩な色のボーカルで観客を魅了

シンガーソングライターとして活動していた熊川みゆによる音楽プロジェクト・Myukは今回が「リスアニ!LIVE」初出演。透明感と芯の強さを併せ持った歌声が持ち味で、アコースティックギターキーボード・6人のストリングス隊という特別な編成でライブを行った。

TVアニメ「豚のレバーは加熱しろ」のEDテーマ「ひとりじゃないよ」の抑揚をつけたドラマチックな歌唱から、Eve提供によるデビュー曲「魔法」(TVアニメ「約束のネバーランド」Season2 EDテーマ)での切なくも温かみのある歌い口、tofubeatsが作編曲を手がけた「Gift」(アニメ映画「北極百貨店のコンシェルジュさん」主題歌)の優しい響きなど、多彩なボーカルを披露。

そして、ダンサブルなビートとポップかつ真摯なメッセージが印象的な「愛の唄」、力強くも郷愁を誘うメロディと歌声が心に残る「Arcana」と、Guianoが提供した2曲でも観客を魅了した。

■「リスアニ!LIVE」常連のASCAが今回も圧巻のライブを披露

前年に続き5度目の「リスアニ!LIVE」出演となったのが、力強い歌声を駆使したエネルギッシュなパフォーマンスが特徴のASCA。この日は優しく伸びやかな歌い方が新鮮な「私が笑う理由は」で幕を開けると、作曲家の杉山勝彦が詞曲を手がけた「Stellar」と続け、アーティストとしての新たな一面を見せていく。

劇的に展開していく歌唱表現が印象的な「リンネ」(TVアニメ「EDENS ZERO」EDテーマ)では、進化と成長を堂々とアピール。そして彼女のライブでは欠かせないナンバーとなっている「Howling」(TVアニメ「魔法科高校の劣等生 来訪者編」OPテーマ)で会場からの叫びのような大合唱を引き出すと、ラストはTVアニメ「ソードアート・オンライン アリシゼーション」OPテーマ「RESISTER」を歌唱してさらにヒートアップ。今や「リスアニ!LIVE」常連組と言えるASCAが、2024年もすごみと爆発力のある圧巻のライブで観客の心を掴んだ。

FictionJunctionのパフォーマンスにLiSAも登場

ここで、作曲家の梶浦由記によるソロプロジェクト・FictionJunctionが「リスアニ!LIVE」に初降臨。梶浦が様々なミュージシャンをフィーチャーして活動している同プロジェクト。今回は近年のライブでレギュラーとなっている4人の歌姫、KAORIKEIKOYURIKO KAIDAJoelleがボーカルとして参加した。

オーバーチュアと共に梶浦を含むバンドメンバーと歌姫たちが登場すると、まずは梶浦が劇伴を手がけるアニメ「ソードアート・オンライン」の10周年記念テーマソング「蒼穹のファンファーレ」が披露された。

そしてライブの定番曲の1つ「stone cold」(TVアニメ「セイクリッドセブン」OPテーマ)では、トランス調のビートも加わったハイテンションなステージングで会場は熱狂の渦に。

そして、MCでLiSAを呼び込むと会場からはひと際大きな歓声が。リリースから4年、TVアニメ「鬼滅の刃竈門炭治郎 立志編EDテーマとして知られるFictionJunction feat. LiSA名義の楽曲「from the edge」がライブ初披露。LiSAの情熱的なボーカルとレギュラー歌姫たちの美麗な歌声によって、武道館はすさまじい熱気に包まれた。

その1曲をもってLiSAは降壇し、最後は2023年にリリースされた約9年ぶりのアルバム『PARADE』より「Parade」で締めくくった。

JUNNAが「いけないボーダーライン」を熱唱

1日目の最後のアクトは、前年に続いて4度目の登場となるJUNNA。「リスアニ!LIVE」でトリを飾るのは今回が初めてとなる。

1曲目は石川智晶が提供した最新シングルの表題曲「眠らされたリネージュ」(TVアニメ「魔法使いの嫁 SEASON2」第2クールOPテーマ)。さらに「Here」(TVアニメ「魔法使いの嫁」OPテーマ)へと繋げ、「魔法使いの嫁」と同様に妖しくも美しい世界観に観客を引き込んでいく。

MCを経て、ここからはJUNNA流の“ヤバイ”楽曲を連発。「Unite」「コノユビトマレ」(TVアニメ「賭ケグルイ××」OPテーマ)を続けて歌うと、ここでスペシャルな1曲をプレゼント。「マクロスΔ」より、彼女が美雲ΔJUNNA名義で参加するユニット・ワルキューレの「いけないボーダーライン」をアーティスト・JUNNAとして披露し、武道館はこの日一番の盛り上がりを見せた。

そしてラストは、暴力的なまでの重音で迫りくるロックチューン「風の音さえ聞こえない」(TVアニメ「錆喰いビスコ」OPテーマ)。始まると同時に銀テープが発射され、JUNNAはステージを走り回りながら生命力の塊のような歌をぶつける。最後は武道館全体が熱狂するなか、全員でジャンプして1日目を熱く締め括った。

■「リスアニ!LIVE 2024」SATURDAY STAGE<セットリスト

1月27日(土)◇日本武道館

アイドルマスター シャイニーカラーズ(イルミネーションスターズコメティック)

01.PRISISMイルミネーションスターズ

02.Twinkle wayイルミネーションスターズ

03.くだらないやコメティック

04.平行線の美学コメティック

05.BRIGHTEST WHITEイルミネーションスターズ

06.無自覚アプリオリコメティック

内田雄馬

07.Comin' Back

08.Hope

09.Relax

10.SHAKESHAKESHAKE

11.Over

UniteUp!

12.ELEVEN

13.Unite up!

・SennaRin

14.最果て

15.NOD

16.melt

・asmi

17.アイワナムチュー feat. asmi, すりぃ

18.PAKU

19.ドキメキダイアリー

Myuk

20.ひとりじゃない

21.魔法

22.Gifft

23.愛の唄

24.Arcana

ASCA

25.私が笑う理由は

26.Stellar

27.リンネ

28.Howling

29.RESISTER

FictionJunction

30.蒼穹のファンファーレ

31.stone cold

32.from the edge

33.Parade

JUNNA

34.眠らされたリネージュ

35.Here

36.Unite

37.コノユビトマレ

38.いけないボーダーライン

39.風の音さえ聞こえない

内田雄馬/※提供写真