――無趣味で無気力干物女の私ですが…「ゆる登山」にハマって抜け出せなくなりました。

【漫画】本編を読む

平凡な毎日を送っていたのに、ある日突然「登山」に目覚め、ゼロから「山登り」を勉強!「山女子」として活動する日常をかわいいイラストにして発信しているイラストレーター兼漫画家のありを(@arichon_official)さん。

ウォーカープラスでは、「ゼロから山女子始めてみました」と題し、ありをさんが「山女子」として日常を送る実録漫画と、登山に興味がある方必読の「山登り知識コラム」を全編描きおろしでお届けします。

体力がなくても!友達がいなくても!大丈夫。この漫画を読めば山登りの知識も魅力も全部マルっとわかるはず!ゆるーく「山登り」はじめてみませんか?

――紅葉シーズン、初心者におすすめの山はありますか?

ご紹介できるほど詳しくはないのですが、私がこれまで行った紅葉シーズンの山で素敵だなぁ…(初心者の)友達と行きたいなぁと思った場所をお伝えします。

大混雑でも大絶景が見たい方へ

長野県 木曽駒ヶ岳

色鮮やかな千畳敷カールを眺めることができる散策路はスニーカーでも歩けます。おすすめは散策路まで。

※稜線(カールを登った先の道)へ出ると低体温症のリスクが高くなるため、経験者の同行があると安心です。

四国の名所、紅葉を纏う次郎笈が美しい

徳島県 剣山(二度見展望台を通る遊歩道コース)

毎年見にいきたいくらい大好きな景色です。

東海近辺のおすすめ(私の居住地)

鳳来寺山(愛知県)

爆発的な紅葉があるわけではないのですが、石階段と神社と紅葉の組み合わせが美しく、個人的に好きです。

・御在所(三重県

ロープウェイがあるので安心。山頂から麓(ふもと)の色の変化を歩いて見るのも、ロープウェイで空から見るのも、どちらも魅力的です。

最後に…おせっかい炸裂で申し訳ないのですが、秋の山は低体温症を起こしやすい時期です。また、夏と違って日暮れが早いので、早朝出発+防寒着とライトを忘れずに秋山を楽しんでいただきたいと思います。

(みなさんがご存じの紅葉が美しい各地の里山をぜひ教えていただきたい…)

――夏と秋とでは同じ山でも違った魅力があるとのことですが、ありをさんが特に登山を楽しみにしている季節はいつですか?その魅力も教えてください。

うーん…。悩みますが夏です!私のレベルでは冬の高山に行けないので、雪が溶ける初夏が来ると「高山の季節が来たー!!」ってウキウキします。夏は高山でも暑いですが、汗をたっぷりかいて、山からの風をブワーッと浴びるあの瞬間が大好きです。

山登りが好きになってから、四季の変化の楽しみが深くなりました。どの季節も山は本当に美しいなぁと感じます。

――漫画内で登場した鎖場…初心者にはなかなか難しそうに見えました。攻略のコツがあれば詳しく教えてください。

・3点支持を守る・・・滑落予防、手足への負担を減らすため。※コラムにイラスト付きで詳しく記載しています。

・壁(鎖・岩)に張りつかない・・・安定性や視界が悪くならないように。

・手の力だけで登ろうとしない・・・腕の筋力が疲れてしまわないように。

が基本的なことだと思いますが、そう知っていても恐怖や焦りから実践に結びつけるのは難しいとあの時感じました(特に漫画内で登場したあの鎖場は特殊なので…)。

もし私の漫画を読んでくださって、これを機に石鎚山の鎖に挑戦してみようと考えている方は、過去の私のように「いっちゃえー!」と無謀な挑戦をせず、難易度の低い鎖場・岩場で上記のポイントに慣れてから挑戦することを推奨いたします。ぜひ私を反面教師にしてくださいませ!

――山登り初心者に知っておいてほしい、山の危険ポイントを教えてください。

登山道にある危険ポイントについて、コラムと被る内容もありますが、経験を重ねながら話していきます。

・岩場/ガレ場/ザレ場・・・転倒や滑落をしやすいです。私自身も、雨上がりのガレ場/岩場で滑って転んだことが多々あります。

・落石注意の場所・・・注意書きの看板が立ててある所もあります。崖のそばを通るときに、足元に石が転がっていれば落石が起こりやすい場所のサインです。立ち止まらず、素早く通り過ぎましょう。行き先の山にヘルメットが必要なのか事前に情報収集が必要です。

・木の根・・・特に疲労を感じている下山ではつまづきやすく、私も盛大に転んだことがあります(笑)。その話もこの先の漫画で描いてますので、気になる方は書籍もあわせて読んでみて頂けますと幸いです。

・広い岩場/藪/山頂が平らで広い・・・霧や暗い時間など条件によっては視界不良により道迷いをしやすいです。朝日が登る前、岩場を歩いているときにヒヤッとしたことがあります。GPS地図・コンパスで現在地を確認しながら進みましょう。

まだまだ危険箇所でのひんやり経験がありますが、長くなってしまうのでここまでにしておきます(笑)。

取材・文=濱田瑠奈

11話P1-1