2023年10月期に放送されたドラマ『セクシー田中さん』(日本テレビ系)の原作者で漫画家の芦原妃名子さんが亡くなったことが29日に分かった。

【写真】芦原妃名子さんが原作のドラマ『セクシー田中さん』

 芦原さんは今月27日、自身のエックス上で、「今回のドラマ化で、私が9話・10話の脚本を書かざるを得ないと判断するに至った」経緯について長文を投稿。文章は小学館と事実確認したとするもので、自身の作品に込めた思いや、ドラマ制作前に提示していたとする条件、その後の局側とのやりとりなどを長文でつづっていた。

 しかしその後、28日までに該当の投稿を削除し、「攻撃したかったわけじゃなくて。ごめんなさい」と記していた。同内容を掲載していたブログにもアクセスできなくなっていた。

 この事態を受け、さまざまな漫画家、脚本家、作家らが自身の思いをSNSなどにつづっているが、広瀬すず主演で3作にわたり映画化、テレビアニメ化もされた『ちはやふる』作者の末次由紀氏がエックスで思いをつづった。

 芦原さんの訃報を知り、「えええ、、、もう、そんな…芦原先生、言葉にならない」とショックの言葉を受けた末次氏は、その数時間後、「ずっと考えてる。自分一人の力などたかが知れていて、志を同じくする人の力を借りて、物語をより遠くに深くに伝えるために作家はメディアミックスを選ぶ。たくさんの納得のいかないこともままならない条件もあるけれど、『多くの人に届ける』ために、いろんな方面と調整する」と原作者としての思いを吐露。「難しい作業だと思うけど、でもでも、0を1にする作業を、素晴らしい物語を生み出せる人を失ってしまっては…悔やまれてならない。ショックが大きすぎる」とつづった。

 そして、「どれほどお辛かっただろう」と芦原さんへ思いを馳せながらも、「でもその痛みを想像することが、他の誰かを追い詰めることになってはならない」とし、「悼む気持ちだけを抱える夜にする」と芦原さんの死を悼んだ。

引用:「末次由紀」エックス(@yuyu2000_0908)

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