TOPPANホールディングスのグループ会社であるTOPPANデジタル株式会社(本社:東京都文京区、代表取締役社長:坂井 和則、以下 TOPPANデジタル)と、中国先進ロボティクスのインテグレーター事業を展開するChinoh.Ai(チノーエイアイ)株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役:齋藤 誠一郎、以下、Chinoh.Ai)は2024年1月31日に業務提携契約を締結しました。
 TOPPANグループの持つRFIDやデジタルピッキング、物流データ管理システムなどの物流DXソリューションと、Chinoh.Aiの持つ中国の先進ロボティクス・ソリューションを軸としたシステム開発力・コーディネート力を掛け合わせ、工場・倉庫の自動化による物流DXに向けたソリューション開発・展開を共同で推進していきます。

■ 提携の背景

 近年、物流業界はEC市場の成長により貨物取り扱い数が拡大する一方、トラック輸送の時間外労働規制の強化により発生する2024年問題や少子高齢化を原因とする労働力不足が深刻化しています。そのため、物流分野の様々な工程において、自動化・機械化による効率化、省人化を実現するソリューションの需要が急速に高まっています。

 Chinoh.Aiは、中国の最新ロボティクス・ソリューションを統合・カスタマイズし、日本の製造業や物流業向けに物流ロボティクスを提供しています。世界最大の物流市場・産業用ロボット市場である中国の最新鋭の物流ロボティクス(RGV/AGV/AGF(※1)/ロボットアームなど)を複合的に組み合わせ、日本市場の特性に合わせた最適なソリューションを提供しています。

 TOPPANグループは、ものづくりから卸、小売り、生活者に至るサプライチェーン全体のデジタル化を推進しています。物流関連ではRFIDによるトレーサビリティシステムやデジタルピッキング、物流データの可視化などのソリューション拡充、センシングやAI、ロボット技術の研究などにも取り組んでおり、倉庫から配送まで幅広いサービス展開と最先端の物流の知見による物流DX事業を推進しています。物流ロボティクス分野では、複数ロボットの一元管理や行動最適化に関する研究・開発を推進していますが、市場の急速な拡大を見据え、ロボティクスのインテグレーション・導入・保守のノウハウを持つChinoh.Aiと提携し、物流DX事業のロボティクス・ソリューションを強化します。

 本協業により、両社の技術やノウハウ、強みを融合させ、物流分野の効率化・省人化を高度に実現するソリューション開発と展開を推進します。

■ 具体的な提携内容

・相互の強みを補完したクロスセル・アップセルによる販売拡大

 TOPPANグループとChinoh.Aiのサービスおよび顧客ネットワークを活用したクロスセル・アップセルにより、工場・倉庫のDX需要を取り込み、双方の事業拡大を図ります。TOPPANグループは2021年6月にデジタルピッキングシステム国内最大手の株式会社アイオイ・システムをグループ傘下とし、人とシステムを組み合わせた有人省力化技術を有する一方、Chinoh.AiはRGV/AGV/AGF、画像認識ロボットアームなど無人省人化技術を有しており、相互に強みを補完した物流DX事業の展開が可能となります。

・先進物流ソリューションの共同開発

 Chinoh.Aiの中国先進ロボティクスと、TOPPANグループの物流DXソリューションを掛け合わせた、工場や倉庫の省力化・省人化を実現する新たなソリューションの共同開発を行います。具体的にはChinoh.AIがノウハウを持つRGVとAGVによる複合ロボティクス倉庫と、TOPPANグループのRFIDやデジタルピッキングなどを連携し、工場・倉庫内の搬送と各工程の管理を組み合わせたロボティクス・ソリューションの開発を推進し、2024年後半の提供開始を目指します。

■ 今後の目標

 TOPPANデジタルとChinoh.Aiは、物流DXソリューションの共同提供スキーム構築及び双方のリソースを掛け合わせた共同開発により、工場・倉庫内業務のさらなるDXを推進し、物流業界のイノベーションを実現します。

※1 RGV/AGV/AGF

RGV:Rail Guided Vehicleの略で、床に設置された軌道レールの上を自走する有軌道無人搬送台車。

AGV:Automated Guided Vehicleの略で、人間が運転操作を行わなくとも自動で走行できる搬送車。

AGF:Automated Guided Forkliftの略で、人間が運転操作を行わなくとも自動で搬送を行えるフォークリフト

* 本ニュースリリースに記載された商品・サービス名は各社の商標または登録商標です。

* 本ニュースリリースに記載された内容は発表日現在のものです。その後予告なしに変更されることがあります。

以  上

配信元企業:TOPPANホールディングス株式会社

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