企業における経営・人事課題の解決および、事業・戦略の推進を支援する株式会社リクルートマネジメントソリューションズ(本社:東京都港区 代表取締役社長:山崎 淳 以下、当社)が提供する1on1支援ツールINSIDES(インサイズ)」は、働き方や価値観が多様化する中、職場のコミュニケーションに悩むあらゆるビジネスパーソンを導く動画コンテンツ『マネジメント図鑑』の配信を開始します。

      『マネジメント図鑑』視聴URL:https://www.ms.recruit-insides.net/column.html

 『マネジメント図鑑』では、業界を問わずさまざまな分野でご活躍されている方との対談を通じ、マネジメントに役立つスキルやノウハウを共有する動画コンテンツを配信します。成果を上げるチームをつくるためには?一人ひとりの力を引き出すためには?などをテーマに、さまざまな角度でマネジメントについて語り、発信していきます。

 初回の動画では、“スポーツの1on1コミュニケーション”として、プロ野球業界で選手・監督として活躍された野球解説者谷繁元信さんをお招きし、『現役キャッチャー時代のチームコミュニケーション』や『チームの司令塔としてのマインド』など、谷繁さんご自身のエピソードを交えながらお届けします。

1.撮影エピソード
■一人ひとりが“自主性”をもったチームが強いチーム
 “勝てるチーム・強いチームの条件について”という荒金の問いに対し谷繁さんは、ご自身の新人時代を振り返ります。高校卒業後、プロ野球選手として“自分がどう成長しなければならないのか”と考える中、3~4年目から徐々に“チームとして勝つために自分が成長しなればならない”と考えるようになったそう。その時が、特にご自身が成長したタイミングだったとのことです。「個のレベルをあげるとチームのレベルが上がると感じるようになり、与えられた練習に対して単純にこなすのではなく、“自分には何が足りないのか”を客観的に考えられるようになった。その考えのもと、どんどん練習を積み重ねていった。また、当時は多くの同世代のチームメンバーも在籍していて、彼らもかなり練習していた。だから、段々とチームが強くなっていった。」とお話しされました。『個々が自主性をもつことで、強いチームが出来上がっていった』という印象的なエピソードでした。

■強いチームを経験された谷繁さんからみる監督の共通点は“メンバー自身で考えさせる”
 強いチームや名将のもとで野球をされていた谷繁さんからみる“強いチームの監督”の要素について、谷繁さんは“自分の野球観を曲げないこと”を挙げられました。プロとしてしっかり考えて行動するよう言葉にして伝える・メンバーに多く言葉をかけずに選手自身で考えさせる等、マネジメント手法の違いはありますが、『メンバー自身でどうするべきかを考えるように促すこと』は共通点であることが分かりました。

■“自分のことをみてくれているんだ”と感じさせるコミュニケーション力
 谷繁さんは監督時代、『出来る限り選手とマンツーマンで話をすること』を意識されていたそう。これにはキャッチャーとしての経験が根底にあるそうで、「現役時代はピッチャーの性格やメンタルを常に探って、ピッチャーによって接し方、話す口調を変えていた。」とのことです。監督時代には“この人、自分のこと見てくれているんだ”と感じさせるようなコミュニケーションを心掛けていて、練習はもちろんロッカーでの過ごし方、特に表情や仕草もチェックしていたそうです。仕事上だけでなく、日常的に1on1コミュニケーションを図ることは個人のパフォーマンスに寄与するという、野球とビジネスの共通点が見えたエピソードでした。

■データ分析は前提としながらも感覚で判断することのバランスが重要
 野球界でセイバーメトリクス※注釈1が普及されている中、キャッチャーというポジションはデータと感性のバランスを考えながら試合の舵を切るポジション。谷繁さんは「対戦相手の主力バッターのデータは、まず全て頭にいれている。対戦相手も同様のデータをみているため、データだけでなくキャッチャーとしての駆け引きになってくる。勝つためには最終的に駆け引きが大切になる。」とお話されました。ビジネスシーンでも、データを可視化してより良いマネジメントに繋げる手法に対して谷繁さんは「数字は大切ではあるが、最終的に決断力・行動力・観察力などがより大事になってくるのではないか。」と考察されていました。
注釈1:野球においてデータを統計学的見地から客観的に分析し、選手の評価や戦略を考える分析手法のこと。

■マネジメントは“大きく描きすぎず・ちょっとした喜びを求めながら”
 近年、管理職になりたくない若者が増えていることをテーマに、マネジメントの醍醐味を尋ねられた谷繫さん。「自分の監督としてのキャリアは失敗だった」と話します。監督業は手探りな部分があり、試合で勝てていなかった大変さを感じていたようです。その中でも、”1つ1つの勝利“や”選手の成長を感じる一瞬一瞬“が嬉しかったそうで、監督という仕事に対して「もう1回チャンスがあるならやってみたい仕事である」とお話されていました。
 世の中の管理職・マネジャーに対して谷繁さんは、「大きく描きすぎず、ちょっとした喜びを求めながらやられるといい。」と話します。大成功する自分のイメージが先行しすぎてしまうと、現在地とのギャップを感じ、目の前が辛くなってしまうこともあります。谷繁さんが現役時代を27年も続けられた秘訣には「近い目標と年間の目標、1年2年3年後の目標を上手く積み重ねた結果だ。」とお話されていました。

2.ファシリテーター

荒金 泰史
株式会社リクルートマネジメントソリューションズ
HRM統括部 HRMサービス開発部 マネジャー 

入社以来アセスメントサービスに従事し、企業の人事課題に対し、データ/ソフトの両面からソリューションを提供。実証研究を重ねる。入社者の早期離職、メンタルヘルス不調の予防、エンゲージメント向上、組織開発に詳しい。現場マネジャーの対話力を向上させるHRテクノロジーサービス「INSIDES」の事業責任者を務める。書籍に『人事・経営陣に知ってほしい エンゲージメントの“真”常識』(翔泳社)がある。

3.初回ゲスト

谷繁元信さん

中日ドラゴンズ選手・監督、野球評論家、解説者

1970年生まれ。江の川高校(現・石見智翠館)にて甲子園に出場し、卒業後、ドラフト1位で横浜大洋ホエールズ(現・横浜DeNAベイスターズ)に入団。98年にはベストナインゴールデングラブ賞最優秀バッテリー賞を獲得しチームの日本一に大きく貢献。2002年に中日ドラゴンズに移籍。2006年WBC日本代表に選出され、2013年2000本安打を達成。2014年シーズンから選手兼監督になり、2016年現役引退を表明。通算3021試合出場(NPB歴代最高)、27シーズン連続本塁打、同安打はギネス世界記録に登録された。2016年に中日ドラゴンズを退任後は、各種メディアで評論家、解説者として活動を行う。2024年1月野球殿堂に選出された。著書に『谷繁ノート 強打者の打ち取り方』(光文社)『勝敗はバッテリーが8割 名捕手が選ぶ投手30

人の投球術』(幻冬舎)『谷繁流キャッチャー思考』(日本文芸社)。

4.「INSIDES」のご紹介
株式会社リクルートマネジメントソリューションズが50年以上磨き続けたノウハウをもとに開発した、上司と部下の対話を変える1on1支援システムです。幅広い業界の企業に導入いただき、権威ある人事賞を多数受賞しています。利用している管理職の人数は30,000人(※2023年9月4日時点)を超えました。

「INSIDES」公式サイト https://www.ms.recruit-insides.net/

配信元企業:株式会社リクルートマネジメントソリューションズ

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