英国バレエ界を牽引する振付家デヴィッド・ビントレーによる3作品上演の公演『オール・ビントレー』が、スターダンサーズ・バレエ団主催で3月16日(土)・17日(日) に東京・新国立劇場 中劇場で開催される。

英国バーミンガムロイヤルバレエ団の芸術監督を24年間務め、英国のみならず世界の名だたるバレエ団に作品を提供しているビントレー。今回『オール・ビントレー』で上演される「The Dance House」は、中世ドイツの “死の舞踏”からインスピレーションを受け、親しい友人の死への哀歌としてビントレーが振り付けたバレエ。ビントレーは、本作のセットと衣裳のデザインを友人であるロバート・ハインデルに依頼。1995年サンフランシスコバレエ団で初演され、日本での上演は今回が初となる。

また、ビントレーがスターダンサーズ・バレエ団のために創り上げる世界初演作「雪女」も上演。ビントレーは英国バーミンガムロイヤルバレエ団芸術監督を務める傍ら、2010年から14年には新国立劇場舞踊芸術監督を兼任。日本と英国を行き来する生活を送る中で、小泉八雲の物語『雪女』に出会い、その物語がストラヴィンスキーバレエ『妖精の接吻』と似ていたことに驚いたという。そこから着想を得て、「雪女」のバレエ化を決定。雪女と巳之吉(みのきち)の間の恐ろしくも切ない出来事を描いたバレエだ。

さらに、スコットランドの民族舞踊を取り入れた複雑なステップが特徴のビントレーの代表作「Flowers of the Forest」も上演。「Flowers of the Forest」は、2019年の吉田都引退公演でも披露され、日本ではスターダンサーズ・バレエ団のみが上演している作品となっている。

「雪女」リハーサル映像

<公演情報>
スターダンサーズ・バレエ団公演『オール・ビントレー』

スターダンサーズ・バレエ団公演『オール・ビントレー』告知画像

【上演作品】
Flowers of the Forest
音楽マルコムアーノルド「Four Scottish Dances」、ベンジャミン・ブリテン「Scottish Ballad」
美術ジャンブレイク

「The Dance House」(日本初演)
音楽:ドミートリー・ショスタコーヴィチ「ピアノ協奏曲第1番」
美術ロバート・ハインデル
ピアノ:小池ちとせ トランペット:島田俊雄

「雪女」(世界初演)
音楽イーゴリ・ストラヴィンスキー「妖精の接吻」
美術:ディック・バード

【出演】
「雪女」
雪女・お雪:渡辺恭子(3月16日)、塩谷綾菜(3月17日
巳之吉:池田武志(3月16日)、林田翔平(3月17日
他 スターダンサーズ・バレエ

指揮:田中良和
管弦楽:東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団

2024年3月16日(土)・17日(日) 14:00開演(13:15開場)
※13:40~ 総監督 小山久美のプレトークを予定
会場:東京・新国立劇場 中劇場

チケット情報:
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventCd=2341459

公式サイト:
https://www.sdballet.com/performances/2403_allbintley/

The Dance House