プレミアリーグ第22節、リバプールvsチェルシーが、日本時間1月31日29:15にアンフィールドでキックオフされる。2月末にEFLカップ(カラバオカップ)のファイナルを控える両雄による、リーグ戦での前哨戦だ。

首位のリバプール(勝ち点48)は前節、好調ボーンマスに圧勝。前半は最後の仕上げの部分でしっくりいかなかったが、後半にFWヌニェスとFWジョタが共に2ゴールずつを奪い、終わってみれば4-0の圧勝でリーグ3連勝を達成した。その後、EFLカップ準決勝2ndレグはフルアムと1-1のドローに終わって公式戦連勝が「5」でストップも順当に決勝進出を決めた。

その数日後にはクロップ監督の今季限りでの退任という衝撃的なニュースがクラブに激震を走らせたが、直近のFAカップ4回戦では2部のノリッジ・シティ相手にDFブラッドリーやMFマコーネルらアカデミー育ちの若手の活躍によって5-2の快勝。大きな混乱なく良い形でホーム開催のビッグマッチを迎えた。

対する10位のチェルシー(勝ち点31)は前節、フルアムとのロンドンダービーをMFパーマーのPKによる決勝点によって1-0で勝利。今季初の3連勝を達成した。以降の2つのカップ戦ではミドルズブラに今季最多6ゴールを挙げて逆転でのEFLカップ決勝進出を果たした一方、FAカップではアストン・ビラ相手にパーマーらの決定力不足が響いて0-0での引き分け再試合に。引き続き一貫性という部分に課題を残した。リーグ戦では徐々に勝ち切る勝負強さを身に付けつつあるなか、難所アンフィールドでの首位チームとのビッグマッチは後半戦の浮沈のカギを握る一戦となる。

なお、昨年8月に行われたスタンフォードブリッジでの開幕戦での前回対戦は1-1のドロー決着。プレシーズンの[4-2-3-1]から[3-4-2-1]への変化を見せたホームチームが優勢に試合を進めたものの、アウェイチームが最低限のノルマである勝ち点1を持ち帰る形となった。

ちなみに、ここ数シーズンの全体の戦績では明暗分かれる両者だが、直接対決の戦績は非常に拮抗。2つのカップ戦決勝のPK戦リバプールが2勝しているものの、延長戦を含めた通常の戦いにおいては公式戦7試合連続ドロー中。リバプールとしては2020年9月以来のアンフィールドでの対ブルーズ勝利を目指すことになる。

リバプール
【4-3-3】
▽予想スタメン

(C)CWS Brains,LTD.

GK:アリソン
DF:アレクサンダーアーノルド、コナテ、ファン・ダイクジョーゴメス
MF:ソボスライ、マク・アリスター、カーティス・ジョーンズ
FW:ジョタ、ヌニェス、ルイス・ディアス

負傷者:DFマティプ、ツィミカス、MFバイチェティッチ、チアゴ、FWサラードーク
出場停止者:なし

出場停止者はいないが、遠藤航が代表招集中のため欠場となる。負傷者に関してはトレーニング復帰したチアゴを含めて前述の選手が不在となる。

スタメンは前述の11名を予想。サイドバックではブラッドリー、ロバートソン、中盤と前線ではエリオット、ガクポを起用する可能性もある。

チェルシー
【4-2-3-1】
▽予想スタメン
(C)CWS Brains,LTD.

GK:ペトロビッチ
DF:グスト、ディザジ、チアゴ・シウバ、チルウェル
MF:カイセド、エンソ・フェルナンデス
MF:マドゥエケ、ギャラガースターリング
FW:パーマー

負傷者:GKサンチェス、DFフォファナリース・ジェームズ、ククレジャ、チャロバー、コルウィル、MFウゴチュク、ラヴィ
出場停止者:なし

出場停止者はいない。負傷者に関しては長期離脱組に加えて、腱に問題を抱えるコルウィルが欠場となる。トレーニングに復帰したグスト、エンクンクはセネガル代表のアフリカ・ネーションズカップ敗退に伴い帰国するジャクソンと共に試合に絡める状態だ。

スタメンは前述の11名を予想。グストがスタートから難しい場合はディザジを右サイドバックに置いてバディアシルを左のセンターバックに配置する形となる。前線に関してはブロヤ、ムドリクをスタートから起用するプランもある。

★注目選手
リバプール:FWジオゴ・ジョタ
Getty Images

流動性増すアタッキングユニット牽引者。好調を維持するチームにおいてヌニェス、カーティス・ジョーンズのインパクトは強烈だが、このビッグマッチでは絶対的エース不在の攻撃を牽引するジョタに注目したい。

今季は負傷による離脱がありながらも、ここまで公式戦24試合12ゴール4アシストと安定した数字を残すポルトガル代表FW。とりわけ、先発出場が14試合ということを考慮すれば、その効率性は特筆すべきものだ。

サラーのCAN参戦による離脱後は定期的プレー機会を得るなか、センターフォワードに左右のウイングと複数のポジションで起用されながら、ヌニェスやルイス・ディアス、ガクポらその他のアタッカー陣を活かしつつ自らも決定的な仕事を果たしている。

チェルシー戦では中央あるいは右での起用が想定されるなか、持ち味の駆け引きの巧みさ傑出した決定力を武器に、チアゴ・シウバが統率するブルーズの守備を出し抜く仕事を期待したい。

チェルシー:MFモイセス・カイセド
Getty Images

ブーイング必至の難所で輝き放てるか。昨夏、先にクラブ間合意したリバプール行きが有力視ながらも、個人間で早い段階で合意したチェルシー行きを選択したエクアドル代表MF。

その新天地ではコンディション、試合勘に問題を抱えた序盤戦こそ低調なパフォーマンスに終始したが、試合をこなすごとにパフォーマンスを向上。苦境が続くブルーズにおいてはパーマー、ギャラガーらと共にベストパフォーマーの1人に。ただ、イギリス史上最高額の移籍金、現状のチームの戦績を考えれば、お世辞にも期待通りの活躍とは言えない状況だ。

そういったなかで臨む今回の一戦は移籍を拒否した因縁の相手との初対決となり、チームとしても個人としても真価を示すことが求められる。自身の代役として加入した遠藤はアジアカップ参戦のため不在で、注目のマッチアップはEFLカップ決勝までお預けとなるが、元同僚マク・アリスターやソボスライ、カーティス・ジョーンズらとの中盤でのバトルにおいて攻守両面で優位性をもたらす働きを見せたい。そして、先日に同僚ラヴィアと共に獲得できなかったことが「ラッキーだった」と語った敵将を見返したいところだ。

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