ネイサン・フィリオン演じる中年男性が銀行強盗に遭遇したことをきっかけに、警官への転職を決心し、ロサンゼルス市警で最年長の新人警官として奮闘する姿を描くヒューマン・クライムドラマ「ザ・ルーキー」。オンライン動画配信サービスHulu」ではシーズン1~3を配信中。そんな本作のストーリーや見どころなどを深掘りする。

【写真】イケメン&天才キャラ…「クリミナル・マインド/FBI vs. 異常犯罪」に登場するリード(マシュー・グレイ・ギュブラー)

■40歳を過ぎた中年男性が新人警官として大奮闘

息子が独り立ちし、妻とは離婚、人生の岐路に立たされていたジョン・ノーラン(ネイサン・フィリオン)は、ある日銀行強盗に遭遇してしまい、警官に助けられる。その出来事をきっかけにジョンは警官への転職を決意。そして、40歳まで生まれ育った小さな田舎町を離れ、大都会ロサンゼルスで最年長ながらも“新人警官”として奮闘していく――というストーリーだ。

なんとも波乱に満ちた物語なのだが、実はジョンという人物は、ロサンゼルス市警に勤務する実在の人物がモデルとなっている。モデルとなったウィリアム・ノークロス氏は本作のエグゼクティブ・プロデューサーを務めており、まっすぐ夢に向かって突き進むジョンの姿は、実話に基づいて描かれている。ネット上では「新人の大変さ、警官の大変さが分かる」「巡査の仕事がよく分かって面白い」「新米で頑張ってる姿に尊敬」など、驚きや応援の声が寄せられていた。

ノークロス氏とともにエグゼクティブ・プロデューサーを務めるのは、「クリミナル・マインドFBI vs. 異常犯罪」のマーク・ゴードンと、「ザ・ルーキー」で主演を務めるネイサン。また「キャッスル/ミステリー作家のNY事件簿」でショーランナーを務め、本作で脚本、制作総指揮、エグゼクティブ・プロデューサーを務めるアレクシー・ホーリーは、ネイサンと2度目のタッグを組むこととなる。

■ボディカメラによる警官目線の臨場感あふれるアクションシーンが話題に

ストーリーもさることながら、個性的なキャラクターにも注目が集まる本作。同僚の新人警官に加え、「ナイト・オブ・キリング 失われた記憶」でウィギンズ役を演じたアフトン・ウィリアムソンが最年少熱血指導官・タリアを熱演。また、「SUPER8スーパーエイト」や「アメリカン・ホラー・ストーリー:ホテル」など、数々の映画やドラマに出演するリチャード・T・ジョーンズが巡査部長・グレイを演じるなど、名バイプレーヤーによる癖の強いキャラクターが集結している。

また、本作では、実際にアメリカの警察で採用している、警官の胸に取り付けるタイプの「ボディカメラ」や、実際のパトカーと同位置に取り付けられた「車載カメラ」によって撮影された映像も使用している。警官目線での臨場感あふれるアクションシーンには多くの視聴者が引き込まれ、「途中で差し込まれるボディカメラの映像がめちゃめちゃ臨場感を出してる」「ボディカメラの映像は新鮮」といったコメントが寄せられている。

シーズン1で、警官への転職を決心した主人公のジョンは、ポリスアカデミーを無事卒業し、晴れてロサンゼルス市警の新人巡査となる。セラピストの両親に育てられ、ガッツがある20代のルーシー・チェン(メリッサ・オニール)や、父親が内務監査室の警視である二世警官ジャクソンウエスト(タイタス・メイキン)ら同期とともに、指導巡査とコンビを組み、警官の心構えやストリートの掟を学びながら、ジョンはさまざまな事件・トラブルの対応に挑んでいく。体力では若手に劣るが、情熱と人生経験で異色のルーキー警官へと成長していくのだった――。

■豪華出演者による熱演がストーリーに華を添える

シーズン2では、ジョンの指導担当だったタリア・ビショップ(アフトン・ウィリアムソン)が転属となり、代わりの指導係として元潜入捜査官のナイラ・ハーパー刑事(メキア・コックス)がやってくる。さらなる困難に立ち向かうジョンたち新人巡査3人だが、ジョンは破天荒なハーパーに困惑するばかり。また、ショー記念病院のER部長で、ジョンの大学時代の恋人グレース・ソーヤー(アリ・ラーター)が登場。病院からの通報により駆け付けたジョンは、シングルマザーとして8歳の子供を育てる彼女と20年ぶりの再会を果たす。

さらに、シーズン2には、「LOST」に出演したハロルド・ペリノーが夜間専門刑事のニック・アームストロング役で出演。「24 -TWENTY FOUR-」のルネ・ウォーカー役で知られるアニー・ワーシングも、サイコパスの連続殺人犯ロザリンドダイアー役で登場し、個性的なゲストたちがストーリーに華を添える。

シーズン3で、ジョンは連続殺人犯ロザリンドとの会話から、アームストロング刑事がアルメニアギャングと癒着していることに気付く。しかし、バレたことに気付いたアームストロングに嵌められ、逆にギャングと癒着していると疑われたジョンは、警察から追われるハメになってしまう――。

本作では、シーズン3にも豪華なゲストが出演。アンジェラロペス(アリッサ・ディアス)の後任としてやってきたダグ・スタントン役を、映画「スーパーマン リターンズ」にて主役を務めたブランドン・ラウスが、ジョンの母・イヴリン役を映画「タイタニック」でヒロインの母を演じたフランシスフィッシャーが担当。また、「HEROES」のマット・パークマン役で有名なグレッグ・グランバーグは、ジョンに影響を受けて警察官に転職を決めたラリー・メイサー役として登場する。

ちなみに「ザ・ルーキー」は、アメリカではすでに最新となる“シーズン5”まで放送されており、シーズン6の更新も決定している。

「ザ・ルーキー」シリーズ3(字・吹)/(C)2021 Foxburg Financing 2, LLC and ABC Studios. All Rights Reserved.