コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、TikTokで大バズりし、2023年には単行本化され話題を集めた人気作品「妹はシスコン兄がめんどくさい」の中で特に反響の大きかった「自称イケメンVS残念イケメン」をピックアップ。

【漫画】学校一のイケメンをライバル視する“自称”イケメン…女子の視線を勝手に感じている姿に「ここまでの自己肯定力が欲しかった」の声

作者のヨシミズさんが12月5日にX(旧Twitter)で同作を投稿。そのツイートには合わせて3.8万以上のいいねと共に、多くの反響コメントが寄せられた。この記事ではヨシミズさんにインタビューを行い、創作のきっかけやこだわりについてを語ってもらった。

■”自称”学校一の美男子と重度の“シスコン”イケメンの対決

自称学校一の美男子“氷室龍之介”は、文武両道のイケメン“長谷川優”にライバル心を抱いていた。

ある日、女子たちの歓声が聞こえてきたので顔を上げると、女子たちの視線は氷室ではなく、優に向けられていた。悔しい思いをした氷室は優の弱みを握ろうと、幼馴染と一緒に下校する優の後を追う。

そんな氷室の様子に気が付いた優の幼馴染“真紘”は、優に妹“優衣”の話をしないよう伝えた。何故なら、優は重度の“シスコン”だから…。

その後、二人は“優衣”と遭遇してしまうが、真紘の忠告のおかげでなんとかシスコンであることはバレずに済んだ。一方、氷室は不良とぶつかってしまい「土下座して謝れ」と詰められていた。そんな様子に気が付いた優と真紘は仕方なく氷室を助けに行く。

結局、優に助けられた氷室は、すっかり優の虜になってしまった。

自分を最高にイケてると勘違いしている“自称”学校一のイケメンと完璧美男子と思いきや重度の“シスコン”という残念イケメンの対決を描いた本作。読者からは「ここまでの自己肯定力が欲しかった」「こんな面白い人はいて欲しいかも」「好かれてるのほんと笑いました」など多くのコメントが寄せられている。

■「痩せればイケメンっぽくなるように…」作者・ヨシミズさんが語る創作秘話

――「妹はシスコン兄がめんどくさい」を創作したきっかけや理由があればお教えください。

優ほどではありませんが、私自身シスコン気味なところがあって、それを題材にして漫画を描いたら面白そうだなと思ったのがきっかけです。

――「自称イケメンVS残念イケメン」では“氷室龍之介”の強烈なキャラクターが印象的ですが、本作を描くうえでこだわった点があればお教えください。

最初はモブ視点の優の話を描く予定だったのですが、優を慕っているより嫌っていた方が兄のギャップをストーリーに組み込みやすいのではと思った結果、優を敵視している自称ライバルの氷室龍之介が生まれました。氷室は自称といっても優のライバルでありナルシストなので、多少は身なりに気を使っているんじゃないかと考え、痩せればイケメン…?っぽくなるようなキャラ作りを心がけました。

――「自称イケメンVS残念イケメン」の中で特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。

一番最初の氷室が登場するシーンです。実はこのシーン、1話の最初のオマージュになっています。1話と違って、周りの女子生徒は氷室に一切興味がありません。だけどプロローグは自分で語っているという…彼のキャラクター性が詰めこまれたこの最初のシーンが気に入っています。

――「ほんと笑いました」「そうくるかあ」など大きな反響がありましたが、コメントを読んだ時のお気持ちをお教えください。

まさかこんなにたくさんの方に読んでいただけるとは思ってもおらず、とても驚きました。コメント一つ一つ読ませていただいていましたが、その中でたまに「親指みたい」って言われていて笑っちゃいました。その通りだと思います。

――今後の展望や目標をお教えください。

シスコン兄に限らず、いつか自分の作品をアニメ化したいなぁと思っています。

――最後に、作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いいたします。

『妹はシスコン兄がめんどくさい』を読んでいただきありがとうございます。コメントやお手紙一つ一つにいつも元気をもらっています。この作品を通して少しでもみなさんの口角を上げられたら幸いです。

“自称”パーフェクトイケメンが学校一のモテモテ美男子に挑む!/(c)ヨシミズ/一迅社