令和5年度「新エネ大賞」において、三菱地所レジデンス株式会社、三菱電機株式会社、Next Power株式会社が共同開発した「マンションで400kWの太陽光発電をまるごと自家消費するZEHモデル『Solei-Yu(ソレイユ)』」が、「新エネルギー財団会長賞」を受賞しましたのでお知らせします。


 「新エネ大賞」は、一般財団法人新エネルギー財団が平成8年度から主催している、新エネルギー等の導入の促進を図ることを目的として、新エネルギー等に係る機器の開発、設備等の導入、普及啓発、分散型エネルギーの活用及び地域に根ざした導入の取り組みを表彰するものです。

■マンションで400kWの太陽光発電をまるごと自家消費するZEHモデル「Solei-Yu」の概要

 今回受賞した「Solei-Yu」は、三菱地所レジデンスと近鉄不動不動産が分譲し、2022年に竣工した大規模マンション「ザ・パークハウス 新浦安マリンヴィラ」(総戸数 528戸)に導入しています。


 今回の「Solei-Yu」は、マンション屋上に約400kWの太陽光発電設備を設置し、蓄電池に頼らない再生可能エネルギーの自家消費を実現したシステムです。日中の電力使用量が少ないとされるマンションにおいては、再生可能エネルギーの自家消費は困難とされていますが、通常夜間にわき上げする各戸のヒートポンプ給湯機(エコキュート)をインターネットに接続し、昼間でもわき上げ可能とすることで、太陽光発電の電力をお湯として蓄エネ。また、各戸のエコキュートを複数にまとめ、わき上げ時間を遠隔でコントロールすることで、太陽光発電の自家消費と電力のピークカットを実現しています。


ザ・パークハウス 新浦安マリンヴィラ 全景

ザ・パークハウス 新浦安マリンヴィラ 屋上太陽光パネル

■各社の役割

三菱地所レジデンス】

「Solei-Yu」を採用した分譲マンション「ザ・パークハウス 新浦安マリンヴィラ」を販売。住戸毎に5面断熱を設計し、高い断熱性能によりエネルギー効率を向上させることで、太陽光パネルを約62%削減。

三菱電機

通常深夜にわき上げ運転をするエコキュートを日中の太陽光エネルギーでお湯をわかせるように改良。クラウドを活用してエコキュートのわき上げ時間を遠隔で群制御するシステムを開発。電力需要ピークを分散し、太陽光発電の100%自家消費可能とした。

【Next Power】

高圧一括受電と太陽光発電を組み合わせた電力供給を運営。エコキュートを群制御するシステムの運用により、太陽光発電の100%自家消費と電力のピークカットに取組む。

■新エネルギー財団からの評価のポイント

 本事業は、ヒートポンプ給湯機(エコキュートと呼ぶ)での蓄エネ機能を利用し、太陽光発電の電力を100%自家消費できるようにしたもの。自社の新築低層マンションの屋上に太陽光発電(400kW)を搭載、日中発電した電力でエコキュートを稼働(沸き上げ)することにより、一括受電マンションで課題になるエコキュートの夜間一斉沸き上げによる需要ピークを平準化するとともに、春秋の昼間低負荷期に余剰となる太陽光発電の電力を100%自家消費できるシステムを構築している。これを実現するため、エコキュートの沸き上げ時間帯のスケジューリングについては、居住者の生活スタイルに合わせて、アグリゲーターが遠隔制御する群制御システムを開発しており、先進的なモデルとして評価された。今後、同様なマンションへの展開を期待したい。

<本件に関するお問い合わせ先>

三菱地所株式会社 広報部 TEL:03-3287-5200

三菱電機株式会社 広報部 TEL:03-3218-2332

Next Power株式会社 第1営業部 TEL:03-5640-1130

配信元企業:三菱電機株式会社

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