ラ・リーガ第20節延期分が31日に行われ、バルセロナとオサスナが対戦した。

 リーグ連覇を目指す今シーズンは序盤から不安定な戦いが続き、現在は暫定首位ジローナと「11」ポイント差の4位にとどまっているバルセロナ。昨年末からは3連勝を記録していたものの、前節はビジャレアル相手に3-5の敗戦。試合後にはシャビ・エルナンデス監督が今シーズン限りでの退任を発表した。今節は指揮官退任表明後初めて迎える公式戦。ホームで12位オサスナ相手に勝利を目指す。

 立ち上がりからボールを握っていたバルセロナだが、5分過ぎにアクシデント発生。フェラン・トーレスが右脚を痛めてプレー続行不可能となり、フェルミン・ロペスとの交代を余儀なくされた。11分、イルカイ・ギュンドアンのFKにロベルト・レヴァンドフスキが頭で合わせるもシュートは枠を捉えられず。27分にはボックス左角付近でボールを受けたラミン・ヤマルの鋭いクロスにフェルミンが飛び込んだが、得点には繋がらなかった。

 7割を超えるボール保持率を記録するものの、バイタルエリアの攻略に苦戦するバルセロナ。35分にはギュンドアンの右CKからジュール・クンデがヘディングシュートを放ったが惜しくも枠の上へ。37分には左サイドの敵陣深くでボールを受けたジョアン・カンセロがボックス内へスルーパスを供給し、フェルミンが左のニアゾーンを取ったが、タイミング良く距離を詰めたGKアイトールフェルナンデスに処理される。前半はスコアレスでの折り返しとなった。

 後半もなかなかチャンスを作れずにいたバルセロナは、62分にフェルミンを下げてヴィトール・ロッキを投入。すると交代直後の63分、18歳の“神童”がいきなり結果を残す。左サイドで起点を作ったヤマルがボックス手前中央のフレンキー・デ・ヨングへと繋ぎ、そのままボックス内左へと展開。カンセロが右足アウトサイドでクロスを送ると、ニアサイドに走り込んだロッキのヘディングシュートがネットを揺らし、バルセロナが先手を取った。

 失点直後の67分、オサスナはウナイ・ガルシアがこの日2枚目のイエローカードを提示され退場処分に。数的優位となったバルセロナは72分、ヤマルが巧みなドリブル突破から決定機を迎えるも追加点ならず。76分にはオサスナに決定機が到来。敵陣でのボール奪取を起点にラウールガルシアがボックス内へ抜け出すもシュートは惜しくも枠の左へ。直後にはジョン・モンカヨラが強烈なミドルシュートを放ったが、GKイニャキ・ペーニャの好セーブに阻まれた。

 その後は両チームがゴールに迫るシーンを作るもスコアボードは動かず。試合はこのまま1-0で終了し、バルセロナシャビ監督退任表明後の初戦を勝利で飾った。次節、バルセロナは3日にアウェイでアラベスと、オサスナは4日にホームでセルタと対戦する。

【スコア】
バルセロナ 1-0 オサスナ

【得点者】
1-0 63分 ヴィトール・ロッキ(バルセロナ

【動画】“神童”ヴィトール・ロッキがバルサ加入後初ゴール!
決勝ゴールを奪ったヴィトール・ロッキ [写真]=Getty Images