憧れの自動車メーカーに入社した新人セールスマンの奮闘を描いた、みこまる( @micomalu )さんの漫画「田端、明日は売るつもり!」。自動車ディーラーの仕事の裏側が丁寧に描かれた本作は、一台も車を売れていない主人公・田端が支店の同僚や先輩の仕事ぶりを学び、“お客様”と触れ合う中で成長していく姿が話題を集めている。今回、本作を手掛けたみこまるさんにインタビューを実施。本作の裏側などについて話を伺った。

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■実話を基にしたエピソードも!取材したからこそ描けたリアルなディーラーの姿

客として訪れることはあっても、なかなか知らない自動車ディーラーの裏側。みこまるさんは、「取材前にアンケートを取らせてもらいました。エピソードを聞いて、日々さまざまな場面に出くわしているのだなぁ、と実感しました。もちろんいい話だけじゃなくて、困ったお客さんやトラブル話もたくさんありましたが、お客さんの数だけいろいろなエピソードがあって面白いなと思いました」と、しっかりと取材をした上でリアルなストーリー展開を生み出したことを明かしてくれた。

そんな取材時に聞いた話を元に作られたエピソードもあるそうで、「実話を反映させたのは第2話に出てくる軽トラおじいさんの話です。これは取材先の店長のエピソードで、見た目とは裏腹にそれはそれは豪邸にお住まいだったそうです」とのこと。

本作は全6話の読み切り作品となっているが、みこまるさんは読み切りという手法を取ったことについて、「連載が1カ月毎でした。なので、時間が空いても、初めて見る人でも楽しめるかなと思い、毎回読み切りのようにすれば描きやすいかなと思いました」と振り返る。その言葉通り、気軽に全話読むことができることも本作の魅力と言えそうだ。

取材協力:みこまる(@micomalu)

車が売れない新人セールスマンの成長を描く「田端、明日は売るつもり!」/画像提供:みこまる(@micomalu)