A.J.ミンターの言葉はもっともだ。強力な戦力が上手く融合してこそ、優勝が見えてくる(C)Getty Images

 今オフ、異次元の大補強を行ったドジャースエンゼルスからフリーエージェント(FA)となり、複数球団による争奪戦となっていた大谷翔平を10年7億ドル(当時のレートで1015億円)、オリックスからポスティングシステムでメジャー移籍を目指していた山本由伸を12年総額3億2500万ドル(当時のレートで約471億2500万円)で獲得した。さらには、レイズから剛腕のタイラー・グラスノー、マリナーズから強打者のテオスカーヘルナンデスを獲得するなど着々と戦力補強を進め、総額12億2600万ドル(約1772億5000万円)以上の補強費を費やした。

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 現地では大補強をしたドジャースワールドシリーズ制覇の有力候補として挙げる声は少なくない。しかし、ナ・リーグの強豪球団の選手は“ノーダメージ”のようだ。

 米スポーツサイト『ClutchPoints』が記事を配信。昨年70試合に登板したブレーブスリリーフ左腕、A.J.ミンターがインタビューでドジャースについて語った内容を記載した。

 ブレーブスは昨年、ナ・リーグ東地区で104勝58敗を記録し、6年連続となる地区優勝を決めた。プレーオフでは敗退したものの、シーズンでは圧倒的な強さを見せつけた。同左腕は今季について「我々は昨年よりも良くなることができる。昨年は特に攻撃面で多くの記録を打ち立てたからね」と自信を語った。

 大補強を行ったドジャースについては「明らかにドジャースは素晴らしいチームであり、今年のポストシーズンでも上位に食い込むことを期待している。彼らは本当にいい選手を獲得した」と話しながらも、「お金で勝利を買うことはできない」と自身の考えを示した。

 その理由については、「メッツを非難するつもりはないが、地区優勝やワールドシリーズはお金では買えない。もっと多くのことが必要なんだ」と、昨年大補強を行いながらも低迷したメッツを例に挙げて語った。ブレーブスの強さの秘訣については、「例えば、私たちはクラブハウスでみんなが団結しているし、それが他のチームとの違いだと思う。我々はお互いを家族のように扱っているんだ」と明かした。

 ナ・リーグを代表する強豪の2球団は今年、ワールドシリーズ進出を目指してどんな戦いを見せてくれるのだろうか。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

「お金で勝利は買えない」異次元補強のドジャースにブレーブス左腕が漏らした本音 自軍の強さには「他のチームとの違い」を強調