2003~2004年に放送された特撮ドラマ「仮面ライダー555(ファイズ)」は、オルフェノクと呼ばれる怪人と人類との共存を題材にした、平成仮面ライダーシリーズ第4弾である。

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その20周年を記念した正統続編「仮面ライダー555 20th パラダイス・リゲインド」がVシネクスト作品として登場。5月のパッケージ発売に先駆けた期間限定上映も2月2日(金)よりスタートする。

そんな本作に出演した半田健人さん(乾巧役)、芳賀優里亜さん(園田真理役)、村上幸平さん(草加雅人役)、藤田玲さん(北崎役)のメインキャスト4名に、20周年を迎えた心境や新作の見どころなどを語っていただいた。

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5・5・5が重なった20周年

 

--まずは「仮面ライダー555」の新作が制作されると聞いた時の感想を教えてください。

 

半田 2022年の段階で「来年は20周年なので何かやりたいですね」という話を聞いていたので、心の準備はしていました。その時点ではどんな形でやるのかわかりませんでしたが、劇場上映といういい形で実現したのはすごく嬉しかったですね。

 

村上 今回の作品が決まる前に、僕と半田君と芳賀さんとで「20周年で何かやりたい」と話をして、スタッフさんを通じてその気持ちを東映さんに伝えたんです。半田君も事務所を通じて白倉(伸一郎)さんに伝えてくれたので「僕らのできることはやれた」と感じていました。

 

半田 「後は待つだけ」って思ってたよね。

 

村上 それで待っていたら「ご褒美」が来たという思いです(笑)。

 

 

芳賀 令和5年5月5日の「555」な日が奇跡的に20周年にあたるので、「その日に何かイベントができたらいいな」とは思っていたんですよ。まさか新作ができるとは思っていなかったので嬉しかったです。

 

藤田 僕は村上さんと同じ事務所なのですが、新作の決定を聞いたときは「へぇ、『555』の新作をやるんだ」くらいにしか思っていなかったんです。

 

村上 他人事みたいに(笑)。

 

藤田 北崎はTVシリーズで死んでいるので、自分が出られるとは思いませんでしたから。そうしたら出演することを知らされて驚きました。「しかも北崎として出るんですか?」と何度も確認しましたよ(笑)。

 

半田健人さん


--草加もTVシリーズで壮絶な最期を遂げましたが、村上さんはご自身が出演できると確信していましたか?

 

村上 首を折られて灰になりましたからね(笑)。でも出る気は満々でしたよ。だって僕がいなければ「555」じゃないでしょ(笑)。

 

一同 (笑)。

 

村上 事前に話を聞いた時には、TVとは繋がらない「劇場版 仮面ライダー555 パラダイス・ロスト」のようにパラレル的な作品だと思ったんです。でもTVシリーズの続編になると聞いた時は、僕自身も「どうやって出るの?」と思いました。

 

半田 ファンの中には「あのとき死んでいるのに、おかしいじゃないか?」と思う人もいると思います。でも僕はそのようには考えません。追求してしまうと、巧もスピンオフ作品(「仮面ライダー4号」)で死んだことになっていますし、生きているかどうかということは切り離して考えることにしています。

 

--台本を読んだときの印象はいかがでしたか?

 

半田 事前にいただいたプロットでざっくりとしたストーリーを知っていたので、それを踏まえて台本を読みました。いい部分もありましたが、「このままでは『555』の新作としてどうだろう?」と感じた部分もあったので「ここは、こう変えたほうがもっとよくなると思います」と監督やプロデューサーに提案しました。

 

芳賀 台本を読んだ時点では真理の全てを消化できたわけではなくて、現場では迷いながらお芝居をしていた部分もありました。真理を演じるのは「仮面ライダーアウトサイダーズ」を除くと20年ぶりだったのですが、私の中では園田真理という女の子の物語は本編の最終回でいったん終わりを迎えていたので、20年の時を経てまた彼女の人生が動き出すというのは楽しみでもあり不安もありました。

村上 たしかに不安を感じるよね。僕も以前から「『555』の続編をやりたい」と言ってはいたものの、いざ台本をいただいたら「もし思っていたのと違ったらどうしよう」と、読むのが怖かったんです(笑)。やっぱり20年の想いがありますからね。勇気を出して読んでみたら、なぜ草加が出られるのかも納得できましたし、なによりもラストシーンが衝撃的で「今すぐ続きを見たい!」と思いました。

 

芳賀 続編に期待を持たせるラストだったものね。

 

半田 あのラストは、草加なら特にそう感じるよね。

 

藤田 僕が台本を読んで最初に感じたのは「これ、アリなんだ!?」ということですね(笑)。

 

村上 客観的に見られるから一番冷静だ(笑)。

 

藤田 僕はラッキークローバー側でしたからね(笑)。でも「555」の世界観を受け継ぎつつ井上(敏樹)さんらしさも出ていて、メチャメチャ楽しく読ませていただきました。ただひとつ、ドラゴンオルフェノクになれなかったのは残念でした。

 

村上 作品を見ればドラゴンオルフェノクにならない理由がわかりますよ(笑)。

 

村上幸平さん

20年の変化

 

--久々に役を演じるうえで、どのようなことを意識されましたか?

 

半田 変な言い方になりますが「特に意識しないこと」を意識していました。

 

芳賀 みんなそうだと思う。

 

半田 不思議なことに撮影に入る前はみんな気合が入っていたけど、いざ初日に現場に入ったら監督は田﨑(竜太)さんだし、出演者を見れば芳賀さんたちも揃っている。20年経っているのに自然と当時の気持ちに戻るんですよ。だから、ほかの仮面ライダー作品にゲスト出演したときとは違い、役作りをしなくてもリラックスして20年前の続きがやれたんです。リラックスしすぎて撮影中に風邪をひいてしまったほどです(笑)。

 

村上 僕は毎年「913(カイザ)祭」というイベントをやっていて、「僕の発する声はいつだって草加雅人だ」という慢心がありました。ところが以前ゲームに声を入れさせてもらったとき、ファンの方から「草加の声に似てない」と言われてしまったんです。そこで「草加を見つめ直そう」と考えて「草加ガイドライン」というのを作ったんです。今回はそれに準じて演技をさせていただきました

 

 

--草加といえば「草加スマイル」ですが、村上さんは鏡の前などで素振りなどをされているのでしょうか?

 

村上 素振りはしないですね(笑)。練習をしなくてもいつでもできます。

 

芳賀 私はTV当時からあまり深く考えるほうではなかったので、20年経ったからといって大きく意識することはありませんでした。半田君も言っていたように、当時のみんなが現場にいたので「本当に20年経ってるの?」と感じたくらいリラックスできました。ただ雅人との距離感がTVシリーズとは変わっていたのがちょっと嫌でした(笑)。

 

一同 (笑)。

 

半田 その感情はお芝居で隠せてたと思うよ。

 

村上 20年前の芳賀さんは「草加雅人村上幸平キモい」みたいな感じで、草加のイメージで僕のことを見ていたんですよ(笑)。だから草加が真理に接近するシーンの撮影は朝から嫌そうだった(笑)。

 

芳賀 そんなつもりはなかったけどなぁ(笑)。

 

半田 僕にもそう見えたよ(笑)。

 

村上 でも今回はちゃんと大人になっていて、普通に接してくれました。

 

藤田 ちょっと寂しかったんじゃないですか?

 

村上 うん、俺の中の草加雅人は「俺の知ってる真理じゃない」って寂しがってた(笑)。

 

一同 (爆笑)。

 

半田 こんな感じで、20年前と変わらないノリなんですよ(笑)。

 

藤田 僕はTVの撮影当時、若くて何もわからずに言われるがままに演じていました。でも今回も北崎らしい不気味さは残したつもりです。現場では田崎監督とも相談しましたね。

 

芳賀優里亜さん

--TVシリーズでの北崎は「残酷な子供」というイメージでしたね。

 

藤田 でももう子供じゃないので、そのキャラクターが出せなくなってしまったんですよ。だから「子供」に変わる何を「残酷さ」と共存させようかを考えて役作りをしました。

 

村上 今の北崎は紙飛行機が飛んできたらどうするのかな?

 

半田 TVシリーズのときは戦闘中なのに紙飛行機を見て追いかけていっちゃったもんね(第39話)。

 

藤田 当時は何の疑問も持たずに普通に演技していましたからね。そんな自分に驚きますよ(笑)。今なら追いかけたりせずに壊しに行くかもしれない(笑)。

 

 

半田 僕も藤田さんと同じで「555」がデビュー作でキャリアがなかったから、「普通はこんなことしないよ」とか疑問を感じずに演じていました。

 

芳賀 若かったからね。

 

藤田 何も知らない頃だからこそできた演技だったと思います。今だったら考えすぎて、妙な小芝居を入れてしまうかも。

 

半田 当時からそうだったのが唐橋(充)君だよ(笑)。今回の小芝居も面白かった(笑)。

  

藤田 でも監督もカットをかけないんですよ。

 

半田 彼は自分でアドリブリハーサルとかやるんだよ(笑)。

 

村上 20年といえば当時1歳だった子供が今は20歳ですよ。それなのにみんな変わっていないよね(笑)。

 

藤田玲さん

--最後におひとりずつ、本作の見どころをお聞かせください。

 

藤田 やはり見どころは「ちゃんと『555』になっている」ということです。劇中にさまざまな謎が出てきますが、最後まで見ればしっかり解決するのでスッキリできます。ぜひ楽しみにしていてください。

 

芳賀 真理史上最大の変化があります。ファンの方々がそれをどう受け止めてくれるのかが楽しみです。新しい部分は新しくなりながらも「555」らしさはちゃんと残っていますので、当時からのファンの方は絶対に楽しんでくれると思います。ぜひ劇場で見てください!

 

村上 これまで僕がゲスト出演した仮面ライダー作品では、変身解除シーンはあっても変身シーンは無かったんです。でも今回は20年ぶりに変身シーンがあります。それから衝撃のラストシーンも楽しみにしてください。

 

半田 今回見てくれる人の多くは20年前のTVシリーズを見てくれていた人だと思います。作品としては新作ですが、僕自信「20年前の自分ではこういう心情はわからなかっただろうな」と考えながら作りました。それはTVを観てくださった皆さんも同じだと思います。だから、皆さんがこの20年で得たものと重ね合わせてご覧になってください。

 


(取材・文/高柳豊[TARKUS]、撮影/金澤正平

プロフィール

 

半田健人

1984年6月4日生まれ、兵庫県出身。麻布プラザ株式会社所属。ジュノン・スーパーボーイ・コンテストのファイナリスト入りをきっかけに芸能界入り。2002年「ごくせん」へのゲスト出演でドラマデビュー。2003年「仮面ライダー555」で初主演を務める。

 

芳賀優里亜

1987年11月27日生まれ、東京都出身。キリンプロ所属。「おはスタ」の「おはガール」や「続・平成夫婦茶碗」などのドラマ出演を経て、「仮面ライダー555」に園田真理役として出演。「仮面ライダーキバ」の鈴木深央役、「仮面ライダーディケイド」のユウキ役としても活躍した。

 

村上幸平

1976年6月1日生まれ、東京都出身。株式会社ドルチェスター所属。第7回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストで審査員特別賞を受賞し、「木曜の怪談」などの出演を経て「仮面ライダー555」で草加雅人役を担当。「動物戦隊ジュウオウジャー」「暴太郎戦隊ドンブラザーズ」にも出演。

 

藤田玲

1988年9月6日生まれ、東京都出身。ドルチェスター所属。14歳で「仮面ライダー555」の北崎役で俳優として映像デビュー。「牙狼〈GARO〉」シリーズでは主役の涼邑零役を務めた。現在では数々の舞台・ミュージカルに出演。主演作品も持つ。ロックバンドDUSTZのボーカルRayとしても活動中。

 

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<応募要項>

・応募期間:2024年2月2日(金)~2024年2月9日(金)23:59

・当選人数:1名

・当選発表:賞品の発送をもって発表にかえさせていただきます

・賞品発送:順次発送予定

・応募方法:以下の専用応募フォームにて受付

<注意事項>

・応募には会員登録(無料)が必要です。

・応募はひとり1回に限らせていただきます。

・抽選結果・発送状況に関するお問い合わせには応じられません。

・当選された賞品もしくは権利を第三者に譲渡・転売することを禁じます。

カカクコムグループ社員、および関係者は参加できません。

・賞品の発送は国内に限らせていただきます。

・梱包には細心の注意を払いますが、万が一運送中の事故により破損等した場合でも、返品・交換等は受け付けられませんので、あらかじめご了承ください。

・下記の場合は、当選を無効とさせていただきますので、ご注意ください。

 同一住所または同一世帯で複数回ご当選されている場合

 不正なアカウント(同一人物の複数アカウントなど)を利用して応募した場合

 ご当選者の住所、転居先不明・長期不在などにより、賞品をお届けできない場合

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 賞品お届け先ご連絡締切日までに、ご連絡いただけなかった場合

 ご応募に関して不正な行為があった場合

 

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