コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回はラリアットさんがマトグロッソで連載中の『ノス&ザクロ』をピックアップ。

【漫画】血が飲めない吸血鬼親子、彼女達が血の代わりに飲む意外な物に「ギャップ萌えヤバい」の声

12月12日に作者のさんがX(旧Twitter)に投稿したところ反響を呼び、8000件を超える「いいね」が寄せられ話題を集めている。この記事では作者であるラリアットさんにインタビューを行い、創作の背景やこだわりについてを語ってもらった。

■「吸血鬼 ー 人の血を欲しない = 可愛すぎるキャラ」この等式にギャップ萌えする人続出

人ならざる者達が住む、この世とあの世の狭間。その世界に、訳あり吸血鬼一家がいた。

物静かな母親「ノス」と、天真爛漫な娘「ザクロ」。2人は共に吸血鬼であり、人を襲って血を飲むはずなのだが……。

それは大昔の話で、今は人間の血の代わりに、血液ジュースを飲む時代に変わっていた。

吸血鬼なのに人の血を欲しない。

そんなギャップと可愛さがある2人は、今日も平和な日々を過ごす。

実際に作品を読んだ人からは「可愛すぎてキュン死しそう」「心が温まるね」「めちゃくちゃ好きな物語!」という反応があがっている。

2人の心温まるダークコメディをぜひ楽しんでみてほしい。

今回は、漫画の作者・ラリアットさんに作品ができあがるまでの話を伺った。

アメコミ風で可愛らしい絵柄を得意とするラリアットさんに密着

ーー『ノス&ザクロ』を創作したきっかけや理由があればお教えください。

元々は漫画作品ではなく個人的に描いていたオリジナルキャラのイラスト連作だったのですが、マトグロッソの担当編集さんから「ノスさんやザクロちゃんを漫画にしてみませんか?」というお誘いを受け、漫画作品となりました。

連載漫画のお仕事は初めてでしたが、まさかこのようなカタチで案件のお話が来るとは全く思ってなかったのでとても驚きました。

ーー今作を描くうえで「こだわった点」や、「ここに注目してほしい!」というポイントがあればお教えください。

ザクロちゃんの元気いっぱいだけど割とフリーダム感ある所と、表情のパーツは変わらないけど意外と感情豊かなノスさんはとてもこだわりました。

ネーム時点で「ノスさん喋り過ぎじゃない?」という事を指摘されたので、ザクロちゃんなどとても親しい人とはよく喋るけどそれ以外ではあまり喋らないというのも強く意識しました。思ったより苦労しました…

色々なキャラクターが登場してますが、読んで頂いた際に気に入ってくれたキャラクターが存在してくれたら嬉しいですし、ノスさんとザクロちゃんの絆も感じ取ってもらえたら嬉しいです…

ーー今回の作品のなかで、特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。

とぼけた会話劇が好きなので実践してみようと思い個人的にそこがうまくいった、と感じた所がお気に入りです。

第1話ザクロちゃんが「こわいひと」と聞いて連想する場面や第3話で名前をザクロじゃなくて「ドクロ」と間違えられた時とか、第7話の序盤から中盤までのやり取りなどが気に入っています。

ーー今回のストーリーは、どのようなところから着想を得ているのでしょうか。

着想というか参考というか…基本的にノスさんとザクロちゃんの日常を中心に描いていますが良い人も悪い人も変な人もいる…そういう様々な人達がいる作品からの影響があると思います。その中でもゲーム作品からは『パワプロクンポケット』シリーズ、他にも日常と人外の要素が溶け込んだ世界観の影響は海外アニメ作品の『ビリー&マンディ』『ヒルダの冒険』『グラビティーフォールズ』辺りの影響があると思います。

思い返してみると、自分が好きな作品の雰囲気を自分なりにやってみようとしたのだと思います。

ーー可愛らしいキャラクターが印象的な作品ですが、どういったきっかけでキャラクターが生まれたのでしょうか。

2019年11月にオリジナル系かつキャラクターデザインの練習も兼ねて自己流のモンスター娘を一か月間、毎日描いて投稿するというのをやってたんです。

ある程度の手応えを感じる程の反応があったので翌2020年1月からちゃんと名前を決めてマイペースに投稿し続けたら少しずつ人気を得られていったように感じます。

日本よりも英語圏で人気が高いと感じてますが、漫画を切っ掛けに日本でも少しは知ってもらえるようになってたらいいな…って思います。

ーー最後に、作品を楽しみにしている読者やファンの方へ、メッセージをお願いします。

気に入っている所もあれば反省してる所もありという所なのですが、以前からノスさんやザクロちゃんを見てくれた方や漫画を読んで応援してくださる人達全てに感謝します。本当にありがたい気持ちでいっぱいです。

これを答えている時点では続刊が出せるかどうか不明な状態ではありますが、もし続ける事ができたなら是非続けたいので今後も応援よろしくお願いします!

ノス&ザクロ(1/29)/画像提供/©︎ラリアット/イースト・プレス