ウェストハム側の不備により、MFパブロ・フォルナルスのベティス加入は宙に浮いているようだ。2日付で、スペイン紙『マルカ』が報じている。

 冬の移籍市場の“デッドラインデー”に、FWチミー・アビラとFWセドリック・バカンブの獲得手続きを正式に完了させたベティスは、両選手の加入をクラブ公式サイトにて発表した。しかしながら、実はもうひとり、ラ・リーガのウェブサイト上に選手登録されながらも、“スタンバイ状態”になっている選手がいるようだ。

 それがウェストハムに所属するMFパブロ・フォルナルスで、2029年夏までの5年半契約でベティスに迎え入れられるはずだった。だが、移籍手続き中にウェストハム側のコンピュータにトラブルが発生し、同選手の登録が宙に浮いているとのこと。ベティスのラモン・アラルコンCEOは「フォルナルスの移籍手続きの土壇場で、インシデントが発生した。我々はコンピュータインシデントと考えており、それを正当化できるよう取り組んでいる」と語り、以下のように続けた。

「我々が提出した書類は全て受理されたが、ウェストハム側はベティスの件に限らず、他ケースでもITツールの問題を起こしている。契約は適切な時期に、適切な形で結ばれ、実質的なことは済んでいるんだ。コンピュータのエラーであることは理解しているし、解決されると信じている。楽観的に考えているけど、慎重に構えなければならない」

 実は同日、ウェストハムはFWサイード・ベンラーマのリヨン移籍を破談にしていた。これに対して、リヨンはクラブ公式サイトにて「リヨンはこのような状況と今回の決定を遺憾に思っており、ウェストハム側は組織と選手に対する敬意を著しく欠いていることを示している。クラブは後日、取引を検証するために必要なすべての適切な手続きを開始し、必要に応じてウェストハムの責任を問う権利を留保していく」と怒りの声明を掲載している。

ベティス加入が宙に浮いているフォルナルス [写真]=Getty Images