アン・ボヒョンとパク・ジヒョンが、1月26日より配信スタートした韓国のドラマシリーズ「財閥 x 刑事」でW主演を務めている。同作は刑事となった財閥の御曹司が、“金”と“コネ”で犯罪者を追い詰めていく新しい魅力が詰まった痛快アクションコメディー。このほど、凶悪犯罪捜査一課の刑事となった財閥3世のチン・イス役のアン・ボヒョンと、イスと捜査パートナーとなる凶悪犯罪捜査一課チーム長のイ・ガンヒョン役を務めるパク・ジヒョンにインタビューを行い、再共演についてや役づくり秘話などを聞いた。

【写真】まさに抜群の“ケミ”を見せるアン・ボヒョンとパク・ジヒョン

■以前とはイメージの違う役柄に挑戦

――この作品への出演の決め手を教えてください。

ボヒョン:僕は、以前に演じたキャラクターと違うキャラクターを演じたいという気持ちで今回の作品をやらせていただきました。また、今回の脚本家であるキム・バダさんとは2回目になるのですが、僕のことを推薦してくださって、ありがたいことに参加させていただくことになりました。

ジヒョン:私も彼と同様で、以前やったキャラクターと180度違う役を演じたいなと思っていたところでした。今回のオファーを頂いて台本を読み、とても面白くて、ぜひやりたいなと思って決めました。

――ドラマ「ユミの細胞たち」(2021年)で抜群のケミ(相性のよさ)を見せてくれたお二人の再共演。それぞれ現場で再会していかがでしたか?お互いの印象を教えてください。

ボヒョン:2回目の共演ですので、とてもやりやすかったです。以前とは真逆のキャラクターになるので、今回どうなるのかな、ちょっとぎこちなくなるんじゃないかとも思ったのですが、逆に今回の彼女のシニカルな演技がとてもうまくて、すごく合わせやすかったんです。この作品を通して、なんていうのかな、仲良しの友人以上の仲良しになったんじゃないかなと。本当にこの作品を通して、よい同僚に巡り合えたような気がします。

ジヒョン:私も「ユミの細胞たち」のときから、とてもやりやすかったんです。アン・ボヒョンさんは、相手の俳優をすごく気楽にさせる良い先輩なので、今回も共演の話を聞いてすごくうれしかったです。この作品は、私にとって初めての主演作なのでプレッシャーもあったんですが、一緒にできて本当によかったなと思いますし、彼のおかげでよくできたような気もします。

■ボヒョン「演じていくと思い入れがどんどん強く…」

――ボヒョンさんが演じるのは、遊ぶことが大好きな、世間知らずの財閥3世の刑事・イスという、これまでにないニューヒーローのキャラクター。演じるにあたり準備したこと、好きなところ、シンクロ率を教えてください。

ボヒョン:外見面でシンクロ率をどうやって上げていこうかなと思って、今回は衣装とかヘアスタイルなどにこだわりました。財閥というイメージに近づけるためにゴールドアクセサリーを身につけたりもして。自分と似ているかどうかよく分かりませんが、演じていくとイスというキャラクターに思い入れがどんどん強くなったんです。スタッフの皆さんも私のことをイスとして見てくださったんですね。

この作品は、イスの成長物語を描いた作品でもあります。彼が一見、すごく財力もあるし人脈も恵まれているので、下手すると嫌われるキャラかもしれないのですが、見ていくとちょっと切ない面もあるというか、結構哀れみを感じてもらえるようなキャラクターでもあると思うんです。そういうポイントにも目をつけてご覧いただくと、楽しんでもらえるんじゃないかな。

■ジヒョン「華奢に見えたらいけないなと…」

――ジヒョンさんもこれまで演じてこられた役柄とはまったく違った刑事・ガンヒョン役。カッコいいガンヒョンを演じるにあたり、準備したこと、好きなところ、シンクロ率を教えてください。

ジヒョン:まず、ガンヒョンの外見を作るために体重を増量しました。やはりプロの刑事のイメージに近づけるため、華奢に見えたらいけないなと思いまして、体重を7kg増やしました。あとは、声の出し方や発声、声量ですね。実際の刑事みたいにボリュームを上げました。

――今作はアクションコメディーですが、アクションのかっこよさとコメディーの面白さなど、ポイントはありますか?

ボヒョン:このドラマは何かのポイントにこだわるというよりは、自然にかっこいいアクションが出ますし、面白いポイントもたくさん出てきます。そこにいいケミストリーがどんどん生まれていきますので、あまり気難しくなく、リラックスした感じでぜひご覧いただきたいなと思います。

ジヒョン:アクションはかっこよくなきゃいけないですとか、コメディーは面白くないといけないとか、それは世の中の定義であるんですけれども、この2つが合わさったときに、もっと面白いということ。それをこのドラマを通して気付いていただけるんじゃないかなと。このドラマは現実的な面も、非現実的な面もあるんですけれど、それが合わさって非常に面白いドラマに仕上がっていると思います。

■撮影期間中にサプライズでバースデー祝い

――撮影中のハプニングや印象に残っている撮影は?

ボヒョン:これまでのドラマで見たことのない、例えばボートやヘリ、バイク、スーパーカーに乗ったり、思いもよらなかった場所で事件を解決していく、そういうところが印象的。ぜひ見ていただきたいです。

ジヒョン:私は撮影期間中、特にしんどかった撮影の日が誕生日だったんです。撮影が終わってから、誕生日会を皆さんが開いてくださって、すごく心が温まり、癒やされました。本当に撮影が厳しかったときだったので、現場の皆さんにすごく力を付けられたんですね。それが記憶に残っています。アン・ボヒョンさんがサプライズで開いてくれたものだったので、感謝しています!

――今回のような新しい感覚の役に出会えるのが俳優の仕事の魅力だとも思いますが、これから演じてみたい新しい役、作品のジャンルはありますか?

ボヒョン:まだやっていない役柄が多いのですが、時代劇にも挑戦してみたいですね。あと、「梨泰院クラス」で僕が悪役をやっているというイメージが強いかもしれないですけれど、実はあれ一度きりなんですよ。ですから、今後また悪役にも挑戦したいです。

ジヒョン:私はこれまで恋が成就しない役が多かったのですが、今度は両思いの役をやりたいですね。

「財閥 x 刑事」は、ディズニープラスのスターで毎週金・土曜に新エピソードを独占配信中(全16話)。

◆文=神野栄子

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