コミックの映像化や、ドラマのコミカライズなどが多い今、エンタメ好きとしてチェックしておきたいホットなマンガ情報をお届けする「ザテレビジョン マンガ部」。今回は、「リアルな感じがトラウマになる」と話題の人気作品「3インチ」をピックアップ。

【ホラー漫画】楽しいパーティーだったはずが…突然、身体が小さくなった青年が生き物たちに襲われていく姿に「めっちゃ怖っ!」「鳥肌やば」の声

作者の多口はじめさんが12月22日にX(旧Twitter)で同作を投稿。そのツイートには合わせて6000以上のいいねと共に、多くの反響コメントが寄せられた。この記事では多口はじめさんにインタビューを行い、創作のきっかけやこだわりについてを語ってもらった。

■パーティーを楽しんでいたはずが…

カリフォルニアの片田舎に留学中の大学生・ヤマトは友達のクリスに誘われ、急遽年越しパーティーへ参加することになった。

パーティーに行ったことがなかったヤマトは、初めその雰囲気に圧倒されていたが、日本のアイドルの百倍は可愛いであろうエマやその兄・ロランと出会い、共に楽しく過ごしていた。

年越しの瞬間が近づくと、会場のみんなでカウントダウンを始めた。そして、待ちに待った年越しの瞬間!…突然ヤマトは意識を失ってしまう。

やがて、意識を取り戻すと、ヤマトの目の前には“自分の身体より何倍も大きい猫が人を襲っている”という異常な光景が広がっていた。

その後ヤマトは、“人喰い猫”や“巨大アリ集団”に襲われていく…。

突然、体が“3インチ”になった青年が生き物たちに襲われていく姿を描いた本作。リアルな描写も相まって、読者からは「めっちゃ怖っ!」「鳥肌やばい」「怖すぎて身体がぞわぞわする」など反響の声が多数寄せられている。

■「下水道に入れる施設まで取材に行き…」作者・多口はじめさんが語る創作秘話

――「3インチ」を創作したきっかけや理由があればお教えください。

小さくなった人間が工夫して生活していくほのぼのとした話を描きたいと思い、企画を持って行きました。その際、元編集長から「小さくなったらその辺を歩いている虫も脅威になるから、ホラーの方が面白そう」とアドバイスをいただいたことがきっかけです。

――「絵がリアルでぞわぞわする」という声がありましたが、本作を描くうえでこだわった点があればお教えください。

虫の関節の一つ一つやうぶ毛など、虫眼鏡がないと見えないような部分を強調することを心がけていました。

――本作の中で特に気に入っているシーンやセリフがあれば、理由と共にお教えください。

34〜36話の、主人公が下水道に流されるシーンです。実際に下水道に入れる施設まで取材に行き、匂いや音などを体験したので強烈に記憶に残っています。

――もしご自身が突然”3インチ”になってしまったら、どうされますか?

お布団で思い切り大の字になって寝たいです。見渡す限りのお布団の上でゴロゴロするのは気持ちよさそうなので…でも、ダニとかホコリも大きく見えたら嫌ですね。

――今後の展望や目標をお教えください。

新連載として始まった「プラナリア人間」のネームを一話一話大切に描いていきたいです。また、たくさん勉強して面白いストーリーを作れるようになりたいです。

――最後に、作品を楽しみにしている読者へメッセージをお願いいたします。

作品を好きだと言って読み続けてくださる読者の方々には本当に助けられており、感謝しかありません。これからもどんどん面白い話を描けるように頑張りますので、「3インチ」と「プラナリア人間」を引き続きどうぞよろしくお願いいたします!

“3インチ”の青年が生き物たちに襲われていく…/(c)多口はじめさん/小学館