いまも高いなと思うけど、だいぶ庶民価格になったんですね…。

いまとは全く違う「片道23万4000円」

2024年2月2日JAL日本航空)が国際線就航70周年を迎えました。同日夜の羽田空港では、ホノルル行きJL74便を対象にイベントが行われ、同社の赤坂祐二社長などが出席したほか、同社国際線70周年を振り返る展示物などが飾られています。

JAL1954年2月2日、羽田~ウェーキ島での給油寄港を経てホノルルサンフランシスコ線に就航。これは同社最初かつ、そして戦後の国内航空会社としては初の国際線定期便でした。

初便の担当機は「シティオブトーキョー」の愛称が与えられたプロペラ機、DC-6B「JA6201」。36席すべてがファーストクラス(デラックスクラス)の構成で、セレモニーに登壇した東京国際空港ターミナルの赤堀正俊社長によると、21人が搭乗したそうです。その運賃は高額で、「現代の貨幣価値に治すと片道600万円だった」と話します。

ちなみにJALの資料によると大卒の平均初任給は8700円であったなか、当時の片道運賃は23万4000円だったとしています。

セレモニー便であるJL74便には214人が搭乗。またJALの赤坂社長によると、同社の国際線ネットワークは現在、64の国・地域まで成長しているといいます。

「航空輸送は社会にとっては無くてはないものになっています。これをさらに発展させるためには、まずは安全運航を最優先に安心して乗っていただける乗りものであること、地球に優しい運航をすることが必要です。そして、我が国の誇るホスピタリティをサービスとして世界の皆様にお届けできればと感じています」(JAL赤坂社長)

なお、同便の搭乗ゲートには国際線就航当時のCA(客室乗務員)の制服や写真、パンプレットなどのグッズや、1960年代ごろに同社での機内サービス時、CAが着用していた着物などが展示。JALの現役CAも含めたフラダンスチームによる、フラダンスも披露されています。

JAL「国際線就航70周年記念イベント」の様子(2024年2月2日、乗りものニュース編集部撮影)。