クエンティン・タランティーノ監督の次回作にして引退作「ザ・ムービークリティック(原題)」に、同監督の「イングロリアス・バスターズ」「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」でタッグを組んできたブラッド・ピットが出演することが決まった。米Deadlineが報じた。

本作は、1970年代を舞台に、ある映画評論家を主人公にした映画。タランティーノ監督は長編映画10本で引退すると宣言しており、本作がその10作目にあたることから、引退作になるとみられている。

タランティーノ監督は、昨年5月のカンヌ国際映画祭で本作のインスピレーションについて、10代の頃にポルノ雑誌を自動販売機に積み込み、キャッシュディスペンサーから小銭を空にする仕事の経験を語り、「他のポルノ雑誌は、どれもスケベで読む気にならなかったんだけど、あるポルノ雑誌にすごく面白い映画のページがあったんだ。その批評家は二番手の批評家として辛辣かつスマートに書いていた」と着想を明かした。

その後も改稿を重ねているため、どのような物語に仕上がるのかはベールに包まれている。また、3度目のコラボレーションとなるピットの役どころも現時点では不明だ。

Deadlineでは、米ソニー・ピクチャーズが北米の配給スタジオとして復帰し、ステイシー・シャーが製作、2025年公開を視野にいれていると憶測している。

「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」でも好演したブラッド・ピット